Boxmanさんの映画レビュー・感想・評価

Boxman

Boxman

映画(55)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.6

凄まじく良かった。近年観た邦画の中ではダントツで良かったです。

3時間だけど、時間の長さを全く感じず、無駄なシーンも一切無い。ドライブのシーンがどれも心地よく、挿入音楽も素晴らしい。サーブのエンジン
>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

間違いないロードムービー。
典型的な物語ではあるけども、いい映画を観たなという気持ちになれる。
ドクターのウィスキーを片手にした寂しげな目がずっと心に残る。

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.8

原作が好き過ぎるが故に鑑賞。
原作では2つの軸が同時進行していくことで、お父さんの人柄が知れたり、感情の動きがよくわかったりと、両軸があることで物語のドライブ感がうまく噛み合った傑作だと感じていたので
>>続きを読む

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.7

なんでもっと早く見なかったのか。今まで見たアニメの中で最高に面白かった。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

面白い!が、正直絶賛するほどではないかなと思っていた。
翌日、1日の間ずっとパラサイトのことを考えていた。あのシーンはこういう伏線だったんじゃないか、このショットはこういう意味をしてたんじゃないか、こ
>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.6

久々にこんなおもしろい映画を観た。近年観た中でダントツにおもしろい。何より、良い映画を観た後の気持ち良い浮遊感が最高です。同時代に観れて本当に良かった。
ワンカットなのが、とにかく凄い。メタフィクショ
>>続きを読む

トゥルー・ロマンス(1993年製作の映画)

3.6

バイオレンスシーンが多いけど、まあまあおもしろかった。

脚本はタランティーノなので、プロットや構成が、めっちゃタランティーノっぽい。タランティーノ好きは楽しめると思う。
主人公の狂ってるんじゃあない
>>続きを読む

エゴン・シーレ 死と乙女(2016年製作の映画)

3.8

シーレ役がカッコ良すぎてカッコ良すぎた。
シーレの美への飽くなき希求が丁寧に描かれていた。クリムトとこんなに関わりあったんやなぁ。
欧州の雰囲気を上手く表現していた。
死と乙女に繋がる描写がぐっときた
>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

良い映画。
戦争を題材にしている場合、悲惨さや残酷さなどの非日常が焦点に当てられやすいが、日常をとことんクロースアップしていた。料理や衣服などなど

ひとつひとつの作画や描写が丁寧。全体の構成や作り込
>>続きを読む

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

4.0

良い映画だった。
光の使い方が上手。色の質感が綺麗で映像が美しい。
物語がどんどん加速していくので、あんまり長く感じない。
Coccoの存在感が凄い。映像を支配してた。
名前が文脈を持ってそうで持って
>>続きを読む

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

2.1

導入や設定が良かっただけに残念。キャストは豪華なのになんだかなぁ。
伏線回収も薄いし、家の配置などリンクのさせ方も微妙。ショットと光の使い方も恣意的で、意図がわからない。
香川さんの変態ぶりはさすが。

セトウツミ(2016年製作の映画)

3.8

原作にかなり忠実。特にウツミの方が凄い。
空気感、テンポなど作り込みが丁寧。何も考えずに見れて、二人をずっと見てたいと思えるのは原作と同じだった。
「誰やねんお前」はほんま良い。

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.7

ハリウッド映画なので仕方無いが、登場人物のほとんどが英語を喋るところに辟易してしまった。
冒頭の始まり方が洗練されていてかっこいい。
キチジロウがこの映画のすべてだったと思う。
最後のシーンも含めて、
>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.6

フィンチャーらしいひねりの効いたサスペンス映画。展開や設定などなかなか面白い。
映像や演出は、現代風で美しい。エイミーの容貌の変化が凄い。メイクって凄い。
少し長ったらしく感じてしまった。ファイトクラ
>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

オープニングがかっこいい。
平沢進の音楽がまた絶妙なポップ感で非常に良かった。
設定が細かく、映像のリフレイン等々作品の世界観に入り込みやすかった。
登場人物が非常に少ない。その分キャラがわかりやすく
>>続きを読む

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.4

暗闇の中をゆっくりと落ちていくような映画。
舞台はアメリカだがかなりヨーロッパ的な暗さを感じさせる。ビョークの圧倒的な存在感のせいかも。ショットの使い方や一貫した傍観者のカメラ視点が作品に合ってた。無
>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.7

