寛子さんの映画レビュー・感想・評価

寛子

寛子

コペンハーゲンに山を(2020年製作の映画)

3.5

上映時間もっと長くても全然観られる。むしろ、観たい。色々削ぎ落とされて、まさか、完成までに9年もかかったとは思えない仕様になっていたので、もっと泥臭さを感じたかった!
私の地元にはゴミ処理場の熱を利用
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.2

大学3年生の時に「パンチドランク・ラブ」をゼミで観た。私は「これは雰囲気を楽しむ映画だと思います。」なんて感想を放ったのだが、ゼミ生の1人である男子が終始イラついていて、今作を観て、今なら私もそのイラ>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

ホ、ホラー?SF?
少なくともそれらは根源のテーマではなく…マイブリッジの話が出てきている時点で、監督は確実に写真論を意識したし、勉強しとるやないか!と思った。「明るい部屋」とか読んだのかな?(私は中
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.5

「好意と労力を返せ」って言いたくなる時確かにあるよね、。映画の始まりもYouTube仕様になってて、成功し始めた辺りで髪型が変わったり、使用カメラが変わったり、部屋が変わったり、変化がみんなで共有でき>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.5

私はMBS制作の「きほとみずき」というドキュメンタリーを何度も繰り返し観ている。きほさんは脳性まひで歩くことができず、車椅子生活。
ある時、美容専門学校のオープンキャンパスに行ったところ、「ここはプロ
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アイスと雨音(2017年製作の映画)

3.0

森田さんの演技凄いね…
演劇内の役と演技していない時の役と重なるものがあって、サイコパス。
ワンカットと聞いて、三谷幸喜「大空港」を想像していたが、現実で進んでいることと、演劇内で進む物語と2軸である
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生きててよかった(2022年製作の映画)

3.3

何だかんだボクシング映画は初めて観たかも…。
これ「ロッキー」観てから観るべきやんな…と思う。
男と女の闘いが顕著に解るモンタージュ!ボクシング辞めてRIZINデビューまでの軌跡は必然。はたまた、プロ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

こうして世界史への興味が広がっていくのか…
衣装、セットが素晴らしいのはもちろんのこと、全部よかった面白かった。女の醜い争いなんだけど、そうでもしなければ自分の地位を築けなくて成り上がる為にはこれしか
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冬物語(1992年製作の映画)

3.9

エリックロメール、春と夏を順番に観たのですが、正直なところ、あまりしっくりと来ず…という始末で、秋ぶっ飛ばし冬をお先に。
今のところ1番好みで面白かった!子どもがいることを省いても、恋愛三昧なフェリシ
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サウナのあるところ(2010年製作の映画)

3.1

都心の銭湯に行くと、男湯のサウナ待ち列に高確率で遭遇する。古来からサウナとはオッサンの文化だと言われがちだが、やっぱり比較すると男性の方が利用者多いのかな?北欧辺りではフツーにみんなが入っているし、公>>続きを読む

ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)

3.4

初めてのインド映画はコレ!と決めておりました。"インド映画はめっちゃ踊る"が定石だけれど、いや、ミュージカルと基本変わらないやないか…と全編観て思った。脚本が思ったよりもしっかりしているし、個人的に私>>続きを読む

さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)

4.1

魔の17歳児映画は色々観てきたつもりだったけれど、これは凄く面白かった。割と間延びしがちな題材な気がするけれど、編集のテンポが心地良い。進路決まってなくても、バイトして勉強して習い事してって、日本じゃ>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.5

スタンドアップコメディとTV番組が大きく関わっているという点で「ジョーカー」と比較が出来ると思うのですが、時代の違いを感じて面白かった。これを"時代"と一括りにして良いのかは分からないけれども、みんな>>続きを読む

岸辺の旅(2015年製作の映画)

3.1

祝日も夏休みもない会社にいたとき、会社のテレビで放映されていた作品。むさ苦しいお盆の日に不思議とやっていて、気になりつつも、最初から最後までちゃんと観たくて、あまりそちらを気にせずに黙々と作業した。>>続きを読む

ジブリの本棚(2010年製作の映画)

-

阿川佐和子が水上勉(みずかみつとむ)のことを"みずかみべん"と呼んだ作品ってこれでしたっけ?大学で借りて友だちと一緒に観た記憶がある。私は「ブンナよ、木から降りてこい」をバレエの公演でやったことがあっ>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

3.4

私も同級生を突然亡くしているので、気持ちが多少なりとも分かる。彼は野球部のキャプテンだったので、残された野球部員たちは少なからずこんな気持ちなのかもしれない。もしかして、監督も誰か亡くしてる?と思った>>続きを読む

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

3.5

親父、一歩間違えればヤバい人なのは確かなんだけど、このヤバさが一瞬の曇りもない愛に尽きる。忘れてはいけないのは、母親も。
第二次世界大戦中の話であるからか、「ナイト・オン・ザ・プラネット」よりも後の映
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名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

