AYAさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

3.5

薬の副作用により殺人を犯してしまったエミリー。
担当医であるバンクスは激しい非難を浴びながらも独自に調査を重ね、事件の真実へと辿り着く。

いわゆる「どんでん返しモノ」だが、ストーリーの持って行き方に
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.5

強迫性障害持ちで潔癖症の連続殺人鬼。
なんて面倒臭そうな設定だ…と思ったが、途中でこれはラース・フォン・トリアー監督自身を投影しているのだと気付いた。

主人公ジャックが自らの連続殺人を回想する形でス
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キャビン(2011年製作の映画)

3.0

正統派ホラーかと思いきや、まさかのSFコメディだった!

前半は古き良きB級ホラーなのに、後半は完全にモンスターのオールスター感謝祭 笑
全く怖くないし、むしろ笑ってしまう。
特にエレベーター前でのシ
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.5

信仰とは何なのか。
神に祈っても救われないし、熱心な信者ですら罪を犯す。

偽りの司祭ではあったが、ダニエルは住民たちを導いた。
彼の行いによって救われた人もいる。
しかし偽りだとバレたら、きっと瞬時
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.5

目覚めると48階層。
ルール以外の詳細は一切語られない。
ただひとつ分かっていることは、生き残るために食べなければならないということ。

CUBEの縦階層版かと思いきや、もっとずっとグロくてエグくてゲ
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ハンニバル・ライジング(2007年製作の映画)

2.0

ハンニバルシリーズ4作目。
ハンニバル・レクターの過去。

レディ・ムラサキなんて日本人キャラ(自宅に鎧や日本刀や浮世絵を飾っている)が出て来た時点で嫌な予感はしていたが、見事にその予感が的中してしま
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レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

4.0

ハンニバルシリーズ3作目。
「羊たちの沈黙」の前日譚。

プロファイリングを駆使し、殺人犯に迫ってゆくストーリー。
「羊たちの沈黙」同様レクター博士は助言役に過ぎないのだが、むしろ主役であった「ハンニ
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ハンニバル(2001年製作の映画)

3.5

ハンニバルシリーズ2作目。
「羊たちの沈黙」の続編。

クラリス役がジョディ・フォスターだったらもっと良かった…!
いや、ジュリアン・ムーアも悪くはないのだけれど…。

前作と比べるとサスペンス要素が
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.5

十数年ぶりに観たら面白すぎた!!!

30年前の作品なので当たり前にアンソニー・ホプキンスもジョディ・フォスターも若いのだけど、既にこの頃から圧倒的な演技力を誇っている。
特にアンソニー・ホプキンス演
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.0

すごい!
登場人物の行動が最初から最後まで意味不明!
全然ついて行けない!
ついて行けないのに、妙にクセになる狂気じみた滑稽さ。
結婚記念日のダンスなんて、シュール過ぎて思わず吹き出してしまった 笑
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デトロイト(2017年製作の映画)

3.5

1967年にデトロイトで起きた「アルジェ・モーテル事件」を描いた作品。

ドキュメンタリー風のカメラワークによる、息を飲むほどの臨場感。
所々に差し込まれる実際の映像と写真が、フィクションではないのだ
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イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.0

演出やカメラワークが上手く、映画館で観ていたら結構怖かったと思う。
ただ、ストーリーには説明不足感が否めない。
細かく観て行くとヒントになる部分は多々あるのだが、納得できるほどの説得力は無かった。
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ユニコ(1981年製作の映画)

3.0

原作既読、映画は初鑑賞。
原作を数話ミックスさせたストーリー。
多少はマイルドに描かれているが、やはりユニコが可哀想なのは変わらなかった。

「魔法が使えるユニコーンの子供」
そんなキラキラしたキャラ
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エヴォリューション(2015年製作の映画)

4.5

「え、どういうこと?」というシーンの連続。
最後まで明確な答えは無い。
不気味だし、不穏だし、割とグロいし。
しかしながら個人的嗜好にはブッ刺さりました 笑

生を感じさせる緑と、死を感じさせる緑、そ
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

3.5

12分間の短編アニメーション。
絵本のようなタッチと可愛らしい音楽。
セリフが無くてもしっかり伝わるストーリー。

切なくも、前向きなメッセージが込められた作品です。

約束のネバーランド(2020年製作の映画)

3.0

原作・アニメ共に鑑賞済み。
キャスティングは悪くなかったが、エマ、レイ、ノーマンの3人が同い年に見えないのは残念だった。
北川景子のマム・イザベラと渡辺直美のシスター・クローネは、原作まんまと言って良
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獣は月夜に夢を見る(2014年製作の映画)

3.0

割と序盤でストーリー展開が読めてしまった。
一見「ぼくのエリ」のようだが、本作には気持ちの変化や強い覚悟が詳しく描かれていない。
その為どうしても内容が薄く感じてしまう。

陰鬱な雰囲気は好みだが、陰
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.5

煌びやかで、可愛くて、滑稽で、愚かな、愛すべき宮廷。

アン女王、サラ、アビゲイル、三者三様の生き様がとても良かった!
華やかな生活の裏にはドロドロの愛憎劇。
でもこういうの、割と現代でもあるような…
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ゾディアック(2006年製作の映画)

