へちまびとさんの映画レビュー・感想・評価

へちまびと

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紅の豚(1992年製作の映画)

3.8

豚が飛ぶ映画。
好きな映画を聞かれて思い浮かぶ作品の一つ。


言わずと知れた作品なのだが、劇中のポルコロッソは主人公のようでいて、実際は状況に巻き込まれて動く受動の人(豚)だ。
ほかのキャラクターも
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ソルト(2010年製作の映画)

3.0

アンジェリーナ・ジョリー主演のアクション映画。


CIA勤務の女スパイ、ソルトが主人公。
アメリカとロシア、あんたどっちの味方なんだい?という話で、アクション映画らしく筋書きはやや大味。
しかし冒頭
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マスク(1994年製作の映画)

3.6

ジム・キャリーとキャメロン・ディアスの出世作。
好きな映画を聞かれて思い浮かぶ作品の一つ。


北欧神話のイタズラ好きな神様であるロキの魔力が封じられた緑色のマスクを付けると、付けた人と犬の潜在的な欲
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

1.4

ゴジラ映画。

間の悪さ、台詞の不自然さ、筋書きの無理矢理さ、薄っぺらい正義の描写など、悪いところを挙げるとキリがない。

出てる俳優は実力派揃いなのに、どの俳優も良さがスポイルされてしまっており、こ
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関心領域(2023年製作の映画)

2.0

アウシュビッツの所長ルドルフ・ヘスとその家族がホロコーストの進む収容所の隣家で幸せに暮らしてるさまを淡々と映した映画。
ヘス夫妻(特に奥さん)を自分の行いの罪深さに対して無自覚な「凡庸な悪」として描い
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.8

フォーシーズンズというオールディーズで有名な歌手グループの伝記的映画。
クリント・イーストウッド監督作品にしては珍しいミュージカル作品で、同監督は同時並行でアメリカンスナイパーを撮影していたらしい。す
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アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

3.6

全編ひたすらブラックユーモアだけで出来た映画だが一貫して家族愛を描いている。
好きな映画を聞かれて思い浮かぶ作品の一つ。
ドクでお馴染みのクリストファーロイドが兄貴役で出ている。


「確率3/5(倒
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雨あがる(1999年製作の映画)

3.0

剣術つよつよ浪人の主人公が出世のきっかけを掴みかけるのだが、不器用で優しすぎるのでなんかうまく行かなそう。どうなん?という映画。


寺尾聡は歌手としてはあんまり好きじゃないのだが、役者をさせるとずる
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父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

3.6

戦勝国側から見た硫黄島の戦いとその後の兵士たちの人生を追う話。


硫黄島からの手紙がハリウッド映画チックに作られた作品だとすると、こちらはもう少し伝記映画のような趣がある。


旗が一本目だの二本目
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硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

3.6

嵐の二ノ宮君がこの映画でクリントイーストウッド監督に演技を褒められ、ジャニーズ辞めようか悩んだという作品。
辞めなくてよかったと思うけどどうなんだろうねぇ。


内容は二ノ宮君目当てで見ると激しく後悔
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ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.6

閉鎖的な村で起きた40年前の少女失踪事件を追うミステリー。
原作は3部作で最近完結したらしい。北欧では大ヒットしているのでリメイクの映像化も決まってるとかいないとか。


本作ではダニエルクレイグ扮す
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.4

とにかく飯が美味そうである。


外国で飯のうまさを武器に飯屋を開業して成功するという話、というとシンプル過ぎるかもしれないが、大筋はそんな趣だ。


基本的にストーリーはどうでもよく、少し前までの邦
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ファイナル・デスティネーション(2000年製作の映画)

3.0

死は運命であり、逃れられない。
万が一、決められた死を回避できても、死神がどこまでも追ってきてあの手この手で殺しにかかる……というルール一つで回すワンアイデア映画。


見えない死神の描き方が上手い。
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ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.0

池脇千鶴が可愛い。可愛い上に、脱ぐ。
マジかよ、と思ったし、上野樹里も出ている。「来る」で真っ二つに呪い殺される前の妻夫木君も出ている(突然のネタバレ)。いろいろ豪華だ。


この映画は見るタイミング
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.0

言わずと知れたタランティーノの怪作。
ゴーゴー夕張はなんでそんな名前なのかわからんけど覚えてるし、ルーシーリューの違和感バキバキの日本語も頭から離れない。
ここまでオリエンタリズムを隠すどころか前面に
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.4

もし宇宙飛行士が火星に取り残されたら、生存は可能なのか?という思考実験を映像化したような作品。


便を肥料に芋を育ててカロリーを取ろうとしたり、遭難(?)した探査機まで行ってみたりと、とにかくいろん
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JSA(2000年製作の映画)

3.0

韓流初期の作品。
中学生の頃、友達と劇場で見た。
三十八度線を挟んで睨み合う南北朝鮮軍兵士たちの隠された友情の物語。


祖国の分断を、シュリが男女の恋愛をベースに描いたのに対して、こちらは男たちの友
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必死剣 鳥刺し(2010年製作の映画)