3.4

ル・シネマで「偶然と想像」を観に行った時、予告で知った映画。当時も迷ってはいたが、これは映画館で観たかった〜。犬童さんも好きだし、語りと回顧するアニメーションのバランスが良かった。"名付けようのない踊>>続きを読む

マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

3.9

公開当初、劇場に貼ってあるポスターを見て、気になっていた作品だったのだが、それと同時に「真っ白って、笑 洒落っ気だけ出してんじゃねぇ、ケッ」と思っていた事は確か。だけれど、この映画を見て、ポスターにめ>>続きを読む

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.4

キングオブコント2021のオープニングを観て知りました。確かに、前編通してコント、演劇で今泉力哉のジム・ジャームッシュ愛とお笑い愛と映画愛がこの作品から理解できて、オマージュってマジで「愛」がないとで>>続きを読む

横道世之介(2013年製作の映画)

3.5

エンドロールのアジカン「今を生きて」込みの作品。エンドロールで涙込み上げる。Netflixはエンドロール飛ばそうとしてくるから本当に良くないと思う。
小説原作(めっちゃヒットしてる)の映画を観ると状況
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千年女優(2001年製作の映画)

3.8

婆さんのセリフにしては度肝抜かれたのだけれど、ミスコンに出るような女の子も言ってしまえばこんな感じ。ただ、それは「女優」である彼女の人生そのもののような、ひと言であった。アニメーション映画なのに、セリ>>続きを読む

生きちゃった(2020年製作の映画)

3.3

仲野太賀と若葉竜也のタッグは最高。
きっと、「日本人はこういうこと言わないよね、ってか言えないよね。」的な会話から派生して脚本が生まれてそう…その先のプロジェクトありきの言語感。崩壊している一方で、も
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.6

笠智衆は小津作品の中で、父親の威厳も保ちつつひたすらに物腰柔らか。私は、人が私の思考を追い越して、先回りをして行動に移すことが何より嫌なもので、今作は理解に苦しむのだけれど、それはより私が「自由」とい>>続きを読む

キツツキと雨(2011年製作の映画)

3.6

恐らく自主制作映画に近い形態の制作現場だろうし、「カメラを止めるな!」然り、ゾンビ映画が自主映画の象徴的なものになっていることが面白い。日々、過去の役所広司が出ている作品を見る度に、「やっぱり、演技う>>続きを読む

あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.2

私は守りたい、ペニーレインの笑顔を…。
主人公と同じ気持ちで見ていたし、ペニーレインはペニーレインで、男と女のよくある構図を体験していて悲しい。 ただ、全編通して長い…ひたすらに長さを感じてしまったこ
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バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

4.1

無意識は意識の中にあり、完全に切り離されたものではない、ということを体現してくれている。トム・クルーズのマスク下での演技が素晴らしいのはもちろん、キャメロン・ディアスは煮込みすぎ(?)だし、脚本も編集>>続きを読む

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.3

仲野太賀の演技力がピッカピカに光っている…キャラも相まって私はこの作品の仲野太賀が1番好きかもしれない。
無駄なカットが一切なく、社会的な問題を描く点がさすが是枝さんの血を受け継いでいる弟子だなぁと。
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台風クラブ(1985年製作の映画)

3.0

「お引越し」が好きなのですが…随所に相米節は感じます…ひたすらに10代の内面を映すのは日本版「レディ・バード」感。ラスト三島由紀夫味があって震えました。タバコ吸ったり、火傷負わせたり、これが自由にでき>>続きを読む

PARKS パークス(2016年製作の映画)

3.0

吉祥寺に住んでいる身としてはもの凄く馴染みのある場所だらけで嬉しかった。井の頭公園をアーカイブするという意味で始まったものだろうけれど、監督のやりたい事とやらなきゃいけない(やらざるを得ない)事が正面>>続きを読む

はるねこ(2016年製作の映画)

-

○記録
確かあれは2016年か2017年…。人生で初めて観た自主制作映画だったので、鮮明な記憶として残ってます。

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

3.4

オススメされることが多く、唐突に早く観なきゃ!とhuluで観てしまったけれど、これは映画館で観るべきだった…!セピア色が家の液晶と住環境では上手く反映されておらず、悲しい…

展開的にはドラマ中のドラ
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初恋(2006年製作の映画)

3.8

宮﨑あおいのメンタルヤンキー映画。ツッコミどころ(明らかに女性の声で話していたのに、犯人の顔写真はノンフィクションでそのまま使うetc…)こそあれど、伝えたいことはどストレートに伝わってくる作品。東大>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.8

面白い、面白いと聞いていたものの、ここまで面白いとは…面白さの想像2倍以上。構成としては「パラサイト」だけれども、両者ともにイラレが異常に使い捌けるキャラが出てくる点も面白すぎた。勉強とは永遠のテーマ>>続きを読む

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