392さんの映画レビュー・感想・評価

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私の20世紀(1989年製作の映画)

3.5

ここのコメ欄が詩的で恐れ入った。
性差別演説シーン長くてイライラしちゃった。わざとなんだろうけど。
でもラストにかけてどんどん幻想的になっていくね。ハンガリー特有?のバイオリンの音色が素敵

イゴールの約束(1996年製作の映画)

3.8

機嫌のいい時は優しくしてくる父親だから余計ハラハラする。
燻んだ感じの色合いが雰囲気に合っててよかった。

死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

3.9

血を見せないサスペンス。
前から見たかったけど本当にお洒落だった。
タイトルがセンスありすぎる。強烈な隠喩と余韻。
ちょっと個人的に消化しきれてないところもあり(ジュリアンの自白は警察に信じてもらえな
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8 1/2(1963年製作の映画)

4.0

NINEはこの作品のパロディなんだなと。
印象的なシーンが多すぎてどれもあちこちで引用されていそう。
とにかくこういうの好きだし映像が美しすぎる。
個人的にはこういう類の作品は直感で楽しみたいので終盤
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エル・スール(1982年製作の映画)

3.9

余韻に浸れる作品。
余韻に浸りたいからレビュー見ない。

クレアのカメラ(2017年製作の映画)

3.4

キムミニスタイルいいな〜!

社長がマニをクビにしたのと監督が社長を振ったのがカブるのか…

ギーズ公の暗殺(1908年製作の映画)

3.5

音楽目当てで見たけど構図や配置も工夫されている感じで想像以上に安っぽくなかった。さすがっす。

美しき結婚(1981年製作の映画)

3.5

主人公の無鉄砲ぶりが妙にリアルなのが過去の自分を見ているようで、心が痛むのを通り越して声出して笑った。
本作は結婚に憧れる猪突猛進さが中心だけど、クリエイティブに憧れる主人公の「私もクリエイティブにな
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(1965年製作の映画)

3.9

他人事ではない悪夢!
最後の敬礼が全てを物語っているようで、もう何度も見たいくらい怖い

哀れなピエロ(1892年製作の映画)

3.5

フルカラーかよ!!!
アンリルソーの絵みたいでゆるい絵柄や音楽、夜という場面もあってか、なんかオシャレな印象だった。

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.7

シリアスになりがちな題材を複数の視点と爽快感で魅せ切った良作。
オギーのモノローグは最初かなり人間関係を惑星に例えていたが、次第にその例えの数が減っているように感じた。自室を拠り所にしていた今までから
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

3.8

映像美が綴るミステリーという切り口だけで観ようとするとラストの意味深なシーンで限界が来てしまった。
よく線路上の雑草を見ているせいか、雑草だらけの線路=使われてない線路という象徴を理解できずにいた…ま
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盲目のメロディ~インド式殺人狂騒曲~(2018年製作の映画)

3.5

作中で殺人を繰り返すシミーの初登場シーンで手が料理で赤くなってる演出、痺れた。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.2

何度も理不尽な目に遭うけどオチがほっこり。
人種差別に立ち向かう題材ではあるけれど、人種差別に限らず各々の逆境に一歩踏み出す勇気をくれる、そんな作品だったと思う。
グリーンブックそのものは黒人差別から
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マリー・アントワネットに別れをつげて(2012年製作の映画)

3.2

邦題から「マリーアントワネットが逮捕されて侍女と別れる話かな?」と思ったが、クライマックスで邦題の意味がわかった…
ポリニャック夫人の緑のドレスは1番映えるので魅入っていたが、結末的にそのドレスが1番
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ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)

3.8

「映画」を通した人生ドラマ。
映画愛溢れる作中のささやかな映画祭が大好きだ。ああいうの大好き。

ざくろの色(1971年製作の映画)

4.7

現時点で最も個人的に重要視してる作品。
他の作品も見たけど圧倒的に本作が最高傑作と言われる理由がなんとなく伝わった。台詞が無いのもそうだし、とにかく画面が洗練されている。
本作の影響を受けている作品も
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アポロンの地獄(1967年製作の映画)

4.1

原始的な小道具。民族っぽい仮面を付けた団体が静止しているのがまたよい。

迷子のブヌーチカ(1966年製作の映画)

3.4

署長さん(?)書類出す時いちいち足バタバタさせるのかわいいな。

赤い花(1952年製作の映画)

