ちゃんちゃん焼きさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ちゃんちゃん焼き

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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.4

だいぶ前の鑑賞記録。
原題のアントゥーシャブルは触れることができないひと(たち)、弾糾できないひと(たち)という意味(日本語のタイトルは単数になっているけど原題は複数)。ドリスとフィリップ、ふたりは全
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孤独のススメ(2013年製作の映画)

4.0

古き良きオランダの話として捉えた方がいいのだろう。イメージする現代のオランダとはかけ離れていて、どことなくノスタルジーを感じる。
バッハの「難しくはない。しかるべき時にしかるべき鍵盤を叩きさえすればい
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アイヒマン・ショー/歴史を写した男たち(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

アイヒマン裁判を扱うドキュメンタリー的な映画、まだまだホロコースト関連で知らないことがあることを思い知らされた。強制収容所から戻ってきて黙秘をしていたひとも多数いたこと、この裁判で皆がホロコーストにつ>>続きを読む

ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

面白かったかと言われると、うーん、と唸ってしまう。大掛かりなセットとかミュージカルの場面とか随所によくできてる場面はあるんだけど、伏線が回収できずに、「で?」となってしまう。もちろんわたしの理解不足も>>続きを読む

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

7月15日を切り取っていって一気に時の流れをみせる、というのが斬新でラブストーリーに興味の薄い自分にも楽しめた。
でも、他の方のレビューにもあるように、エマのあの最後にただただ驚いた。せめてデクスター
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たいなと思っていたらちょうどシネフィルイマジカでやってた。
観るぞ!と気合を入れなかったせいなのか、朝早くて脳みそが寝てたのか、年をとって感受性が高くなくなっているのか、とても冷めて観てしまっ
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怪盗グルーの月泥棒 3D(2010年製作の映画)

3.6

アニメーションを観るのが久しぶりだったし、たのしめた。
ミニオンズを先に観てしまったせいか、ミニオンズの活躍があまりなくてちょっと残念。吹き替えで観てしまったから字幕で見直したい。
怪盗グルーと子ども
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ミニオンズ(2015年製作の映画)

3.8

かわいくて面白かった〜〜!
なんていうか頭からっぽにして観たい映画。時々わかるミニオン語(?)がたのしいし、ポジティブになれる。
偶然の連鎖とイギリスへの皮肉がダークで好きだった。ミニオンズの動きもサ
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キャロル(2015年製作の映画)

4.2

終始きれいな映像だった。
キャロル(ケイト・ブランシェット)とテレーズ(ルーニー・マーラ)、両極端な二人が次第に心惹かれ合っていく話、予告を見て、友情物語だと思っていたので、いい意味で裏切られた。
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.2

美しい映像だった。北欧の空気が感じられ、ハンマースホイの絵画を思わせる静謐な室内。画家として成功をおさめた夫が、妻に頼まれてドレスを重ね、ストッキングをつけてモデルをしたことから、自分の性について気づ>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.3

オスカーを受賞したと聞く前から観たかった映画。
研究をする立場として、こういう姿勢はあるべき姿だと思った。資料を徹底的に洗い、ありえないと思えることにも真摯に向き合うこと、ゴシップ記事に終わるようなも
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ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

4.3

したコメの招待作品として観た時には、原題(Absolutely anything)だったのだけれど、その場で邦題が発表され、ミラクル・ニールになったと聞いて、そっちか〜〜って思ったけど改めて予告など見>>続きを読む

スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

4.0

いかにも欧米らしいというのか、基本舞台裏のディベートというか話し合いと喧嘩でジョブズをのぞきみるような映画。とにかくしゃべるしゃべる。相手を傷つけることもしばしばだし、観てる方も、「ジョブズ、クズだな>>続きを読む

マジカル・ガール(2014年製作の映画)

4.2

好き嫌い分かれる映画だと思うし、タイトルから想像して前知識なしに観るとのけぞるような展開の映画だと思う(実際のけぞった)。
ストーリー、映像美、音楽、すべてが連動して思わぬ方向へねじりの構造を作り上げ
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オデッセイ(2015年製作の映画)

4.1

マットファンなら観るしかあるまいと思って映画館鑑賞……なんて明るいアメリカ!
ここ数年宇宙ものが大ヒットしているしどれも面白いと思ったけれど、これは明るい。主人公マーク・ワトニーのコミカルさに何度も救
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ユナイテッド ミュンヘンの悲劇(2011年製作の映画)

4.0

エンディングがポール・ウェラーの(当時の)書きおろしの新曲devotionだと聞いて飛びついてDVDで鑑賞。悲劇があったのはサッカーに疎いわたしでも知っていたけれど、事故の後の選手たちが見ていてほんと>>続きを読む

完全なるチェックメイト(2014年製作の映画)

4.0

天才の苦悩、に惹かれて鑑賞。主人公の面倒な性格がうまく描かれていて、ああ、天才って本当に凡人にはわからないところが気になったりするよね、と妙に納得。冷戦時代のアメリカとソ連を舞台にした映画っていうのは>>続きを読む

ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)

