りゅうきさんの映画レビュー・感想・評価

りゅうき

りゅうき

オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

3.0

アフリカの荒波は海に人を寄せつけないかのように、岩肌にその身を幾度も打ち付けていた。
しかし1度水中に潜ってしまうと不思議なもので、陸上から見るよりも意外に穏やかな姿を見ることができる。

太陽の光が
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コナー・マクレガー: ノートリアス(2017年製作の映画)

3.2

10年を一発で沈めるのやばい。

格闘技の試合は、生で見るとなぜかパワーもらえるから好き。
YouTubeのインタビュー集みたいな動画もぶち上がる
ずっとディーと一緒にいるのがまた良い。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.3

恋は「喜楽」を受け入れること、
イヤホンを二人で片耳ずつ聞くこと。

愛は「怒哀」を受け入れること、
イヤホンで自分の両耳を塞がないこと。

ある村で(2019年製作の映画)

2.9

誰にも読まれない文章にも、
誰にも観られない映像にも、

そこには一つの思いがある。

片隅に咲く矜持を掬いとっていける人になりたいが、僕の手ではまだ空振りをしてしまうような作品だった。

クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

3.2

私は私であるとはなんだろう。
私の身体はあと少しで活動を停止する。
指しか動かせないような状況で私は「私」を振り返った。


目が覚めたら機械になっていた。
息子とロボット映画を見た後のことだった。
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.5

持ってたバレーボールをなくして世界一悲しんだ男の物語。

どちらに行くべきか迷うということは、どちらにも行くことができるということ。

多すぎる選択肢は不幸を生むが唯一神は盲目も生む。
はしごを外され
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.2

主人公は嘘をつき続けた。
愛をどこかに求め続けた。

嘘の重さは罪に比例した。
愛はその度にまた遠くへ逃げていった。

嘘を重ねる、愛を重ねる。
遠いようで近さも感じるそれらは、共に「重ねる」ことがで
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.5

雨月物語を感じた。
仕事は業なんだろうか。

「仕方ない」は言い訳の言葉ではなく、
優先順位を決めたという意思表示にすぎない。

学問を理系と文系で分ける意味が問われるように、
時間も仕事とプライベー
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少年の君(2019年製作の映画)

3.8

【SideA】
初めてのキスは不良に頭を押し付けられた地面とだった。
2回目は数分後、その不良たちに殴られていた知らない少年とだった。
半ば無理矢理で、無感情に血の味がした。

涙は重力に逆らうことが
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

性の蕾が萌芽した
種子を得るたび花が散り
果実を小鳥に啄ます
君は囲うが私は綿毛
草に根はなく明日に咲く

マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

3.2

マルタン・マルジェラのファッションはカウンターカルチャーだと語られていた。

なぜファッションがカルチャー足り得るのか。たかが服。考えてもわからず、ファッションの哲学を調べたあたりで何か間違っている気
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.3

雨の褥と成り果てて
越す冬もまた
霙まじりき
知らぬ春思い
芽吹きを待って

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.4

父親の肖像。記憶の揺籃。

「ひと夏の思い出」とはよくいうけれど、その言葉がこんなに似合うコンテンツもあまりない。

眩しく昏い映画だった。

脳を直接覗いている感じもあり、映画館にいるはずなのに、自
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

北イタリアのどこかで


初夏の陽が落ちた夕食前の薄暗い空間に、長旅で疲れていたカレの寝息はよく響いていた。

17歳の僕にはない、シャツから覗く無造作な胸毛
その上で輝く六芒星のネックレス
誰にも悟
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.4

愛を描くとき、笑顔は必要だろうか。
恋を描くとき、綺麗な口説き文句は必要だろうか。

その答えは向かい合う眼差しとひとつのセリフが教えてくれた。

"Small potatoes."

毎日イモだって
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

3.2

風景、という言葉がある。
watchとseeには視線に意識を向けているかの違いがある。

なんだかんだで、映画はwatchするものだと思っていた。

Atmophの額縁のように、背景の一部としてそこに
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怪物(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

振られた、と思った。
これがどうやらきっかけらしい。
いや振られたのではなく失恋した、か。


遊んでいて楽しいなと思う人だった。
話していると楽しいし、遊んだ日の帰りにはもっと遊びたいと思った。
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

さようなら
焦げついた違和感に
雑踏に去りゆく焦燥に
さようなら

大いなる自由(2021年製作の映画)

3.4

大いなる自由とは

憲法が改正されることでも
LGBTQが公に恋愛できることでも
ましてや刑務所の外にでれるなんてことでもなく、

結局のところ
人を愛していられるということ
それだけなのだ。

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

3.1

マーヒシュマティ〜。
ドンスィンクフィールムービーだと思って観たから楽しめた。

呪詛(2022年製作の映画)

3.1

トキドキドッキリ。
きれいにストーリー作ったな〜という感じ

万引き家族(2018年製作の映画)

3.4

遠い世界で、ある大泥棒が働いた盗みに対して、盗まれた側も盗みを知った側もそれを否定することはなかった。警察も彼を捕まえることはなかった。

万引きとは本来、よくないもの。
良くないことは、おおっぴらに
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千年女優(2001年製作の映画)

3.5

すごい。
神がかり的なバランスでなりたってる。

最後の一言のストレートも決まってる

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

3.3

背景が細かいとこまで細かく描写されていて震えた。さすが。

誰もがわかっている展開だったかもしれないし、全体を通してメリハリは少なかったかもしれないが、それでも丁寧に描ききったところに製作陣の愛を感じ
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.7

4022年、純粋人類が滅亡してアンドロイドが地球を支配した時代に語り継がれる聖書

インターステラー(2014年製作の映画)

3.7

感動を信仰する宗教の天才教祖が書いた福音書のひとつ

日日是好日(2018年製作の映画)

3.3

全てを受け入れるということとは、同じようで違う。

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