3.5

2020年12月、51年の時を経て「ゾディアック事件」の暗号文が解読された。
しかしこの事件の真相は未だ解明されておらず、現在も未解決のままとなっている。

何ともタイムリーな、上記の連続殺人事件を元
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複製された男(2013年製作の映画)

2.5

邦題どおりのSFモノだと思って鑑賞したら、とんでもないカウンターパンチを食らってしまった…。

「カオスとは未解読の秩序である」

解説読んでも何だか腑に落ちずモヤモヤするのでこの評価だが、ジェイク・
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.5

静かに淡々と進むストーリー。
聞こえるのは呼吸と波と炎、そしてキャンバスをなぞる筆の音。

あまり観ない恋愛モノだが、18世紀フランスという舞台に惹かれて鑑賞した。
多く語られないからこそ、浮き彫りに
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落下の王国(2006年製作の映画)

4.5

事故で重症を負ったスタントマンの青年。
木から落下し、腕を骨折した少女。
入院中に出会ったふたりの、秘密のおとぎ話。

衣装、演出、ロケーション、全てが圧倒的な美しさ!
そしてその映像美に引けを取らな
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.0

少女の嘘から始まった、集団ヒステリー。
それは閉鎖的なコミュニティであればあるほど素早く広まり、根深く残る。

最悪のバッド・エンドをいろいろと想像してしまったが、そうはならなかったのでホッとした。
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インソムニア(2002年製作の映画)

3.5

良くも悪くもノーランぽくない作品。
期待値を上げ過ぎると肩透かしを食らうが、正統派サスペンスとしては上々のストーリーだ。

正義ゆえの過ち。
しかし良心の呵責に耐えられず、度重なるフラッシュバックと不
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.0

棺桶。死体。謎の薬。
キーポイントと思わしきシーンが多数映し出されるにも関わらず、ストーリーがどう転ぶのか全く予想できなかった。
前半は多少の退屈さも感じたが、後半からは怒涛のバイオレンスシーンに始終
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GANTZ: PERFECT ANSWER(2011年製作の映画)

3.0

公開当時、綾野剛のインパクトが凄かった。
いま観ても良い感じの気持ち悪さだ。
ただ前作に比べ、謎や疑問が多く残る。
原作を読めばいろいろ分かるのだろうか…。
終わり方は印象深くて好き。

GANTZ(2010年製作の映画)

3.5

公開当時に映画館で観て以来、久しぶりの鑑賞。
原作は未読だが、映画だけでも問題なく世界観に入り込めた。
本郷奏多のキャラが良い感じ。
俳優陣目当てで観たので、概ね満足 笑

星の子(2020年製作の映画)

3.0

大森立嗣監督は「どうしようもない日常」を撮るのが上手い。
両親が新興宗教の熱心な信者であることも、「金星のめぐみ」を毎日飲むことも、ちひろにとってはどうしようもなく当たり前の日常なのだ。

芦田愛菜ち
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.0

「はぁー、なるほど!」
思わず声が出た。
予想とは全く違う方向性のストーリーだった。

ヘプタポッドはもっと恐怖心を煽るキャラでも良かったように思う。
序盤から悪い奴じゃなさそうな印象だし、見た目もア
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.0

アガサ・クリスティ「オリエント急行の殺人」をケネス・ブラナーが監督兼主演で映画化。

ケネス・ブラナー目当てで観たので概ね満足なのだが、良くも悪くも子供向けな印象。
原作は児童書としても人気の高い作品
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パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)

2.5

1年に1度、12時間だけ殺人を含む全ての犯罪が合法化される「パージ」

シリーズ4作目。
時はパージ法が施行される前に遡る。

このシリーズの面白いところは、善良な一般市民がパージの12時間だけ豹変す
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.5

一度目、あなたを欺く。
二度目、真実が見える。

このキャッチコピー通り、一度目は誰が誰やら何が何やら分からないまま終わる。
状況説明を(恐らく意図的に)カットしている為、初見で全てを把握することは困
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ガルヴェストン(2018年製作の映画)

2.5

大好物の「弱いおじさん×強い少女」モノなのだが、全くハマらなかった…。
演出が悪いのか脚本が悪いのか間延びしたシーンが多く、分かりやすいフラグが立つため展開も予想通り。
珍しく1時間半が長く感じてしま
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プレステージ(2006年製作の映画)

3.5

①確認(プレッジ)
②展開(ターン)
③偉業(プレステージ)
マジックは3つのパートで成り立っている。
そして、この作品も。

相変わらずのバラバラ時系列だが、ノーラン作品の中では比較的わかりやすい内
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望み(2020年製作の映画)

3.0

失踪した息子は殺人事件の加害者なのか、被害者なのか。
それぞれの「望み」を通して「家族」を描く。

子を持つ親か、そうでないかで見方の変わる作品だと思う。
私は後者だが、心理描写が浅いこともあって結局
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.0

家族のなりたかったものに全力でなりきる、コスプレ家族写真を収めた「浅田家」
東日本大震災で泥だらけになった写真を洗浄し、持ち主に返すボランティアの活動を収めた「アルバムのチカラ」
写真家・浅田政志によ
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