やしさんの映画レビュー・感想・評価

やし

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トイレのピエタ(2015年製作の映画)

3.8

生きたくても生きられなかった人。
死にたくても死ねない人。
生きることが楽しい人。
生きることが苦しい人。
逝ってしまった人。残された人たち。
いわば生と死。
劇中にも出てくる浄化という言葉。そんな作
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.0

ドイツ軍が誇る世界最強の暗号エニグマに挑んだイギリス人天才数学者、アラン・チューリングの孤独と苦悩の物語。
この映画で何よりも面白いのは、「人の気持ちを理解できない男」が、「誰にも解読できない暗号を解
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エイプリルフールズ(2015年製作の映画)

3.0

よくも悪くも後に何も残らないけどそれなりに楽しめる映画。各エピソードが結局イイ話止まりだったのが少し物足りなくて、もっと笑いがあったり、意外な結末があっても良かったと思う。もっと騙してほしかった。
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.0

夫婦というものの真実の姿を悪意をもって描いたような作品。展開はテンポ良くというよりは、じわじわと負のスパイラルにハマっていく感じ。 表情や台詞の一つ一つが妙にリアルで幾度となく恐怖心を煽られる。 主演>>続きを読む

オオカミは嘘をつく(2013年製作の映画)

3.5

暴力について悪趣味ながら真面目な作品。ただ真面目なのに笑える感じ、事態がどんどん悪くなる感じはコーエン兄弟のそれを彷彿とさせる。
犯人は犯人として、悪事の準備をしているシーンを並行して描いたのは、全員
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.8

ちょっと昔のATG映画の雰囲気もある真っ当でいい作品。目を背けたくなる家族の深部の闇とバックに映る函館の状景。登場人物が皆ダークな部分を持ち合わせながら生きていく切なさと葛藤で溢れている。

インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

超大作の名に恥じぬ迫力と圧倒的な映像美に見入ってしまった。
壮大なストーリーほど安っぽくなりがちなのにノーランが作るとそうはならないし、これだけのスケールの世界を扱える監督自体そうそういないだろう。
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.8

アクションシーンと音楽がこの映画を引き立てている。テンポも良く、時々入るコメディ要素も上手く噛み合っていて、会話のセンスも良かった。子供からお年寄りまで楽しめる映画だろう。

ザ・ドア 交差する世界(2009年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

5年後 VS 5年前。タイムトラベル的なよくある設定だが、自分を殺してまで過去を修復しようとする図々しさは斬新で残酷。ドアは謎のままでよしとして、オチはもうひと捻り欲しかった。

セブン(1995年製作の映画)

4.1

七つの大罪から描かれる暗く深い描写に衝撃のラスト。衝撃のラストもさることながら、そこに至るまでの構成も上手く何度も楽しめる。加えてケビンスペイシー、ブラピ、モーガンの名演技。サスペンス映画としては完璧>>続きを読む

イントゥ・ザ・ストーム(2014年製作の映画)

3.4

竜巻の脅威を「これでもか!」と提示している作品。上映時間は89分と短めだが、立て続けに竜巻が発生してくれるので、迫力ある映像の数々を堪能できる。ただストーリー性はあってないようなものかと。

スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.4

凍りついた地球をひたすら走り続ける永久機関を備えた列車の中が舞台。
先頭車両から階級分けがなされているこの列車は、ノアの方舟であり、人間社会の縮図。
その最後尾(貧困層)からどんどん車両を進んでいくア
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インファナル・アフェア(2002年製作の映画)

3.8

敵対する組織に互いのイヌが潜入するという設定が面白い。もっと長くてもいいと思うが、これだけスッキリまとまっていると、本当に息つく暇もなくてそれはそれで良い。衝撃的なラストも。

青天の霹靂(2013年製作の映画)

3.7

設定は奇想天外であるが、そんな中にも心温まる家族の愛情がしっかりと描かれている。笑いあり、涙あり、マジックあり、初監督とは思えないクオリティで予想以上に楽しめた。今後の作品にも注目したい。

エスター(2009年製作の映画)

4.2

衝撃的な一作。後半からエンディングに向かって良い意味で裏切られて見応えはバッチリ。真相が分かるとエスターという9歳の少女のちょっとした違和感が線で繋がる。イザベル・ファーマンの演技力もいい。

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

4.0

テーマが「人種差別」だけに重くなってしまうのは当然だが、この手の作品によくある“下手に感動させようとする演出”はなく怖いぐらいリアルに描かれている。「奴隷制度」という歪んだ思想が生んだ阿鼻叫喚の世界か>>続きを読む

