まるのすけさんの映画レビュー・感想・評価

まるのすけ

まるのすけ

リング(1998年製作の映画)

3.8

ジヤンプスケアは控えめ。薄暗い静寂の中、ジメジメした恐怖が伝わってくる感じ。謎解き要素強めで有難い。オチも納得感ある。

松嶋菜々子と真田広之、二人とも麗しいわ…。

蛇の道(1998年製作の映画)

4.1

小学生の娘を惨殺された宮下は謎の男・新島と共に、娘の殺害に関わったであろう組織の男達を次々拉致し拷問する。

理解できない部分があるのが良かった。
謎の数式を解く夜間学校(?)とか。

チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)

3.8

不況の煽りを受け30年勤めた銀行をクビになった男が、妻子を養うため裕福な中年女性たちと重婚しては次々殺し、大金を奪う話。

途中退屈に感じるところもあったが終わり方が良かった。あと元銀行員の主人公は流
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スペシャリスト 自覚なき殺戮者(1999年製作の映画)

2.9

アイヒマン裁判を編集したドキュメンタリー映画。
死刑は免れないだろうと内心思いながらも、諦めることなく一応自分の罪が軽くなるように言い逃れをしている、そんなふうに見えた。
本当に役人的にただ仕事を全う
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男はつらいよ 寅次郎と殿様(1977年製作の映画)

3.9

シリーズ19作目。
愛媛県伊予大洲市の旅館で寂しげな顔している一人の女性を見かけた寅さんは、彼女に鮎料理をご馳走する。女性がお礼を言いに寅さんの部屋を訪ねた際、お互い東京に住んでいることを知る。

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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.0

ずーっと同じ温度感で見れた。
あの時こうしておけばなにか違ったかな…ていう甘い後悔、”もしも”の話。

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

評判は聞いていたが、映画館で見られて良かった!

夢に生きるか、安定した仕事を選ぶか。この選択って沢山の人たちが直面する問題だし、どちらがいい選択なんて断言出来ないから、ここをハッキリさせなかったの
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夢追いウサギ(2020年製作の映画)

3.3

ソウルフルワールドと同時上映で見た。
かわいいタッチ。

アイアンクロー(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

実在のプロレスラーを描いた作品。
元AWAヘビー級世界王者のフリッツ・フォン・エリックを父親に持つフォン・エリック・ファミリー。次男ケビン、三男デビット、四男ケリー、五男マイク。(長男は幼い頃に事故死
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

2.8

内容が詰め込まれてる割に盛り上がるシーンは少ない。全然ハマれなかった。

牛泥棒(1943年製作の映画)

4.0

西部劇。
1885年、ネヴァダ州のある町に地元の牧場主が殺され、牛が盗まれるという事件の噂が広まる。怒った町の者達は保安官の代わりに犯人探そうと躍起になり自警団を結成。野宿をしていた三人のよそ者を捕ま
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怪談(1965年製作の映画)

3.8

小泉八雲の怪談「黒髪」「雪女」「耳無芳一の話」「茶碗の中」の四篇を映画化したオムニバス作品。

セットが豪華でスケールがデカい。

耳なし芳一かなり怖かったが、映像だと「いや耳耳ー!」って思わず突
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天気の子(2019年製作の映画)

3.0

今まで見た新海誠監督作品の中では一番ハマらなかった…。
須賀が帆高の意思を尊重して、警察官を妨害しちゃうのとかも引いてしまう。

言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.7

知り合いにこの映画の感想を聞いたら「足フェチ映画」みたいなことを言っていて、どんな感想?と思っていたけど、まあわりとそんな感じだった。主人公が靴職人志望のため、足がよく描写される。

とにかく雨や草木
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雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

3.5

すずめの戸締りがNetflixで配信されたので見るかなと思い、でもその前に新海誠監督の過去作品をちょっと見てみようかなと探していると、この作品の声優の欄にハギーが。どんな役かなーと鑑賞。

いわゆるセ
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男はつらいよ 寅次郎純情詩集(1976年製作の映画)

4.0

シリーズ18作目。

旅先から帰ってきた寅さんは、満男の担任で家庭訪問に来た若い雅子に一目惚れ。雅子に夢中で家庭訪問を台無しにする。
その後ひと悶着あった末、さくらに「雅子とは年が離れすぎている、雅子
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非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎(2004年製作の映画)

3.4

ヘンリー・ダーガーが好きで見たけど、ドキュメンタリーとしてはかなり退屈な部類だと思った。

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976年製作の映画)

4.3

シリーズ17作目。

寅さんが焼き鳥屋で飲んでいるとみすぼらしい老人が無銭飲食で店員と揉めており、可哀想に思った寅さんが代わりに支払い、飲み直し、その後家に連れて帰る。

とらやに一晩泊まった老人。宿
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ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

3.8

2022年、人口増加により食糧不足に陥った世界を描いたディストピアもの。
人間が老いると本になり、女性が家具。

男はつらいよ 葛飾立志篇(1975年製作の映画)