3.4

他地域の民話をロシアナイズさせるのがすごい。赤色がただただ美しい。(共産的意味ではない)

雪の女王(1957年製作の映画)

3.6

レトロな配色も素敵だが雪のきらめきや厳しい吹雪など自然描写のえげつなさよ…
それにしても『雪の女王』のすごいところは冒険する側も盗賊も少女ってところ。「助けに行くのは王子(男)」というお決まりのシナリ
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ミトン(1967年製作の映画)

3.8

主人公のキャラデザが男の子にも女の子にも見えて可愛い。
ラスト、お母さん説得のオチというのもよかった。主人公が手袋を幸せそうに撫で続けて終わりっていうのもなんか救いがないので…雪の切なさが絶妙に組まれ
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ケルジェネツの戦い(1971年製作の映画)

4.0

映像としてもとても独特で好きなところだらけなんだけど、
何よりここのコメント欄がかなり充実していて嬉しかったな。(好みが大きく分かれそうな作風のため)

ママ(1972年製作の映画)

3.6

チェブラーシカもそうだけど、カチャーノフ作品はソ連下の問題に触れながらもあたたかな作風を送り出している気がする。ソ連の日常を経験したことは無いが、ソ連時代を懐かしむ人にも寄り添えるような仕上がりに思え>>続きを読む

レター(1970年製作の映画)

3.8

父のことを考え過ぎたせいか自宅のドアを通り過ぎるシーンなど、デフォルメの中にも細かい心理描写が覗ける。

四季(1969年製作の映画)

4.2

繊細でノスタルジック。特に深い意味はなさそうだけど胸熱になるやつだ…既に10ループはした。

ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.8

パラジャーノフの色彩感覚が影響してると聞いて視聴。
視覚に訴えるものが多く、
脚本は予想以上に親切な気がしました。
公式サイトにネタバレ解説があり、儀式にも元ネタがあるっていうのが興味深い。

追記:
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哀愁(1940年製作の映画)

3.4

ヴィヴィアンリーのあどけなさとコロコロ変わる表情に惹きこまれる。それだけ展開が急だとも思う…時代のせいもあるだろうけど価値観が違いすぎて正直共感できない部分も多かった。それだけ自分は呑気な幸せ者なのか>>続きを読む

透明人間(1933年製作の映画)

3.4

宿屋のおばさんの驚く声がめちゃくちゃ喧しい。
科学の発展で狂った人間と巻き込まれる人々がテンポよく描かれている本作、第二次世界大戦が忍び寄る時代に作られたことを思うと急に怖くなるな。

雨に唄えば(1952年製作の映画)

3.5

サイレントから有声映画になる過渡期という時代設定が最高すぎた。変化の境目で揺れ動く人間劇ってだけでもう最高だよ。
歌は、雨に…も勿論好きだが早口言葉の歌も印象に残っている。2人の服や靴がお揃いなんだね
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ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー(2010年製作の映画)

4.2

観てよかった。予備知識が乏しい自分だが、トリュフォーとゴダール2人の乗った波がやがて芸術・政治の間で分かれていく変遷がなんとなく掴めた。
始まりと終わりにあののシーンを使うのがエモかった。終わりのシー
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メリエスの素晴らしき映画魔術(2011年製作の映画)

3.9

『月世界旅行』は世界観や手作り舞台感がとても好きな作品。
今回のドキュメンタリーで敢えてアナログタッチの味わいを残そうと奮闘するスタッフの
「修復」への強いこだわりを感じて、また見直したくなった。

祇園囃子(1953年製作の映画)

3.7

華やかさと残酷さは隣り合わせ…
豪華な衣装はどれもパトロンなしでは纏えない。
芸者社会の中にも女性の基本的人権を通用させようとする新人芸者の姿が初々しくも哀れで、コミカルシーンながらも心が痛む。
生き
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第三の男(1949年製作の映画)

4.0

軽快な音楽と計算し尽くされた白黒映像は一見の価値あり。
サスペンス寄りの古き良き娯楽映画って感じで、流してるだけでも雰囲気があると思う。
あと小児病院のシーン。看護師の帽子も特徴的だが役目を終えたテデ
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上海特急(1932年製作の映画)

3.8

ディートリヒとアンナメイウォンのツーショットが眩しすぎてひたすら目の保養だった。
汽車の車輪や煙はモノクロでも映えるなあ。
同乗者も一人ひとり結構クセが強いので退屈しなかった。

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