今よりもずっと技術的な制約が多かったんだと思う。カメラの動かし方、ショットの撮り方まで各所に工夫が感じられる。それでも特に終盤、屋根裏に鳥が大量に入り込んでいるシーンとかかなりビビったのでそういう工夫>>続きを読む
序盤の安楽椅子探偵的なトーンと後半のド定番な死霊系ホラーの演出の差がカタルシスを生んですごくいいホラー映画だと思った。
序盤から終盤までショッキングなシーンが続く、制作陣の「この画が撮りたい!」がこれでもかと詰め込まれている感じ。
白と黒の対比が印象的。序盤の権藤家での会議のシーン、終盤のチェイスの犯人のサングラスなど、モノクロでも最大限美しい表現ができるように考えられているように見えた。
コケティッシュなキャラに男が振り回されるというすごく古典的な話題の映画化。主人公は自分から逃げようとするロリータを病的に追及するけど、実は逃げていくその姿に魅了されているところもあると思う。
ピータ>>続きを読む
グロテスクだけどキャッチ―なキャラクター造形がいい。『ターミネーター2』的な「人外が人間とのふれあいを通じて感情を知る」っていうプロットは自覚的なオマージュだとしても多少陳腐。でもあんまり長くないし見>>続きを読む
ルーザーズとバッドボーイズという分断、もしくは一時の友情すら子供にとっては何よりも大事なものになっている。大人にとっては軽薄で、簡単に捨てられるようなそれは、子供だけが共有する感覚で、この映画はその感>>続きを読む
勘兵衛、菊千代、勝次郎の三人を中心に物語が進んでいく。後半の戦乱のシーンも含めるとかなり長尺だけど人間ドラマとアクションで飽きずに見れるエンタメ映画
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痛そうな演技は多いけど意外とエグいシーンは少な目。博士の目線で描かれるシーンもそこそこあり、「飼い犬に手を噛まれた」際の不服そうな顔には笑ってしまった。Wikiをみるとアクシデントでムカデ人間の先頭役>>続きを読む
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前篇が「忘れない」話なら、後篇は「憶える」物語。過去は過去であり、心の中に留めておくためにはそれ相応の痛みが伴うが、それでも主人公達は記憶することを選択する。少しビターだけどさわやかな終わり方がいい。
何気ない日常に突然襲いかかって来る怪物的な人間が描かれている。ホラー描写に時おり挟まれるビビットな原色表現と音楽がアクセントになっていた。
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続編の”the end”よりもジュブナイル映画の側面が強く、一つの作品として完結している。「それ」は実際に存在する怪物でもあるが、子供が大人になっていく過程で一時感じる不明瞭な不安の形象でもある。「大>>続きを読む
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彼女の異食衝動は、自罰感情より達成感のため。食うことによって環境に適応しようとした彼女は、意外と最初から自由だったのかもしれない。