しるこさんの映画レビュー・感想・評価

しるこ

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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

寝不足だったので、不覚にも前半うとうとしてしまった。爆音の中よく眠れたものだ。

しかし!長澤まさみが登場してから俄然面白くなった。さらに!斎藤工のウルトラマン感が最高。私の大好きな作品「団地」でも人
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.0

色んな所から汁が出て、女の身体は改めて凄いな。

あろう事か、母さんと一緒に来てしまった青年が前席にいて、どんどん隣のお母さんと離れていくのが気になってしまった。パルムドールだからって気を許しちゃダメ
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都会のアリス 2K レストア版(1974年製作の映画)

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キネカ大森でヴィム・ヴェンダーズ特集やってる!映画館のスクリーンで観られる幸せ!
本当は夕方から上映してた「ベルリン天使の詩」も観たかったよ〜

みかんの丘(2013年製作の映画)

4.5

木々に囲まれた田園風景が心に沁みる。
だが美しい風景とは裏腹に、その土地は死と隣り合わせに生きていく場所なのが分かってくる。

「学校は無いのか?歴史を勉強しろ」ジョージア人の言葉は私に向けられた様で
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

何と辛い、そして何と美しい映像なんだろう。
主人公の少年が、多くの小さな子供達が汚れなき魂のまま生きていければと思う。

絶望も救いもある本作。
これは本当に映画という作り物なのか。

トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.2

人間の尊厳とは。目を背ける事なく考えたい。
本作を観ながらロシアの強制収容所を描いた「イワン・デニーソヴィッチの1日」という小説を思い出した。どちらも極限の中で人間らしく生きていく事の困難と強さを痛い
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空白(2021年製作の映画)

3.8

観ると相当打ちひしがれるはずだから、心が元気な時に行こうと思っていたが、以外と客観的な自分に驚いてしまった。

映画というより演劇を観たような気分。練られた脚本があって役者さん全員が力を出し切ってて。
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

ヤバい!面白すぎる!!

これでもか〜!と攻められまくって、ダブルワッパーチーズ厚切りベーコン増々、あるいはコメ牛(肉だくだく)のマヨネーズトッピングをぎゅうぎゅう口に押し込まれたよう。

阿呆らしく
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.0

キラキラとした青春。若さの熱量、全てが懐かしくてちょっと遠い目になっちゃった。
三船敏郎と高倉健さんは永遠に日本映画の宝。勝新の座頭市と椿三十郎を見直そう!

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.5

クールでめっちゃカッコいい!
国や性別を超えたバンドメンバー、グレーのスーツの理由もかっこよすぎ!

閉塞感がある中、1,200円でブロードウェイのステージを見られるなんて素敵だな。レディースデイとは
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

辛い作品だった。
空間と時間に閉じ込められて、閉所恐怖症の私には97分がとても長く感じられた。この閉塞感は「サウルの息子」でパニクった時以来だ。

アンソニーホプキンスは文句無く素晴らしい。それにして
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ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)

4.5

誤解を恐れず言うと本作は「あざと素晴らしい!」

もう第一に役者が素晴らしい。
実力派の子役や名優なの?それにしてはスラムにえらく馴染んでいて、ついつい感情移入してしまうなぁと思っていたら、なんとピー
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エンディングノート(2011年製作の映画)

4.4

泣き笑いしながら観た。
本来なら湿っぽくなりそうな人生のエンディング。それを軽快な音楽と語りで見せてくれた。
誰にもいつかは訪れる最後の日まで、十分こんなふうに生きられたら幸せだろうな。

娘である砂
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プリズン・サークル(2019年製作の映画)

4.0

刑務所の中で更生プログラムが行われている。4人の若者の2年間に丁寧に寄り添うドキュメンタリー。

幼い時の心の傷は大人になってどれほど癒せるのか。受刑者はお互いの過去を吐露しあう。
どうにもならなかっ
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はりぼて(2020年製作の映画)

4.0

北アルプスが美しい富山。
そこにあるのは笑っちゃうぐらい美しくない腐敗。
いやー、事実は小説より奇なり。

市議会議員達の汚職と辞職。
古狸、気弱な管理職、あつくるしい若手、狡猾なカラス。どんな名優よ
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東京干潟(2019年製作の映画)

4.5

時々車で通る橋桁の下にこんな干潟があって、そこで生活を営んでいるおじいさんがいて、猫や鳥も共存しているとは。

少しずつ分かってくるお爺さんの人生。それもさることながら、おしゃべりに来る叔母さんや他の
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.8

