ムさんの映画レビュー・感想・評価

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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.4

自分自身の根源的な感覚に触れるような、実際に体験したことがあるような。。そんな感覚とフィクションがスイッチングされながらスクリーンと自分を行き来して進んでいくような体験。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

3.4

美しく淡々と描写されていく一方で時代感、不条理や葛藤であったり人間の営みが同時に入ってくる。良い意味で静と動のちょっとした違和感が心に残る。

PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)

3.7

映画においてこのような表現は適切ではないと思うが「見るより明らか」示唆されるものが生々しく直接的に入ってくる。常に僅かなの不安に晒され距離感と感覚が狂う。好きな表現。

マトリックス(1999年製作の映画)

3.1

今更観たせいかもしれないけど凄く正統派SFでもう少し外して欲しかった気もする。おそらくリアルタイムだと新しさがあったんだろうけど擦れた感じがしてしまった。とはいえ面白い映画だなと思った。たぶんあの頃の>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.4

当たり前というのは必ずしも最良ではない。切り取ったのがごく一部だとしても真っ直ぐな希望と良心に触れると元気が出る。

あの頃。(2021年製作の映画)

3.5

タイトル通りまさにあの頃。一度通ってるとあるある満載。趣味に情熱を傾けるとその瞬間の幸せもあるけど、どうにも出来ない現実も悲哀もある。そのあたりのリアルさと哀愁がいい塩梅だった。

ベケット(2021年製作の映画)

3.0

要素は揃っているけど何かが決定的に足りない。そんな感じがしてしまった。

EXIT(2019年製作の映画)

2.5

韓国エンタメの勢いは感じるものの映画としては特に感じるものはなかった。

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.6

人生の限られた瞬間にしか発揮されない力強くて儚い情熱。シンプルで強い映画。元気出る。

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.1

そのまま見せられているようにも全部が嘘のようにも見える少し変わった感触が残る映画。

シャッター アイランド(2009年製作の映画)

3.6

方向感覚が少しづつおかしくなるようなドグラマグラとかに近い感覚。そんな中にも明確な「問い」が用意されていてお見事でした。

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.1

特異な環境下での人間観察。結構やり尽くされた内容ではあったけど設定や見せ方は新しくて新鮮。現代社会の色々な影とも紐づけられているのも興味深い。

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

様々な問題や想いは見えないフリをしていることも含めて至るところにある。それが映画という舞台の中で絶妙な塩梅で表現されていると思った。多くの人に見て感じて考えてもらうには素晴らしい作品だと思う。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.1

映画への愛と知識があるともっと楽しいんだろうなと想像はつく。ただ自分はそうやって映画を観てきていなかったことに気付く。主演の2人は最高だった。

薄氷の殺人(2014年製作の映画)

3.4

寒さや退廃した建物などあらゆる要素が薄い膜を重ねてどん詰まりの息苦しさと葛藤を際立てる。カラフルなネオンとの対比が影の色を深めるように。

楽園の夜(2019年製作の映画)

3.5

フィクション要素は強めだけど対比するように水に落とした墨が混ざっていくような流麗さと速さであっという間に濃淡を見せつけられる。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

執着に近い緻密さと巧妙さ。それを実現し得るあらゆる要素が揃っていて、エンターテイメントとしての土俵でパーフェクトに近い映画なのではないか。

ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

3.4

ゆらぎが重なって見えてくる美しさであったり、ゆったりとしたペースで歩む豊かさで。ゆとりを持って配されたお洒落な気遣い。そういうものに感じる気持ちの良さを感じる。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.7

終わるはずのない夢を終わらせたってことが本当に凄かった。しかも納得出来るカタチでそれをやってのけたと思う。

神々のたそがれ(2013年製作の映画)

3.3

理解するという領域は超えてただただ雪崩れ込んでくる凄み。

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.7

一見ありきたりでチープなストーリーだけど、豊かになることで生じる様々な問題は内包していて過渡期にあるアジアとタイの今を強烈に感じる。随所にシニカルを散りばめポップにテンポ良く見せきっていて凄い。構図や>>続きを読む

ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

4.4

これ程の熱量と美学が詰まった美しい映画はなかなかない。

ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

3.7

足がもつれながら転びながらも進む。通り過ぎる。熱量と孤独を閉じ込めた美しい描写。

残酷で異常(2014年製作の映画)

2.2

なんか素直にあんまり面白くなかった。終始物足りない感を抱えて最後まで。

岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.7

必死に蓋をしてるからといって中身はなんでもないこともある。どういう風に評していいのかわからないけど「生きる」ってことの葛藤と不条理が強く心に引っかかる。

台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.4

色合いと湿度。僕らは決して知らない蜃気楼のようなあの頃の匂い。

世紀の光(2006年製作の映画)

3.9

揺蕩うような静寂と象徴的な要素。何故か水と油が混ざるような美しい世界観。

たまたま(2011年製作の映画)

3.3

ボーッと観るのにいい。音楽も気持ちいいです。

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.5

攻殻機動隊の中で一番好きな作品。非の打ち所がないと思うこれ。

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.7

全部のパラメータ強い方に振ったらこうなったみたいな映画。天晴れ。

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