グラマーエンジェル危機一髪さんの映画レビュー・感想・評価

グラマーエンジェル危機一髪

グラマーエンジェル危機一髪

映画(8)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

Death Rite(英題)(1976年製作の映画)

5.0

“Les magiciens"はクロード・シャブロルにとって、自身で“世界的な駄作”と呼んだ「ブルース・ダーンのザ・ツイスト」と並んで思い入れもクソもない作品だそうで、日本における知名度もほとんど皆無>>続きを読む

素肌のビーナス(1961年製作の映画)

3.5

1950年代後半、エドガー・G・ウルマーは“The Naked”(“裸の”)とつく題名の作品を2本監督しており、1955年製作の“The Naked Dawn”(「裸の夜明け」)は愚にもつかない凡打で>>続きを読む

涙の船唄(1920年製作の映画)

4.0

「涙の船唄」は初期キング・ヴィダー作品の中では「ラ・ボエーム」に次ぐ強度を湛えた、稀有なヒューマニズムに溢れた1作だが、興味深いのは1920年当時の雑誌が今作を紹介するにあたって、ここで形作られる隠遁>>続きを読む

薔薇は何故紅い/薔薇はなぜ紅い(1935年製作の映画)

1.0

1930年代にキング・ヴィダーが監督した救いようがない駄作を観るたびに、彼にとってトーキー映画が隆盛を誇り始めるこの年代における映画製作が困難なものであったか、ともすれば苦痛であったのかもしれないと独>>続きを読む

曠野に叫ぶ(1921年製作の映画)

2.5

現代の映画においても暴力はつきものであり、未来の映画においても暴力はつきものであろうし、私たちはいつであっても軽薄な暴力、物思いに耽る暴力、娯楽大作としての暴力、インディー映画としての暴力、フレーム内>>続きを読む

傷物の人生(1933年製作の映画)

5.0

エドガー・G・ウルマーがあの自由なる魂を持った「日曜日の人々」の次回作、言い換えれば単独初長編として制作したのが、この「傷物の人生」("Damaged Lives")という北米用の性病啓蒙映画という事>>続きを読む

Boefje(原題)(1939年製作の映画)

2.0

ダグラス・サーク、もしくはデトレフ・ジールク制作のオランダ映画は2本あり、1本目は永遠に失われたと考えられているデビュー長編"April, April!"のオランダ語版"'t was een apri>>続きを読む

April, April!(原題)(1935年製作の映画)

2.0

ダグラス・サークの記念すべき初長編であるこのUFA産コメディはおそらく当時隆盛を誇っていただろう、エルンスト・ルビッチへの憧憬ばかりが先立つ類の二番煎じ的な喜劇であり、ここでサークは徹底した職人監督と>>続きを読む