3.2

主人公のトヨエツが藩の未来を憂い、藩主の愛人か何かを殺してしまうところから話が始まる。


いや、この人は奥さんが亡くなって自暴自棄で、死に場所を求めてて……みたいな感じでストーリーが進行するのだが、
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

4.1

小さい頃から見てる作品。
今見ても古くないし、子供に見せても全く問題がない。
この辺までのジブリ作品の下敷きがあるから、テレビ局は細田某や新海某といった異常性愛者のアニメもそうと気付かずにお茶の間に流
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

4.0

物心ついた時には家にエアチェックのVHSがあり、よく水野晴郎が解説する部分を飛ばしながら見ていた。


その頻度たるや、もう今のYoutubeっ子を笑えないくらい見ていたので、そういう意味ではおれの人
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パプリカ(2006年製作の映画)

3.8

見たけど、完全に理解したとは言いがたい作品。
主人公は夢の中に入り込むと別のキャラクターになるけど、なぜ?と思ってそこから理解が進んでいない。
結末も覚えていない(!)。


しかし、主人公の林原めぐ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

2.4

うーんどうかなあこれは。

まず、ホモセクシャルを普通のこととして描きすぎていると思う。
時代的にも今ほど開放的ではなかったはずで、イギリスで同性愛がはっきり合法になるのはクイーン活動中期に当たる19
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ウィキッド ふたりの魔女(2024年製作の映画)

3.9

オズの魔法使いの前日譚、サイドストーリーということになっているが、いきなり本作を見てもそれなりに楽しめる。


原作は90年代末に書かれ、ミュージカルの初演は2000年代初頭という、いわゆる左派的なポ
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機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

3.2

そろそろ感想書いてもいい頃合いか。

非常にレイヤーの多い作品だ。
これは、

⒈機動戦士ガンダム(以下、初代)から始まった、ガンダム・シリーズの最新作
⒉ガンダム史上初めて「初代の歴史改変if」とい
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グランメゾン・パリ(2024年製作の映画)

3.3

ドラマが良かったので家族で劇場にて視聴。

個人的に、邦画のほとんどはハリウッド映画とは別のジャンルの「映画みたいなやつ」で、大概はテレビで見るのすら時間の無駄という強烈な偏見を持っているが、本作は楽
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梟の城(1999年製作の映画)

1.0

駄作
いい役者いっぱい出てるのに無駄使いがすごい。原作の良さが全然活かせてない。中井貴一も「完成が全然イメージできない」とメイキングで吐露しており、途中から何となく行く末をわかってたと思う。

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.0

今や美魔女の代名詞的存在である石田ゆり子がサンの声を当てている。さすが将来美魔女になるだけあって今聞いても声が可愛い。
それにしても若い頃は山犬と森で暮らしてたのに今めっちゃ化粧品のCM出てるやないの
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キッド(2000年製作の映画)

3.0

いつかもう一度見たい佳作。

大人から見た子供時代の自分、というよくある視点で終わりかと思いきや、大人にも未来がある……というラストが素晴らしい。

ゼイリブ(1988年製作の映画)

2.6

気がついたら宇宙人だらけになってました〜という話。


世界は人間に化けた宇宙人たちが社会の上層部を独占していて、それに協力する人間だけが出世できる、みたいな仕組みになっていた。
主人公はひょんなこと
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オキシジェン(2021年製作の映画)

2.8

目が覚めたら狭小医療ポッドの中に閉じ込められている。壁面に酸素残量が少ないという警告が点灯。しかも記憶喪失。


回想シーンを除けば、これ以上ない切り詰めたワンシチュエーションで話が進む。
当然メイン
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ダークタワー(2017年製作の映画)

3.0

毎日悪夢を見ている少年ジェイク。
実はそれが並行世界の出来事で……?みたいな話。


ジェイク、夢の絵ばかり描いて精神科医にかかっており、学校でも孤立している。
つまりいじめられっ子か?と思ったらいじ
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スマイル(2022年製作の映画)

1.4

期待して見たせいかガッカリがすごかった。
どのくらいガッカリしたかというと、もう時間もったいなくて冒頭で停止しました。
アマプラ作品ザ・ボーイズでAトレイン役の人が出てきた時はビックリしたが、ここがこ
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NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)

2.8

だいぶ前にレンタルDVDで視聴。
中東へ派兵された際、現地で悪霊をもらってきてしまった兵士をお祓いする話。

途中で取り憑いているやつが人間の振りをして見逃してもらおうとするなど、悪魔祓いの工程は面白
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オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.8

日本の同名漫画が原作のトムクルーズ映画。
着眼点が親日家のトムらしいぜ!と思うが本当のところトムが見つけてきた作品なのかどうなのかはちゃんと調べてない。


侵略してきたつよつよエイリアンに全く歯が立
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ターミネーター2(1991年製作の映画)

3.8

言わずと知れた90年代を代表するアクション映画。
シュワちゃん出演、監督がジェームズキャメロン、ド派手なスタントにCGの導入。発表から10年以上に渡ってハリウッド映画のベンチマークであり続けた作品だ。
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