miさんの映画レビュー・感想・評価

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軽蔑(1963年製作の映画)

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深く愛していたからこそ、あなたを許せないの
ブリジット・バルドーの不機嫌な目とどんどん自暴自棄になってゆく様子が印象的
みっともなく言い訳を重ねるポールをはじめとしたキモジジイの再現度が高く終盤まで若
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ショックだった
最序盤のリッキーとのやり取りから、ん?という間はあるものの、ここがラストに効いてくるのか…。さすが作品賞
やはりリッキーの父親は自身がゲイかつ軍人であるが故に奔放に生きるゲイを毛嫌いし
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蹄の悪魔(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

短いけどしっかりまとまってて面白い!
奇をてらわないベーシックな展開だけど、アニメーションが差し込まれるのは新鮮で面白い。エンドロール結構すき
日本人の感覚だとそもそも狩りをすること自体が理解できない
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泳ぐひと(1968年製作の映画)

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おじさんの顔も体も怖すぎて無理すぎて画面を直視するのが辛かった 
会話のみを通じて徐々に背景が明らかになる、想像力を掻き立てられるストーリーはとても面白かった。けどジジイがほんとうに無理 二度と観れな
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

もっと早く観ていればもっと強い印象を残したかも
男性社会、男性の無自覚な部分を象徴する人として作られた女性、集団の異常性、散々考察されつくされていそうな要素がてんこもりで面白い。ただ140分という時間
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カルメンという名の女(1983年製作の映画)

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🗒美しさはね 我々が耐えうるべき恐怖の始まりだ

冒頭からやばすぎおじさんなゴダールが登場。最初のクレジットの詩的な語りを経て、初っ端から監督が本人役で登場する。なんともアートな始まり方。最初から映画
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フローズン・グラウンド(2013年製作の映画)

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まじめにかっこいいニコケイを久々に観たので最初の方違和感が拭えず、1ミリも笑えないのにちょっと面白いという状態が続いてしまった。しかし慣れるとしっかりハマっていてすごい。さすが
あと字幕がなんというか
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

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すごい。圧倒されてしまって何書いたらいいかわからない

関係の始まりにロマンチックなきっかけやメロドラマ的な演出が伴わないことによってリアリティが感じられる、繊細な演出が素晴らしかった。冒頭の舞台は開
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ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)

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哲学の授業で鑑賞🗒
途切れ途切れだったので機会があれば観直したい。
バルバラ・スコヴァが素敵だった。『ボイジャー』でも思ったけど、まっすぐな強さのある女性が本当に上手い‥

「悪の凡庸さ」について
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π〈パイ〉 デジタルリマスター(1998年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

高校の数学1取ってたレベルだから尻込みしていたけど、意外と寝ずに観られた。
モーセ五書を数字で読み解こうとするやばいおじさん達が面白い
何よりも、予想外に音を楽しむタイプの映画なのが良かった。頭痛の時
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ヒストリー・オブ・バイオレンス(2005年製作の映画)

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バイオレンスなゴアが苦手で躊躇ってたけど「映画分析入門」で気になってしまい視聴。
痛そうではあるけど出来事の説明以上の演出はなく、過剰さがなかったのでよかった◎
先入観ありきの感想だけど、たしかに映画
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

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ブルーベルベット、ワイルドアットハートからきてのこれは流石に重かったかも
でもボウイで始まりボウイで始まる映画はそれだけでかっこいい。
サイコホラーじみた冒頭からミステリーマンの登場で一気にリンチの世
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シンパシー・フォー・ザ・デビル(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

観客は最終的にニコラス・ケイジ演じる男を可哀想だと感じてしまうから「シンパシー」か‥!と納得 ニコケイは幸せ絶頂の家族を天国に放りに来た悪魔だけど、最終的には観客の同情が向く。

「ロングレッグス」以
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

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これまで観たリンチ作品で1番尖ってた。
陳腐かつ大げさなほどロマンティックな演出を敢えて追求し、逆に唯一無二のシニカルで尖ったラブストーリーとして仕上げるなんてリンチ以外の誰にできようか。さすがとしか
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ボイジャー 4Kレストア(1991年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

下半身に理性を奪われて身を滅ぼす話なのに、最後までずっと二人の世界に浸ってて面白かった。あそこまで浸れるのもすごい
しかし創世記のメタファーで悲劇の結末が描かれることから旧約聖書を念頭に置くと、エリザ
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欲望(1966年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

すごく好き。
最初のシーン 主人公は現実では低賃金の労働者でこれは彼の妄想で…という感じかと思ったけど、労働者を撮影した写真を仕事仲間?に見せているシーンがあり、撮影の一環として訪れたと捉えても違和感
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デッドストリーム(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

幽霊VSショーン!
(映画の登場人物としては)ショーンという名前の時点で、少し情けない人間を想像させられる。なんでだろう

メイン視聴者層が小中学生の子供ばっかりで、その子供たちがやたら賢げなのが20
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

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夕方と朝方、少しの時間だけ真っ青に見えるあの時間の都会の空が大好き。
全編通して澄んだ夜明けの空気が漂っているような、気持ちのいい映画だった

