初珠さんの映画レビュー・感想・評価

初珠

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

人類の叡智は文明社会を生み、強力な武器を生む。冒頭に提示された「プロメテウスの火」だ。
この作品を「観ない」と公言する人々もいるようだ。観ないのは自由だが、あえてその姿勢を言葉にする意味はあるのだろう
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サブウェイ123 激突(2009年製作の映画)

3.0

タイムリミットもので、デンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタの共演だから最後まで観られる。
観終わったら、内容を忘れてしまう…

ザ・プレデター(2018年製作の映画)

2.5

シリーズ最大の功績は、ギーガーのエイリアンに匹敵する“プレデター”というキャラクターを創造したこと(共演もしてるね)。
どの作品もいい意味でB級映画の雰囲気があるのが魅力だけど、本作は単なるB級に成り
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.1

キャラクターや舞台の丁寧な描写。さながら実戦の記録映像のような戦のシーン。
観客は作品世界に没入する。だから3時間を超える上映時間が全く気にならない。
この映画は時代を経るほどにリアリティが増していく
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.8

意欲的な作品。過去シリーズの前日譚という設定がアガる!
今作のプレデターの装備が、やや前時代的になっているのも時代考証として面白い(十分ハイテクだけど…笑)。シリーズのファンならニヤリとするアイテムの
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.2

主人公が結構痛い思いをして満身創痍なのと、風貌も含めて『Mr.ノーバディ』の戦争バージョンみたいな・笑
まぁみんな好きだよね、こういうの。ほとんど漫画の世界で笑ってしまう。唯一気になったのは、ナチスの
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.1

ケイト・ブランシェットの圧倒的な存在感!あたかもリディア・ターが実在し、そのドキュメンタリー作品を観ているかのように錯覚するほど。
キャリアの頂点まで上り詰めたカリスマが没落していく様は観ていて痛々し
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サイコ(1960年製作の映画)

3.7

いつまでも色褪せないサイコ・スリラー映画の傑作。

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.1

良くも悪くもオーソドックスなホラー映画。まぁラッセル・クロウが神父なら悪魔に負けることはないだろう、と思ってしまう・笑
中盤、少年に憑依した悪魔の真の目的は何か?という展開になるのは引き込まれる。

ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.1

とにかく大好きな女優2人、エミリー・ブラントとヘイリー・ベネットが出演しているという点で個人的には加点・笑
お話自体は…まぁこんなものか。

キル・チーム(2019年製作の映画)

3.2

やはり正直に生きたいと思うのです。でも、その倫理観すら狂わせ、捻じ曲げられてしまうのが戦場なのか…

イノセンツ(2021年製作の映画)

3.8

細部はアレンジしているが、事前の触れ込み通り『童夢』(大友克洋)オマージュ…というか、ラストなんかそのまんま。
実は展開は『童夢』の方が派手なんだけど、あれをそのままやってしまうと嘘くさいし、ほとんど
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.7

この映画の全てがラスト2分の映像に凝縮されている。それは、少年たちにとっての世界の全てでもある。

ファッション、音楽…90年代に青春時代を送った世代にはたまらない作品。4:3の画角もいい雰囲気です♪

来る(2018年製作の映画)

3.2

原作からどこを省き、どのように再構成するか?という点で、アレンジが成功している好例。
省略した要素の分、キャラクターの二面性や××××の正体に迫るミステリーの側面はなくなったが、終盤の××××との対決
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クローブヒッチ・キラー(2018年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

終盤までは面白い。父子が対峙し、父親が銃の引き金を引いたことで、親子の関係が破綻したことを表現しているのもいい。

…が、問題はそのあと。父親を事故死に見せかける?
そもそも最後の被害者がいるわけで、
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.0

最新のAI人形の暴走という今っぽいネタ。驚異的な学者能力と適応能力がある設定とはいえ、結局何でもアリ状態で、終盤の展開はもはや爆笑(ホメ言葉)。

カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)

