東京マクラさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

東京マクラ

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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

4.6

二人の少年の青春の危うさと、希望と絶望をそれぞれ内包する二人の未来を見ている側に想像させる映画になっています。

最後のシーンが素晴らしいです。自転車の揺れと乗り方、二人の視線、会話の間など言葉による
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メイジーの瞳(2012年製作の映画)

4.3

映像が全体を通してとても透明感があり綺麗ですが、見ているとどこか淡くて儚げな印象を受けます。映画の雰囲気や人間関係と素晴らしく合致していて凄く引き込まれてしまいました。

子供の視点から一貫して撮影し
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.8

メアリーみたいな女性と結婚したいです。切実に。一挙一動全てが可愛かった!天真爛漫な気質の中にも、しっかりと芯が通った自分を持っていてまさに理想の女性像でした。

恋愛だけがテーマだけでなく、家族愛、平
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ヴィクトリア(2015年製作の映画)

2.9

少女の価値観が140分で変わった。という画期的な演出は素晴らしく、撮影自体も凄い!の一言です。

しかし撮影の技巧の素晴らしさと、作品そのものの面白さは自分の中ではあくまでも比例することはなかったです
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.5

静けさが語る映画です。言葉での説明を極限まで減らし、一貫した静寂の中でより重く、深く、鮮やかになる音楽と、画で主人公達の青春を説明しています。

二人の、二人だけが感じている世界観をその演出で見事に表
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.9

主演の安藤サクラの演技力と存在感が凄すぎます。目を背けたくなる嫌悪感を放つ姿、恋に酔う少女の様な姿、懸命に努力し戦う美しい姿。同じ人物が演じているとは思えない程に多様な顔で、見事に一人の女性の成長を演>>続きを読む

68キル(2017年製作の映画)

2.7

登場人物が「金と、女と、薬を愛してるぜ!ヒャッハー!」みたいな感じで、皆狂ってる映画は嫌いではないです。むしろ大好物くらいなのに、この作品はあんまり乗れませんでした。

B級映画ならではで、もっと振り
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

4.6

陰湿で暗い独特な雰囲気が映画の中に一貫して存在しています。なので余計にその雰囲気の中で育まれる少年達の絆が美しく、際立って映るのだろうと思います。

全体が白を基調として演出されているのですが、物語の
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フローズン・タイム(2006年製作の映画)

4.1

表紙で興味を持って借りました。笑
時間を止めてあんなことや、こんなことをするお色気映画なのかなーと思って見始めたのですが、普通に映画として面白かったです!

卑猥さを全く感じないのが凄い!美しさは際立
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.2

めちゃくちゃ怖かったです。ぞくぞくするという感覚を強く受け続けました。映画のジャンルとしてはサスペンスでありながら、この恐怖。しかもしっかりとその土俵の上で作りあげている点が凄いと思います。

20年
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真白の恋(2015年製作の映画)

4.3

自分の中の「普通」ということに対する考え方に疑問を呈してくれた作品です。

私は理解のある人間だと勝手に思い込み、配慮という差別をしていたのではないかと考えさせられました。登場人物がみんな善人ではなく
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.7

愛の形は人それぞれであることを究極的に表現している作品だと思います。監督の描きたいものが細部に至るまで繊細に丁寧に描写されていて、気の抜けたシーンが皆無。終始画面が美しかったです!

この映画はそれだ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

映画全体が優しさと温かさに溢れている素晴らしい作品でした!障害という一点に焦点を当てて同情を煽るような内容ではなく、様々な登場人物の抱えている悩みや葛藤にもスポットを当てて描いている点がよかったです。>>続きを読む

REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

2.8

過激なサバイバルアクション!という表紙に惹かれてTSUTAYAでレンタルしましたが、アクション成分少な目で過激でグロテスクな描写が多く自分はあんまりでした。

見ていて痛そう系のオンパレードだったので
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

3.6

青年期の心の痛みを癒すには、その痛みを共有し理解しなければならない。映画で描かれる児童福祉施設の現実を通して学ぶことが出来ました。

作品内に出てくるタコとサメの話がとても印象的でした。親子関係だけで
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.2

音がとても特徴的な映画でした。見ている側の不安感を煽り、とても強い緊張感を鑑賞中に抱くと思います。特にどくどくと、鼓動の様なサウンドは効果的でした。

映画を見る上で脚本や展開を重視する方には合わない
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.1

いびつで複雑な家族の関係性を、言葉での説明を最小限に抑えて映画的に表現している点が凄いと思います。

特に各登場人物の目線。この人とは目を合わせて会話するが、この人と話している時は会話が和やかでも一切
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.8

本当に不思議な魅力がある作品でした。強いメッセージ性があるわけでもなく、巧みな伏線が張られているわけでもないです。ただ5つの都市で、タクシーを舞台として5つの会話が繰り広げられるだけなのに妙に心惹かれ>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.1

アメリカの女子高生の等身大の姿を見る一方で、高校生独特の甘酸っぱさや痛さは何処の国でもやっぱり同じなんだと妙な安心感を抱きました。笑

思春期特有の他者との距離感が上手に描かれています。家族、友人、異
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

3.8

見ていて凄く楽しくかったです!
笑って、うるっときて、面白い。まさによき映画の代名詞のような傑作だと思います

シスター達が本当にキュート。しかし歌声はとてもパワフルで見ている側を元気にさせてくれます
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.2

葛藤や困難を音楽を通じて乗り越えていき夢に向かう主人公たちの姿を見て、強い爽快感を抱き自身も前向きな気持ちになりました!

やりたいことや、打ち込めることがある青春時代を送れることがどれ程幸せか、この
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