ナイショのうさまるさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ナイショのうさまる

ナイショのうさまる

映画(750)
ドラマ(6)
アニメ(0)

インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

3.4

そのほとんどが訓練のシーンで、それは既視感あった。

それよりも信仰心と息子への愛情の間で苦悩したであろう母にもスポットを充ててほしかったかも。

ありがちな内容でそこまで刺さらなかった。

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

2.0

リスベットもミカエルも原作とはかけ離れていてそれだけで違和感。
ミカエルいらなかったんじゃない?

単なるアクション映画として見ればソコソコ面白いのかもしれないけど、これは「ミレニアム」じゃなかった
>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

ビデオに映るもの。
映らないもの。

大人になってわかること。
わかった時にはもう父親はいない。

言葉にしなくても娘に対する深い愛情が感じられて、せつなくなる。
悲しみや辛さ、苦しさを描かなくても、
>>続きを読む

遠いところ(2022年製作の映画)

3.8

この作品は沖縄の現状を知らなければ意味のないものかもしれない。
作品を見る前でも見た後でも、沖縄県の貧困率、高校・大学の就学率など知った上でなければ感じ方がまったく違ってしまう。

若すぎる出産、DV
>>続きを読む

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.0

気になりつつも長さが枷となってずっと置きっぱなしにしていた。
覚悟を決めて鑑賞。

60年代台湾の情勢、家族、仲間、淡い恋。
どれも過不足なく描かれた傑作。
時間を感じさせない、見応えのある作品だった
>>続きを読む

若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

4.0

見たいものを映さない。
背中越し、鏡越し。
足元だけ。手元だけ。
息もかかるほど近くにいながら一切交わらない視線。

ウォン・カーウァイ節炸裂の傑作。
1歩間違えたら究極の変態映画。
あんなエロいチマ
>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.5

80歳のハリソン・フォード最後のインディ・ジョーンズ。
それを思うと感慨深いし、楽しませてくれてありがとう!と思う。

ひとつの作品として見ると、いろいろと不満が残る。
導入部が長すぎてサクサク進まな
>>続きを読む

炎上する君(2022年製作の映画)

3.7

期待していなかったらかなりやられた!

まさかこんなに#ME TOO映画だと思わなかった。
女性を取り巻く環境の違和感や気持ち悪さ。
それを黙ったままにはしない。
ちゃんと嫌なことは嫌だと、おかしいこ
>>続きを読む

探偵マーロウ(2022年製作の映画)

3.0

うーん。
リーアム・ニーソンがフィリップ・マーロウのイメージとはちょっと違った。

雰囲気はハードボイルドなんだけど、もう1つストーリーが面白くない。
結局それで?って感じ。

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

4.0

オンライン試写会にて。

わだかまりを残したまま疎遠になってしまった父。
会わずにいた20年を埋めるような658kmの旅。

ヒッチハイクをしながら、そこで出会う人たちとの関わりが少しずつ陽子の閉ざさ
>>続きを読む

東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

3.7

中途半端な前作の不満を吹き飛ばすぐらい熱くなった。

まだ原作には続きがあり、解決してないところも多いが、ひとまずはここで完結でもまあ良いと思う。

公開が危ぶまれていたが、無事に見ることが出来て本当
>>続きを読む

ランガスタラム(2018年製作の映画)

3.6

家族愛から社会問題、なんでも詰め込んで派手なダンスとバイオレンスアクションもたっぷりなTheインド映画。

「RRR」の大ヒットで公開されることになった5年前の映画。
こちらもとっても面白い。

17
>>続きを読む

不思議の国の数学者(2022年製作の映画)

3.5

安定の韓国映画クオリティ。

クサイ演出もあるけれど、チェ・ミンシクとキム・ドンフィの演技がとても良くて気にならなかった。

北と南、学歴社会、韓国の社会問題を取り入れつつ、数学の面白さ、美しさも伝わ
>>続きを読む

大いなる自由(2021年製作の映画)

4.2

どんなに迫害されようと。
心の自由は奪えない。
己を貫き通し、自分らしく生き、自分らしく愛すること。
ハンスの静かな佇まいがどんどんと心を侵食していく。

ある意味衝撃的なラスト。
心を全部もって行か
>>続きを読む

ワタシタチハニンゲンダ!(2022年製作の映画)

4.0

つくづく日本の島国根性ってやつが情けなくなる。

この先、外国人の手を借りなければやせ細っていくのは目に見えているのに。
いつまで先進大国のつもりでいるんだろう。

そこには希望があると思ってやってき
>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

2分間というのが絶妙な時間なんだろうな。
ユルいドタバタコメディで安心して楽しめる。
ドロステとはまた別の面白さ。

留まっているうちに本音が見えたりゆっくり考える時間が増えたり。
1度止まってみる、
>>続きを読む

WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

3.7

いい作品だった。

何が起こるわけでもない2日間。
でも濃密な2日間。
ゲイのリアルな葛藤が静かに伝わる。

ラストはせつなさとわずかな希望が見えたのが良かった。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

ホラーだとは感じなかったが、ずーっと気持ち悪い。

眩い美しさの中のグロさは居心地悪いし、その違和感が気持ち悪い。

いろいろな考察があるけれど、私はダニーとクリスチャンのストーリーのように感じた。
>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.6

