ジョンダニエルさんの映画レビュー・感想・評価

ジョンダニエル

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浮草(1959年製作の映画)

4.1

これも一種の小津調なのだろうか。

本作を見終わってみてまずは本当に小津安二郎作品なのかと思うくらいハードな内容であった。小津作品の印象としては、やはり日常を非常に繊細に切り取った作品が特徴だと思って
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晩春(1949年製作の映画)

3.9

これぞ。

思い描いていた小津映画そのものであった。先に東京物語を観て、原節子があまりにも綺麗だったので、今度は原節子が主演の映画と思い、初タッグという本作を鑑賞した。
やはり小津安二郎が切り取る日本
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東京物語(1953年製作の映画)

4.2

大傑作を見た。
ここまで細やかな家族の情景を映し出した映画が戦後すぐにあったのか。良い意味でとても古さを感じる。
小津安二郎の作品は初めて鑑賞したが、やはりハードな展開はなく、ややオフビートで影響され
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.8

なぜルイをゲイとして描いたのか。

いかにも見る人それぞれで賛否分かれそうである。
私の個人的な解釈だが、
何も考えずに見ると見落としてしまいがちで、しかもそれを見落とすことでこの映画は駄作と感じてし
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

追憶

ロードムービーと呼べるのかは定かではないが、人生で最高レベルのロードムービーを見た。
演出も脚本も素晴らしい。
ナターシャキンスキーを見にきたつもりが、ハリー・ディーン・スタントンの虜に。のぞ
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.9

好み分かれる。

序盤は終始嫌な感じで溢れていた。フィルだけでなく、ジョージも。陰湿で嫌味っぽく、男の悪いところを凝縮したようなフィルと、対照的に優しく寛容で、人の心がわかるジョージ。でも学と芸術に優
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

"child of deaf adults"
聾唖の親を持つ子供。

アカデミー賞ノミネートとのことで急いで映画館に駆け込んだ。
とても素晴らしい映画だった。多くの人の価値観を変える映画であると思う。
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.7

アンドリューガーフィールドが凄い。

とても良かった。
生憎、レントもジョナサンラーソンも存じ上げず、オスカーの俳優賞ノミネートとのことで、無知な状態で鑑賞したが、心に響くものがあった。  とにかくマ
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.7

良くも悪くも続編に期待させられる。

マットリーヴス自身は、続編制作の構想はあるものの今作だけを見ても充分に完結せしめる旨の話をしていたが、続編は必ず作るべきだろう。
これで完結させてしまっては、ここ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.6

最後の晩餐のランドール博士の言葉がすごく印象的。コロナウィルス蔓延のご時世と相まって、世相を皮肉る、ありそうでないコメディ映画。隕石をコロナウィルスに置き換えると世の中バカらしくも思えてくる。ハリウッ>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.8

ジム・ジャームッシュ節が炸裂し過ぎて、オムニバス作品なのにそれぞれがダウンバイロー並みに面白い。なぜこうも飽きさせない。短編集なので、一つずつ見直すのも楽しみだ。好きな人は好きだし、退屈な人は退屈だろ>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

3.8

ジム・ジャームッシュぽくて、でもどこか新しい。何気なくも愛おしい1週間の物語で、淡々としてて、でも飽きない。2時間がすぐに過ぎたように感じる。パターソンとローラの関係性はどこか歪さも持ち合わせているよ>>続きを読む

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.8

この映画のどこに文句がつけれよう。
難しい。とても難しい。咀嚼が必要で基礎知識と四時間近い時間耐えうる集中も必要。でも是非わからないまま、四時間を一気に1日で見て欲しい。そしてもう一度見てほしい。わか
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

レビューはあまり書いたことないけど、MCUの中でも個人的に三本指に入る名作だったので。

笑いあり涙ありとはこのこと。
SFはやっぱり最高。映像の迫力ももちろんだけど、絆や愛を描いたSFにハズレなし。
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

映画は良しも悪しも、芸術である以上鑑賞した人達全ての人から評価をされるものであり、鑑賞した人の数だけの感想があると思います。
それを踏まえた上で、この「竜とそばかすの姫」は、最初の数分間と映像美と楽曲
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