4.3

ジョニー・デップの悪役っぷりがとにかくすごい、と聞いて、このキャスティングで観ないわけにはいかないだろうと思って観た。実話を元にしたマフィア映画を見慣れないひとには退屈だったかもしれない。正直観るひと>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.3

ドラム音とカメラワークにわくわくが止まらなく、この映画は面白いと予感させた。観ていくうちに、演劇界の裏や栄光を歩いた俳優の凋落を感じ、「この映画はショービズ界の皮肉をこんなに描いて大丈夫なんだろか」と>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.2

話しだすと全部ネタバレになってしまうのでほんの触りだけ。題名を見た時にはボクシング映画かな、とライトな気持ちでいたのけれど、物語がすすむにつれて、ブラピすげえかっこいい!えええ!という叫び声とともにど>>続きを読む

ようこそ、アムステルダム国立美術館へ(2008年製作の映画)

4.0

映画館鑑賞。
一言、オランダ大変だなと。
美術館を建て直すのにこんなにも障害があるなんて。サイクリング団体の押しがすごいし、学芸員も主張がそれぞれあるし。ドキュメンタリーとして異質というか、こんなに問
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.9

予想していた展開とは違って(軍事的作戦メインかと思ってた)、チューリングの人生が時代に翻弄される様や人間性が垣間見れた。性の問題などいろいろと考えさせられた。ベネディクトの演技はすごかったし、やはり主>>続きを読む

ベネディクト・カンバーバッチ ホーキング(2004年製作の映画)

3.9

映画としてはちょっと物足りないかもしれないけれど演技は本物だったし、変に恋愛に偏ってなかったところがよかった。
多分に漏れずベネディクト目当てで観ましたが…演技は文句なしでよかったし、ホーキングを気が
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黄色い星の子供たち(2010年製作の映画)

4.2

映画館鑑賞。フランスのユダヤ人がどういう運命をたどっていったのかがよく理解できた。ヴェル・ディヴ(冬季競輪場)にユダヤ人が送られた、というのは聞いたことがあったけれど、映像で目にするとリアリティがあっ>>続きを読む

ミケランジェロ・プロジェクト(2013年製作の映画)

4.0

劇場鑑賞。
実際にあった話と思うととてもドラマチックなのにとんとんと物語が進行して、最後までおおよそ平坦に終わってしまうのだけれど、これがジョージ・クルーニー節なのかなとも。
個人的にはブルージュのミ
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彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)

4.0

劇場鑑賞。
オゾン監督の趣味全開という感じがした。
ロマン・デュリス……ああ、そうだ、『スパニッシュ・アパートメント』のグザヴィエ!と思い出すまでにかなり時間がかかってしまうほど、身体の線は細かった(
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サンドラの週末(2014年製作の映画)

4.0

劇場鑑賞。
マリオン・コティヤール主演ということで内容も知らず鼻歌交じりで見始めるも、サンドラの絶望的な週末にただただ口を開けて見守るばかり。
ボーナスか同僚の職場復帰か、どちらかを選べと言われたら、
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さよなら、人類(2014年製作の映画)

4.0

劇場鑑賞。
コメディ要素もある、芸術性が高い映画。
固定カメラによるロングショットでワンシーン、ワンカット。鳥の剥製を眺める奇妙な場面からはじまる。原題は、存在について考える枝の鳩(英語から類推)とい
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テッド 2(2015年製作の映画)

4.1

劇場鑑賞。
前作と最も違うと感じたのは字幕。アメリカ人にしかわからないジョークを日本風にかなりアレンジしてた前作と比べ、今回かなり控えめ。その代わり観ただけでわかるような工夫があってよかった。
テーマ
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

4.2

トム尽くし映画!トムハ好きにはたまらない一人芝居。会話は電話のみで、おまけに車の中という密室空間。持っているものをどんどん失っていく主人公…はらはらしたりほっとしたり笑ったりいらいらしたりしながらあっ>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

3.0

映画評論家町山智浩氏とジャズミュージシャン菊池成孔氏のブログでの論争を読んで、あまりの白熱ぶりに我が目でもと思い、急ぎ映画館で鑑賞。
双方の言い分は理解できるも、感情的には菊池氏に一票。ジャズの専門家
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.5

いいロードムービーだなあ!の一言。
ジーン・ハックマンの偏屈な男の演技も、ひとなっこいアル・パチーノの演技も、2人のかけあいもとにかくずっと見ていたくなる。体格も性格も違う2人だけど、物語の終盤へ行く
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.2

ウディ・アレンの映画ってアッパーな人たち扱う映画でしょ、などという定評があるかと思います。この映画もある意味そうですが、ファンタジーな内容が加味された一味違った映画でした。
恋愛メインの話ではあります
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.2

ベン・アフレックといえば、個人的には冴えないダメ男を演じる役者というイメージがあったのですが、『アルゴ』でかなりの名声を得て、役者としてもほんとに幅広く、新作がたのしみで観ましたが…ある意味期待を裏切>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

4.6

ベン・スティラー好きならば観ておきたい映画。ストーリーも笑えて、すごく地味な主人公の奮闘ぶりが面白く、観た後に充足感を覚えます。空想(妄想)好きひとにおすすめしたい映画。