このレビューはネタバレを含みます
死の匂いの色濃さと、人との結びつきの断絶あるいは希望にあてられてしまった
存在した自分の感情をこうも新鮮に掬い取られて、この映画を冷静には判断できない
イマジナリーな存在との決別も、メンタルへルス>>続きを読む
取り返しのつかない所まできてようやく、アウシュビッツという向き合わざるを得ない現実を主人公が認識し、観客の前に露わになるという演出に度肝抜かれました
物語のプロット自体の好みは置いといて、こんなにも美しく語ることが、映画ってできるんですよね
ノーランのフィルモグラフィ的集大成だね、初めて純に面白いと思ったー!
神経症的な映像演出も、ホイテマ撮影の画的な良さもヨランソンのサントラも、そういう資質全てが語りと一致していて好きなところしかなかっ>>続きを読む
徹頭徹尾、女の話、更にその中に黒人女性というレイヤーがあり。彼女たちの連帯の話であったな
これは座組勝ちです
ていうか、野木脚本の映画にする力がすげ〜〜〜〜〜
ちゃんと和山やまの「間」を映画として再現しててめちゃくちゃ感動した(山下作品的でもあり)
アメリカもとい国ってのは大義とか言うくせに約束も義理も果たさないクソだよね
ガイリチ、こんな映画も撮れるし、やっぱ映画うまいな
リターンズの次に好きなバットマン映画ですからね
バットマン再解釈映画としても、バトジョ映画としても原液より濃いよ
クリス・ミラーとフィル・ロード印のギャグの緩急からの天丼も、磨きがかかってsomething cool
MIBクロスオーバー続編もずっと待ってたのに企画は死にました
パラノイアかってほどのアホすぎるギャグによる執拗な伏線・反復を繰り返し、アホすぎるのに愛おしい相互理解に集約する
バディムービーとしても青春コメディとしても最高
孤独で擦れてどうしようもなくて、そんな人間の正しくない自己実現は愛おしくて反面教師
初見当時ズーイー・デシャネルみたいな女のこと大好きだったからえーんて感じでしたが、今じゃ「チッ、サブカルクソ野郎の戯言がょ」って舌打ちしてるからね
それでも、幸せだと思えた瞬間があったという事実こそが生きる意味だよ
あるあるを映画的語り口で上手く昇華してて好き
プレコード時代の映画とかからも言えることだけど、今ある規範なんて、まやかしだし、そんな馬鹿げた「規範」に基づいて人権侵害をやることが正しいわけないよ
良識ある社会(または家父長制)は最悪だけど、もはや人間として存在する限り、そこを再生産する輪廻からは抜けられないのかもね(向上できるかもしれないが)
コメディやりながらかっこいいノワールなの、フィンチャーってやっぱすげー
あとシステムの話が好きなので
もはや、みんなと青春を過ごした嘘の記憶がありますからね
民主化運動と他校のヤンキーとの喧嘩のオーバーラップとか、ベタすぎる設定や展開を上手い演出で乗り越えてて感心する、エンタメってそういうことなので
ハロ自体は空虚な中心で、それに端するホモソオタクノリはしんどいけど恋ingで泣いてしまったので負けです
過去感傷映画じゃなかったあたりは好きです(しかし現在を肯定するのは台詞でばかりで萎え)
私たちはどこへでも行けるはずなのにね
ペ・ドゥナがおばあちゃんちでマンドゥ食べるシーンは名シーンです
ジャネール・モネイのあれが流れた瞬間大泣きしました
ユートピアを作れたらいいよね、作るしかないんだよ、俺らの手で
原作の面白さにはかなわなかったけど、俳優はみんな良かった。
馬のカットが入る演出はよく分かりません。
死者との話において、生きている人と向き合うことの重要性を説いてると思うけど、それ周りがいささか雑なのが好みではない
でも今っぽい撮り方で面白かったです
意外と上流階級批判は弱く、バリー・コーガンはいつもバリー・コーガン…
エメラルド・フェネルは既存ジャンルをひねるプロットツイストが得意なんだろうけどね