3.2

中東情勢の相関関係を頭で図式化するのに少し時間がかかるが、ストーリー自体はシンプル。無事に脱出地点へ辿り着くかどうか、というだけ。
主人公トムを演じるのがジェラルド・バトラーなので、何とかなりそうと思
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.7

少々長いけれど、まるでミステリー小説のような雰囲気で引き込まれる。クリストファー・ノーラン版とはまた違った魅力がある。
シリアルキラーのようなリドラーの造形は、正体不明の不気味さがあって大正解。そして
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刑事ジョン・ブック/目撃者(1985年製作の映画)

3.4

アーミッシュの日常を(映画とはいえ)知ることができる貴重な作品。皆「ジョン・ブック」とフルネームで呼ぶところが好き。
ケリー・マクギリス、『トップ・ガン』もいいけど、今作の方が圧倒的に存在感があります
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無法松の一生(1943年製作の映画)

3.3

古い作品だが、胸を打つ。無人の仕事場、人力車。純心な松五郎の人生の終着点。
検閲でカットされたのは本当に惜しいが、逆に観る側の想像力が掻き立てられる部分もある。

Helpless(1996年製作の映画)

3.1

時代の空気感を感じる画作りが、この作品の魅力だと思う。
その意味では、多くの人が言及している浅野忠信が着用しているニルヴァーナのTシャツ 。これホント印象的なのだけど、物語の舞台が1989年なので、『
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リトル・シングス(2021年製作の映画)

3.3

劇中の連続殺人事件の真犯人は誰か?というのは、物語上の求心力であって、主題ではない…という珍しい作品。
だから見方によってはモヤっとするし、でもそのモヤっとが、この作品の本質なのかなという気がする。

ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.3

やはり一筋縄ではいかないA24作品!
最初から素直に救急車呼べば、こんな結果にはならなかったかもしれないのに…
いや、違う。誰でも保身に走って、しょーもないウソをついてしまう。その心理状態。傍から見れ
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Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼(2007年製作の映画)

3.3

ケヴィン・コスナー&デミ・ムーア!さすが映えますね。俳優のネームヴァリューで作品の質が上がる、というのはやっぱりある気がする…笑
娘の件は蛇足のような気もしつつ、なかなか面白く観られます。

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

これは観る価値あり!
少女に何が起こったのか?という謎で最後まで緊張感を保ったまま、アメリカ社会におけるネイティブ・アメリカンの現実を示す。

「この土地は凍った地獄だ」と、事件に関わった男が言う。そ
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サラウンデッド(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

西部劇でありながら主人公が黒人女性という珍しいパターン。この設定が作品の重要な要素になっている。
展開はなかなか面白いものの、結局単なるガンアクションに終始してしまっている点は否めず、設定を活かしきれ
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グランド・ジョー(2013年製作の映画)

3.4

アル中の父親に暴力を振るわれる少年ゲリーを“かわいそう”と思うのは一面的な見方で、ブレイクダンスについてのやり取りでは、微笑ましい親子の関係性も窺える。
自然の木々は人間に違法に枯らされ伐採されるが、
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マルチュク青春通り(2004年製作の映画)

3.8

一番好きな韓国映画。ただ、この邦題で敬遠する人もいるのでは?と思う。

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

3.9

果たして光枝は待ってくれているのか??
もう結末は分かってるのに、毎回ハラハラして祈ってしまう。
定期的に観たくなる名作。

コラテラル(2004年製作の映画)

3.4

トム・クルーズは意外と悪役の方が似合うんじゃないかと思う。

ヴェンジェンス(2017年製作の映画)

3.2

ニコラス刑事!
よくある復讐ものですが、私刑が淡々としているのは◎

ガメラ2 レギオン襲来(1996年製作の映画)

3.8

今観れば古さを感じる部分はあるにせよ、未だ怪獣映画の最高傑作。

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