本日が上映最終日だといえ、平日の日中から老若男女数十人が同じ映画をしっぽりと観ているというのが何より嬉しい。

本編前に片桐はいりの「もぎりさん」が流れて、自分が今座っている映画館がスクリーンに映し出
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

いったい何が「すばらしき世界」なのか。観終わってしばらく考えていた。

役所広司演じる三上にとってこの世界は素晴らしいものだったか。子供の頃から1人で生きていくためにはテストステロン全開でいくしかなか
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.3

綾野剛最高!ぐちゃぐちゃに泣き崩れる綾野剛がキュート!母性本能をくすぐられちゃう。
若頭の北村有起哉さんが切ない。岩松了は相変わらずあざとくてよい。

不器用で一生懸命な人々の生き様が胸を打つ。美しい
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神宮希林 わたしの神様(2014年製作の映画)

3.8

昔から今に至るまで、人間は目に見えない神様を尊びながら生きてきたのね。そこに感服。樹木希林が飄々と俗っぽいのがまたバランス良し。

夢売るふたり(2012年製作の映画)

4.3

久々に一言も二言も言いたくなる作品だった。

まず、1つ1つの映像がきちんと美しい。東京の風景を丁寧に撮ってる。
作品タイトルより最初に照明の方の名前が出る作品なんて初めて。映画は光と影。照明に敬意を
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.8

これは現代のおとぎ話だな。
ちょっと歯並びの悪い彼女が彼氏にくっついてイギリスから上京し、ニューヨークの片隅で暮らし出す。でもチャーミングな笑顔と希望があれば、どこに居ようが運命を切り開くのは自分自信
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人生フルーツ(2016年製作の映画)

4.2

この夫婦の生き様が素敵だ。
二人が育てる沢山の作物や果実。野鳥の為の水瓶。英子さんが夫に作る料理や、修一さんの自然に寄り添う丁寧な暮らし方から、彼等の人となりを見せてくれるドキュメンタリー作品。

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七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

皆んなも年末観たかな?つか観て欲しい!この作品は日本映画で1番好きかもしれない。
侍も百姓も人間描写が素晴らしい。シナリオが素晴らしい。白黒の対比が映像的に素晴らしい。風に舞う砂埃も激しく降る雨も全て
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.5

あまりにもヘビーで、観た後は酸欠で青空が見たくなりました。ディストピア。頭痛するほどの重低音。でも我がバイブル、ブレードランナーワールドを裏切らない作品でした!

一作目から本作公開の30余年の時間と
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ジヌよさらば かむろば村へ(2015年製作の映画)

4.2

もう面白くって面白くって、コレ大好き!繰り返し10回は観てる!というか最近コレしか見てない。

東北の田舎暮らし。神様が言うには「この村では大抵の事は何とかなる。でも思い通りにはならん」と割と普通の事
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淵に立つ(2016年製作の映画)

4.4

いやいやいやいや、ここで終わるなよ〜って思ったけど、やっぱココで終わるか〜。もう、色々映画的過ぎて軽く興奮状態です。
ストーリーがご都合的?何だっていいんです。だって描きたい事を描くのが映画だから。
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団地(2015年製作の映画)

4.5

コレはいい!色々いい!何てヘンテコリン、それでいて松竹喜劇のような映画。
それもそのはず、見終わって知ったけどおばちゃん役の藤山直美は藤山寛美の娘なんかい。関西弁はいい。関西弁じゃなきゃダメだ。スーパ
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.7

普段は余計な事を言わない会社の男性が珍しく「面白かったですよ。」と言っていた。みんなのレビューも高評価で楽しみにしてた作品!

インタビューばかりでなかなか本題に入らないなぁ〜と思っていたら、ナント間
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.0

あまり期待してなかったけどフォロワーの方々の高評価で映画館に足を運びました。こ、これはスゴイ。

映画館で観て良かった。
戦争映画は色々あるけど、今更撮る意味があると思うし、作品に引きずり込まれた。日
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のぼうの城(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

本作は何度も観てるけど、なかなかどうして面白い。

戦国時代のお伽話。戦で死と隣り合わせの中で、武将たちは命より武功。敵方を人として尊重し敬いながらも倒す。「承った!」とか「暫時、暫時、」といった戦国
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おみおくりの作法(2013年製作の映画)

4.2

世の中には人間が多すぎで、死んだ人のお墓をイチイチ作ってたら生きてる人が暮らす場所が無くなると思う。私も死んだら灰をその辺に撒いて終わりにして欲しい。

さて、本作邦題はダサイが、原題が「STILL
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