21グラム(2003年製作の映画)

4.2

1つの心臓を巡り、「人がいつか失う重さ」とは何か?を問いかける作品。
ほとんどが手持ちカメラで撮影され、時系列は乱れている。それゆえ臨場感が生まれ、結論の出ない問いかけを混乱の中で表現されている。どん
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ノー・ワン・リヴズ(2012年製作の映画)

3.4

スタイリッシュでコミカルでチミドロなバイオレンスムービー。 単なる殺人鬼なのに殺す側の美学みたいなものもあり、不思議と惹きつけられる。北村監督に「悪の教典」を撮らせたら面白かったかも。

ミラーズ(2008年製作の映画)

2.4

音で脅かす系ホラー。全体的にみてラストのオチ以外、呪いの対象が「鏡」である意味があったのかさえ疑問に思えてくる。

かしこい狗は、吠えずに笑う(2013年製作の映画)

3.8

いい意味で裏切られた。
友情、愛情、恐怖、利益…思春期の少女たちの微妙な心情をうまく捉えている。映像もいい具合のミニシアター感があり、色使いなども絶妙。

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

3.8

俳優陣が豪華で適役。中でも二階堂ふみの演技とエロスには目を見張るものがある。
コメディなんだけど音楽に特徴があって、これはあの人を意識しているのかなと思う部分があったり、笑いがシュールだったり。
ただ
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デジャヴ(2006年製作の映画)

3.8

腑に落ちない部分はあるものの、分かりやすい伏線にスピード感のある展開、見せ場もあって最後まで飽きることなく楽しめた。

アルゴ(2012年製作の映画)

4.3

実際の出来事を基に作られた映画は多々あるが、その中でもトップクラスの衝撃だった。事実に対する驚きもそうだが、映像から受ける緊迫感と恐怖感は尋常じゃない。地味でありながら非常にスリリングな作品。

アップサイドダウン 重力の恋人(2012年製作の映画)

2.5

真逆の重力がある上下の世界でのロマンス。もっとその世界を楽しみたかったけど、構成が雑なのかいまいちのりきれない。絵的には面白かったが全体的に安っぽさが…

バーバー(2001年製作の映画)

4.0

皮肉っぽい展開の中にユーモアを感じさせる味わい深い映画。見終わったときエドの言葉が走馬灯のように思い出され不思議な余韻が残ります。

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.8

金と女とドラッグが満載のブラックコメディ。映画の半分はヤってるかラリってるっていうスゴい映画です。3hの上映時間vsテンポの早さみたいな楽しみ方も。

永遠の0(2013年製作の映画)

4.0

ただの戦争ものじゃない。悲しくも60年前に実在した特攻の真の姿であろう。戦闘機乗りが信じていたこと、守りたかったもの、抱いていた苦悩、そして残された者の思い。これら全てを理解できるはずもないが、この作>>続きを読む

キャリー(2013年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

原作を知らないが残酷で切ない物語でした。バイオレンスでありながら、どこか教訓的でもある。母のキャリーを諭す言葉が皮肉にも結果的に正しくなってしまうのがなんとも辛い。

クロニクル(2012年製作の映画)

3.3

超能力が題材となっているが、SFというよりはよく出来た青春映画。ドキュメンタリータッチで臨場感あったし、ありえない展開も楽しめたんだけど、どこかチープな感じは否めない。

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.0

映像や音響効果から、観ているこっちまで宇宙にいるような錯覚が起きる。
映画館で尚且つ3Dで観るべき映画。

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

4.1

クリスの成長をなぞるような章立て構成が面白い。また美しく撮られた大自然の映像なんかも素晴らしい。ただ、この映画を見てクリスのような生き方、考え方に素直に同調できない自分もいる。

11:14(2003年製作の映画)

3.9

一言でいうと「因果応報」。断片的なストーリーが徐々に繋がる爽快感が味わえます。この監督の作品をまた見てみたいと思う。

モネ・ゲーム(2012年製作の映画)

3.0

コメディがお上手な二人が主演なのでそれなりに楽しめるのですが、騙し合いコメディとしては展開に意外性が無くて残念。

シザーハンズ(1990年製作の映画)

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評価が高かったので思いきって観てみたが、やっぱりファンタジーは…

LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

3.5

設定がなかなか面白い。微妙な突っ込みどころとかはあるが、許容範囲かなと。どこか「グラン・トリノ」彷彿させるラストでした。

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