どこを切り取っても様になるハイセンスな映像に乗せてリアル
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散歩する惑星(2000年製作の映画)

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こういうのが1番好き。理解できないって分かると肩の力が抜けて逆に楽しく観られることが多い気がするんだけど、この作品は正にそれだった。
ストーリーがあるのかないのかも分からなかったけど、楽しい時間だった

プレゼンス 存在(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

a ghost storyのようなものを想像していたから捻った脚本とは思わず、まんまとミスリードさせられた。
勘が良くて人の善性に期待している人にしか予想できなくない?兄はあからさまなバカ描写だから最
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サブスタンス(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

初odessa( ノ •ω•)ノ✨
ラストシーンが切なくてやるせなくて、まさか泣かされると思わなかった

エリザベス(?)がクリーチャーと化しながらもドレスアップして壇上に上がる、あのシーンで初め
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ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング(2025年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

もう今更このシリーズにストーリーとかを求めるのは違うと思いつつ、アクションそこそこグダってた割に最後のチーム解散が5秒くらいでそれっぽい別れの目配せと共に終了して呆然 
チームに加わる課程がこの上なく
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ティルダ様目当てに鑑賞⟡
登場シーンは少なかったもののすごいインパクトだった。
ただでさえ同じ生き物であることが信じられないような神秘的な美しさなのに、羽が生えた姿なんて天使そのものであり、地上に存在
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L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

4.0

王道すぎず複雑で闇深いストーリーがクール。登場人物多くて覚えづらいのも逆に魅力。単純明快じゃないからこそのかっこよさ
LAの、コンフィデンシャル、という題名そのままであることに気づいたりずっと楽しかっ
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ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間(1992年製作の映画)

4.8

どこを取っても抜け目なく美しく完成されていて綺麗で面白くて楽しかった

これとドラマシリーズを見るためにアマプラ加入をこの1ヶ月くらい迷っていたら、唐突にリンチ作品のレストア版がまとめてU-NEXTに
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メメント(2000年製作の映画)

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幻覚妄想精神障害その他諸々故に主人公を信頼できないサスペンス。この手の作品を色々観たおかけでかなり理解しやすかったとはいえ、更に掘り下げると面白そうな要素がたくさんあった。所謂、伏線未回収…みたいな>>続きを読む

反撥(1964年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

始まりも終わりも目(視線)のクローズアップ。
キャロルは父に性的虐待を受けていたのであろうことがラストカットで明らかになる。
幻覚シーンの共通点から何となく察しはつくものの、あまりにもやるせないし悲し
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

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割とリアリティのある感動系かと思いきや、ジャームッシュ的なユーモアセンスが軸になったシュールなロードムービーだった
カーチェイスの後に警察とマフィアに挟まれるシーンの絶妙な間が好き
男性にはすごくハマ
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

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マルホランド・ドライブが好きだったので流れで観てみたら意外と普通(?)でびっくりした。
でも、こっちの方がプレーンなシュルレアリスムらしい味がした
「意外と普通」だからこそ、要所要所の異質感がより
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異端者の家(2024年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

リードは『支配』こそ宗教の本質である、自分は地下の女たちを支配している、と大言壮語を並べるけど、ラストのパクストンが祈り続けるシーンがそれに対するアンサーになっているような気がした。信じることで救われ>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

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グッバイ、ケイティから鑑賞

最後のディナーパーティーで言っていた「善く生きる」というワードで腑に落ちた
死を宣告されてからの、自己省察を経て何が真美であるか、愛であるか、善さを追求する過程に『生きて
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ウィッチ(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

余力を振り絞って最期の台詞を言おうとしている父親に容赦ない追撃をキメるヤギ。
森の中に現れるやたらエロい魔女。

弟が取り憑かれるところバカ怖かった
アニャの頬がぷくぷくしていて幼くてほんとうにかわい
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ノー・アザー・ランド 故郷は他にない(2024年製作の映画)

5.0

自分の無知を恥じると同時に、この映画を観に行こうと思えて、観てショックを受けられて良かったと思う。この現実を知らずに生きる時間が終わってよかった

ユダヤ人であるユヴァルとマサーフェル・ヤッタの人々
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グッバイ、ケイティ(2016年製作の映画)

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ドライバーのジジイがドヤ顔してたのが1番えぐい 役に立ちたいんだ__とか言うならやらないでお金あげれば❓
つらすぎるけどラストとてもよかったー こんなにまっすぐ清々しい映画ひさびさに観たかも

小悪魔はなぜモテる?!(2010年製作の映画)

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序盤でしょうもないラブコメ再生しちゃったかも…😞と思っていたら、しっかりとインターネット時代を先取りして若者に教訓を与える映画だった。失礼なことを思ってごめんなさい
主人公は考えなしの女子高生だけど、
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

解釈の分かれそうなラスト良すぎました
死体を置いていたはずの部屋がまっさらに掃除され売りに出されているシーン。そもそも死体が存在していなかったと受け取るのが自然ではあるけど、アメリカ特有の事勿れな隠蔽
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