フランク・ハーバートによる同名SF小説を原作とする映画化作品のPART2。
鑑賞後はすごい疲労感に襲われた。単純に上映時間が3時間弱という長尺なのもあるが、それ以上に映像の力強さにあてられたというのが大きい。とにかく映像が強い。まさに圧巻。ティモシー・シャラメが持つ独特なカッコよさも相まって非常に濃厚な映像体験に仕上がってる。加えてサウンドもスゴい。これは是非IMAXなど良い設備で鑑賞してほしい。
お話はコテコテの王道。半世紀前に書かれたSFの金字塔が原作であると考えれば極々自然なことだが、他作品で見たような要素が散見されてシナリオ面での真新しさはない(と言うか実際はこちらが元祖なのだろうけれど)。主人公のポールを“救世主”と認めていく過程は『マトリックス』を彷彿とさせ、砂虫に乗るシーンは『アバター』で翼竜に乗った時を想起し、“救世主”として覚醒して多くの者を鼓舞し率いるサマは『バーフバリ』のそれを思わせる。悪くはないが、今となっては真新しさはない。
何にせよ、話はフツーでも映像は本当に全編見所と思えるほどツヨツヨなので、なるべく設備の整った劇場で観ることオススメする。