アメコミ映画はあまり見ないが、とても楽しめた。
マイケル・キートンのバットマン、ほんのわずかの登場かと思っていたらめちゃくちゃバトルしていてワクワクした。

正直、マルチバースはもうちょっと食傷気味だ
>>続きを読む

カード・カウンター(2021年製作の映画)

3.5

贖罪ってなんなんだろう。
単なる自己満足でしかないのでは?
犯した罪は消えることはないし、あったことをなかったことには出来ない。

ギャンブルの話かと思っていたら全然違っていたけど、なかなか良かった。
>>続きを読む

憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

4.0

テレビでは映らない部分も見ることが出来てとても面白かった。

結果がわかってしまっていても最後はグッと力が入る。

どんなにチームが素晴らしかったとしても、残るのは結果。
結果を出さなければならないプ
>>続きを読む

Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.6

心も身体も痛い。

ララの置かれている環境は一見とても恵まれている。
理解のある父親、優秀な医療スタッフ、そして名門のバレエスクールへ入れる才能。

だがそれでもララの苦しみが無くなることはない。
>>続きを読む

告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

3.6

スペイン映画のリメイクとは知らなかった。

2転3転する展開と、ソ・ジソブとキム・ユンジンの演技に最後まで引き込まれた。

とても上質なミステリー。

逃げきれた夢(2023年製作の映画)

3.7

何が起こるわけでもなく何が解決するでもない。
ここで何か言ってくれるのか?と思うところで何も言わない。
何かを変えたいのに変えられず、どうしていいのかわからないオッサン。
その悲哀がジワジワと伝わって
>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

言葉にならない。

傷つけること傷つくことは一瞬で、それですべてが変わってしまうこと。

まだ己のアイデンティティも定まらない揺らぎの中で、悲しみ苦しみ続けるレオの表情にずっと胸が痛かった。

愛と誠(1974年製作の映画)

3.0

新宿東口映画祭にて。

世代ではないが、なんとなく記憶にあって見てみたかった作品。
映画の出来としてはB級だが、劇画調の演出は面白い。

西城秀樹は神がかったカッコよさ。
昭和のアイドルとは思えない。
>>続きを読む

THE WITCH/魔女 —増殖—(2022年製作の映画)

3.5

1作目ほどのインパクトはなく、結局何も解決せずなのでモヤモヤする。

登場人物が多すぎてごちゃごちゃしてしまい、もっと少女と姉弟との交流があっても良かったかな。

チン・グ引っ張りすぎ。魅力もないし活
>>続きを読む

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.2

たまたまサブスクで見かけて軽い気持ちで見始めたが、かなりグサグサときた。

現実と夢の狭間をさまようかのような西島秀俊の佇まいが素晴らしい。

家族の絆を取り戻すという映画は掃いて捨てるほどあるが、こ
>>続きを読む

THE KILLER/暗殺者(2022年製作の映画)

3.4

チャン・ヒョクをひたすら楽しむための作品。

今回はアクションもビジュアルもスタイリッシュでカッコいいヒョギが堪能できる。

ストーリーは唐突だし、話が大きい割にはチンピラ風情が多すぎてなんだかね、っ
>>続きを読む

渇水(2023年製作の映画)

3.4

暑さと乾きをリアルに感じるフィルム映像。
終盤の水の美しさには息を呑む。

けなげに生きる幼い姉妹の演技がとても良い。
捨てられようが放っておかれようが、2人にとってお母さんは唯一無二、どれだけ愛しい
>>続きを読む

苦い涙(2022年製作の映画)

3.5

リメイクと知らず見たが、充分楽しめた。

このご時世にセクハラ、パワハラ満載だけど、それがとても皮肉に見えてオゾン監督らしかった。

終始無言のカールにツボってしまった。

ペーパーシティ 東京大空襲の記憶(2021年製作の映画)

4.0

戦争の記憶がどんどん薄れてしまっている今、見るべき作品なのに上映館が全国1ヶ所とは…。

10万人もの命が奪われたというのに民間人にはなんの補償もないとは。
慰霊碑も名簿も公的なものはないなんて。
>>続きを読む

トリとロキタ(2022年製作の映画)

3.6

しんどい。
しんどすぎる。

そんなことしたら絶対悪いことしか起こらないのに。
だけどおとなしく大人の言う通りにしてろなんて言えない。

大人たちに搾取されるだけ。
なぜ彼らの周りにはこんな大人しかい
>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.5

何を言ってもネタバレになってしまいそうなので何も言えない。

ただ、ただ、打ちひしがれる。

傑作。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.6

好みがハッキリ分かれる作品だと思うが私は面白かった。

ずっと不穏で不気味で不愉快。
その中心にはバリー・コーガン。
彼の存在感が素晴らしく不気味。
何をするわけでもないのに怖い。

ギリシャ悲劇との
>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

イランの映画なのに懐かしさと、共感がスゴい。笑

かつての子供は皆こうだった。
勉強しろ、手伝いをしろ、外で遊べ、早く寝ろ…
大人の言うことは絶対で、それが子供の当たり前だった。

きっと今の若者には
>>続きを読む