ivoryさんの映画レビュー・感想・評価

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薔薇の葬列(1969年製作の映画)

3.5

淀川長治登場のタイミングで笑う

急に人が倍速でチャカチャカ動き始めるシーンなんかは時計じかけのオレンジに似ていた。キューブリックが本作に影響を受けたという話もあるが真偽は不明(ガセ説が有力っぽい?)
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.5

文字通りの意味で鳥肌が立つ映画

パーフェクトブルーから拝借したシーン以外でもっと引き込まれる場面があればなあ

お葬式(1984年製作の映画)

4.5

ほんとに初監督作なの?これ
信じられない

観る前はもっとおちゃらけた映画だと思っていたが、たびたび挟まれるユーモアは(ドライブしながらのカツサンド手渡しと不倫のくだり以外は)あくまで人間の営みの延
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聖なるイチジクの種(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

神の名の下に暴力が横行する恐怖

「銃を見つける」という手段が目的へと変貌を遂げ、それに伴って本来守るべきはずの家族に暴力的、支配的になっていく父親の描き方には目を瞠るものがあったが、サラがどういう思
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ブルータリスト(2024年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

3時間強映画観せられてそれ言う?みたいな終わり方や尺の割にラースロー以外の人物がイマイチ印象に残らないみたいなところもあるにはあるけれど概ね満足だった

暗闇を抜けると、これから始まる物語を端的に象徴
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タンク・ガール(1995年製作の映画)

3.6

金髪ギャルがポンポン気の利いたシャレを言いながら敵をぶっ倒していくのは楽しいが、正直もうちょっとパンチが欲しかった

1番の見どころは無名時代の黒髪眼鏡っ子ナオミ・ワッツ

ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

3.8

アメリが同年公開なのは偶然とは思えないほど似通ったものを感じる

19世紀のパリなのにニルヴァーナやマドンナで踊り狂う奇抜さは嫌いじゃなかった

フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

当時の障害者に対する認識がどの程度であったかは分からないけれど、今観てもかなりフラットな眼差しで作られた映画だと感じる
画面に現れた瞬間は驚いてしまったが、彼らが互いに語らい、笑い合い、恋愛をする様子
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エル・トポ(1970年製作の映画)

3.8

菊池寛の「恩讐の彼方に」ってこんな話だったような
作中で何が示されているかは分からないが、
1シーン1シーンが画としては強烈に印象に残る

モグラなのにトンネルは地上から掘るんか

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

3.7

いつの時代も小学校は歪な空間なんだなと思った

柳葉敏郎のトシオは自分の知っている非プロ声優の中で1番と言っていいほどハマっている

なますは僕も大嫌いです

殺し屋1(2001年製作の映画)

4.3

いや浅野忠信がイチじゃねえのかよ

出てる役者全員ここまで凄い映画にはなかなかありつけないかもしれない(作中と同じような事を現実でしてた木下ほうかはアレだけど)。恥ずかしながら、塚本晋也が役者としてあ
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ゴーストスープ(1992年製作の映画)

3.4

景気が良かった頃のフジテレビ

岩井俊二、ヒロインを如何に魅力的に見せるかに関しては流石としか言えない

Daydreaming(2016年製作の映画)

3.9

トムヨークがドアを開けて部屋に入り、階段を登り、歩く。

天に召されそうな曲

イレイザーヘッド(1977年製作の映画)

3.4

炎628ばりの顔芸映画
始まった瞬間に「これはまずい」と本能的に感じる映画もそうそうない

時々70年代のモノクロ作品とは思えないほどの没入感を覚えるシーンがあった

セプテンバー5(2024年製作の映画)

4.6

時期が時期ならこれを観て報道業界を志していたかもしれない

平和の祭典としてのオリンピックの限界、そして報道の限界を突きつけられるラストは苦い余韻が残る

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.7

これが実話…?

最後ラッセル・クロウがコロッセオを背景にして歩くシーンに思わずニヤリとした

Broken Rage(2024年製作の映画)

3.0

これまでの名声やフィルモグラフィーも、自身が最高賞を受賞したヴェネチア国際映画祭も、Primeビデオも、確乎たる地位を得た俳優や芸人も、この映画の前半パートもひっ包めて全てをフリとして利用したのか、あ>>続きを読む

スウィングガールズ(2004年製作の映画)

4.0

思わず「これだよこれ」と言ってしまいたくなる明るさ、過剰さ、ベタさ、それらを諸々ひっくるめた愛おしさ。『平成』以外のなにものでもない

あまりにも老人臭い発言なのは重々承知の上だが、日本人は大切なもの
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.7

スピルバーグが撮ることの良さはあったけど、それ以外でリメイクしたからこその良さはあまり感じられなかった

ハーツ・アンド・マインズ/ベトナム戦争の真実(1974年製作の映画)

3.9

観る前と観た後でベトナム戦争に対する個人的な価値観はあまり変わらなかったが、ベトナム人のみならず、東洋人を一纏めにして「命の価値が西洋より軽い」と自然に口に出す軍人を観ると「おお…マジか…」みたいな気>>続きを読む