名刺バトルが最高。この作品の真骨頂ともいえるようなシーン。
作品を通して、固有名詞が非常に多く出てくる。特に「ドーシア」は作品の中で非常に大きな象徴。登場人物皆が共有認識していながら、誰も行ったことは
>>続きを読む

もしも建物が話せたら(2014年製作の映画)

3.7

ドキュメンタリーとフィクションの中間のような作品。建物そのものというより、その建物と人・歴史との関わりを紐解くというようなプロット。
眠気に襲われたが、非常に内容が濃厚で映像が美しい。特に構図が良くて
>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

3.6

ザ・エンターテイメント映画。シャイニングのオマージュ含め、制作者の映画への愛が伝わってくる。
クラシックとも相まって、花火のシーンは振り切っていておもろい。
つっこみどころも多いが、なにも考えずに見れ
>>続きを読む

黒猫・白猫(1998年製作の映画)

4.2

結婚式、動物、どうしようもない人々、定式化したようなクストリッツァスタイルだが、小津さんのような様式美に感じてきた。
中身なんて無いような作品だが、ただただ愛すべき人と音楽と饗宴がここにはある。

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.5

間違えて北斗の拳の実写版を借りてきてしまったのかと思った。
内容はくそくだらないが、突き抜けててこれはこれでよかった。しかしコメディとしてしか見れなかった。早送りがコミカルな描写にみえる。
火を吹くギ
>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

3.7

エンターテイメントSF。
主人公のキャラが薄いのが、逆に良かったような気がする。
宇宙船SFものではお約束とも言える人間よりも愛嬌のあるAIに加え、宇宙空間の壮大で美しい映像で十分楽しめました。
時間
>>続きを読む

ジプシーのとき(1989年製作の映画)

3.8

この人の映画は、魂に訴えかけてくるようなエネルギッシュなものばかり。
ジプシーという特殊空間では、幻想的で非現実的なことも起こりうることのように思えてくる。
破天荒な人物、陽気な踊りにジプシー音楽、ど
>>続きを読む

ザ・トライブ(2014年製作の映画)

3.6

無声映画だが無声映画じゃない。そんな映画。SF映画にさえ感じた。
全編手話で音声が無いため、足音、風音、喧騒が際立って感じられる。暴力やセックスにより凄みが出る。実験的で非常におもしろい試みだと思う。
>>続きを読む

エル・トポ(1970年製作の映画)

3.4

デビットリンチの映画を見てる感覚に近かった。
全然わからん。。。ただストーリーを追うだけの映画でないことはわかる。
透き通った青空と荒涼とした岩や砂漠など映像はとても美しい。西部劇としては申し分ない世
>>続きを読む

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

4.0

ただただ良い映画。導入からのテンポの良さ、音楽のチョイス、ショットの切り替え、非常に見やすい映画。
バクスターが良い奴過ぎる。女性を待たせてると伝えて、売店に行く背中の哀愁といったらもう。胸糞悪いまま
>>続きを読む

SOMEWHERE(2010年製作の映画)

2.8

空虚な男の話が淡々と流される映像。
個人的にはあまり好きになれなかった。
ところどころの静止の画が印象的で美しい。
車とギブスとホテルが彼にとって象徴的な意味をもってるんだろうなとは思う。最後のシーン
>>続きを読む

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.0

冒頭シーンが圧倒的破壊力。
回ることが大きなテーマになっていたと思う。(回る≒繰り返すこと)戦争を繰返し、結婚式を繰返し、音楽の繰返し。
テーマが重く映画自体長いので少しだれたが、喜劇性と魂を揺さぶる
>>続きを読む

読書する女(1988年製作の映画)

4.0

鏡が効果的に使われている所が多くて、物語の重層を暗示していたのか。アリスが作中で使われていたところも気になる。
フランス語が理解できれば、もっと楽しめただろうなぁという作品。
展開のないような話だが、
>>続きを読む

フォロー・ミー(1972年製作の映画)

4.7

探偵のキャラクターが秀逸。映画を観終わった後の浮遊感みたいなものを味わえる秀作。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

5.0

夜更けに観たい良い映画。ジムジャームッシュとしては珍しいカラー映画。

>|