4.4

シリーズ16作目。

桜田淳子演じる女子学生が現れ、寅さんをお父さんと勘違い。
昔寅さんが無一文で困っていた時、食堂でご飯をご馳走してくれた女性が連れていた赤ん坊と分かるも、母のお雪は昨年病気で亡くな
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

衝撃的な画の数々。物凄いものを見た。

キャラクターを一人一人しっかり掘り下げるのも面白かった。
ラストシーンも納得。最後突き放されたことがむしろ嬉しかった。

美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

4.3

写真家ナン・ゴールディンの半生と、医療用麻薬オピオイド危機を引き起こした製薬会社とオーナーの大富豪サックラー家の責任を追求する活動を追ったドキュメンタリー。
姉の自死と、”人間を育てる覚悟を持たないま
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手錠のまゝの脱獄(1958年製作の映画)

4.4

護送車の車が事故で転落。囚人のジャクソンとカレンは手錠で繋がったまま脱走する。白人のジャクソンと黒人のカレンは人種的偏見からいがみ合うが、逃亡のためには助け合う必要があった。

二人の絆が深まっていく
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鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

北海道の幌舞線、終着駅の幌舞駅で仕事一徹、不器用に鉄道員として働く定年間際の乙松。幼い一人娘を亡くした日も、愛する妻を亡くした日も駅に立ち続けてきた。そんな彼がある少女と出会う。

見る前に想像してい
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.1

IMAXで見た。

没入感が凄い!密度の高さよ。晩御飯どうしようかなあ…とぼんやり考える隙間を与えない、すこしでもボーッとすると置いていかれる圧倒的なスピード感で物語がずんずん進む。そのおかげで集中力
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アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)

3.6

オッペンハイマーを見る前の予習的に鑑賞。

ナチスが原爆開発の実験をしていると知ったアメリカが、対抗して先に完成させるため原爆を作ったことを知らなかった。
マンハッタン計画に直接は関与していないアイン
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男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975年製作の映画)

4.7

シリーズ15作目。
離婚したリリーがとらやを訪ねるも、寅さんは青森で蒸発したサラリーマン・兵頭と旅していた。その後函館でリリーと再会、合流し三人で旅することに。兵頭の旅の目的であった彼の初恋の人に会い
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早春(1956年製作の映画)

3.9

小津安二郎監督が描く不倫ものということで期待に胸を膨らませ鑑賞。

幼い子を疫痢で亡くし倦怠期を迎えた30代の夫婦が主役。サラリーマンの夫が同僚女性に誘惑されるかたちで関係を持つ。しかし不倫はすぐに気
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

3.8

元トーキング・ヘッズのデヴィッド・バーンによるアルバムがブロードウェイで舞台上演の後、スパイク・リー監督によって映画化。
マーチングバンド形式の演奏が新鮮。
社会的メッセージを真っ直ぐ伝える姿勢が良か
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ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

4.7

デンマーク人の若い牧師ルーカスが主人公。布教のため植民地のアイスランドへ行き、冬が来るまでに辺境の村に教会を建てるよう司教から言い渡される。随行するのは一人の通訳者とデンマーク語を話さない数人のアイス>>続きを読む

成功したオタク(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

推しが性加害で逮捕された。その”推し”の熱狂的ファンが映画を撮り、同じような境遇のファン達に会って話を聞きにいく。

自分は実在の人を強く推した経験が無く、〇〇ファンと名乗れる人に憧れる部分もあるが、
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ドッペルゲンガー(2002年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

最初はホラーかと思ったけど、おかしな手触りの映画だった。
主人公が暴力的なドッペルゲンガー化していくのがおそろしい。最終的には地下から蘇ったドッペルゲンガーが宣言通り金と女を手に入れて終幕か。

永作
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男はつらいよ 寅次郎子守唄(1974年製作の映画)

3.6

シリーズ14作目。
唐津の宿で、赤ちゃんを残して女房に逃げられた男と出会う寅さん。母と別れた赤ちゃんに自分を重ね同情した寅さんは男を慰め酒に付き合うも、翌朝男は置き手紙を残して赤ちゃんを置き去りにして
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.7

大好きだった祖母が他界し、森の中にある祖母の家を両親と片付けることになった八歳の少女ネリーが主人公。母は祖母のことを思い、悲しみのあまり一人出ていってしまう。
かつて母も遊んだ森の中で、ネリーは母と同
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.2

高校が舞台。バレー部のキャプテンで成績優秀、校内一の人気者である桐島が突然部活を辞めた。誰も退部の理由を知らず校内は騒然。桐島という絶大な存在に依存していたことが暴かれ、校内のヒエラルキーが崩壊してい>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.6

犯罪者でもいいから何者かになってみたい。でもなれない。惨めな逃避行。
ジャンヌディエルマンと重なる部分も。

ずっとあんまり乗れなかったけど最後あたりの気持ちには共感した。

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