TheJoxterさんの映画レビュー・感想・評価

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恋するリベラーチェ(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

リベラーチェを知らず、ビジュアルからソダーバーグがゲイ・コメディーに挑戦したのかと思ったら、真摯な内容で面食らった。両者の熱愛の行方はもちろんだが、自身に似せる様にスコットを整形させる所で怪物映画の視>>続きを読む

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

wowowのドキュメンタリーを先に見てしまい、色々と裏が想像できて別の意味で楽しめた。特にコンテが突貫で追込みされた事を知ると、クライマックスでの天界のポカーンてな描写に苦労を感じ得ない。作画は神憑っ>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

オチも含めて思った通りの展開なのだけど、それでもこの映画体験は「アバター」以来の物なので、ぜひ3Dで体験するべきだと思う。劇場を後にした際が、またこの映画を素晴らしく感じさせてくれると思う。ただ、全編>>続きを読む

スーサイド・ショップ(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

お話はそんなでも無いけど、無邪気だと思われる少年が一番純粋悪であったというアイロニーを感じた。で、お姉ちゃんのプライベートダンスを子どもたちに覗き見させるシーンが大変良かった。

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

温野菜と青汁?スムージー?という食生活の変化の意味が明らかに成るときの可笑しさ。山下監督の手で映画化された「天然コケッコー」を読むだとか、ミニマムに見える日常の中に細かいネタが有って飽きさせない。前敦>>続きを読む

ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区(2012年製作の映画)

5.0

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それぞれの監督がポルトガルを俯瞰して描く4本の短編。ペドロ・コスタ「スウイート・エクソシスト」はヴェントーラの登場で「コロッサル・ユース」と地続きとなり、「コロッサル・ユース」のヴァンダは子供に会いに>>続きを読む

地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

5.0

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堤真一がやりすぎ感を覚えた以外、キャストが皆素晴らしいのだけど特に平田こと長谷川博己が良かったな。あの狂気を感じさせる甲高い笑いだけでもう満点。だけどそれが最後まで一辺倒だったか。ラストは「ときめきに>>続きを読む

恋の渦(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

DQNと呼ばれる感じの方たちに特に興味も共感も無いし、どれも男性上位な恋愛関係で単調だなと辟易するのだけど、これが虚構であるとは思えない所が大変素晴らしく、さらに全員がクズと判明するあのオチで、この映>>続きを読む

さよなら渓谷(2013年製作の映画)

5.0

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真木よう子映画。前半の官能描写が、後半に思い返すと復讐と贖罪を確認しているだけという、そら恐ろしい行為であると気づかされる。夫による序盤の「あの女”も”おかしい」だとか、終盤の「(隣の子供に)何が出来>>続きを読む

3人のアンヌ(2012年製作の映画)

5.0

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冒頭の映画監督の娘と母親のエピソードが、それぞれ執筆されるエピソードに血肉と成って表れ、おぼろげながら概要が掴めるという面白い作品だった。

地下幻燈劇画 少女椿(1992年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

カナザワ映画祭2013にて鑑賞。昨年鑑賞した物は、グロテスクな描写等にモザイク処理があったが、今年の物は16mmニュープリントでモザイク無しの上、素晴らしい画質であった。仕掛けは昨年とほぼ同じだったが>>続きを読む

ショッカー(1989年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

カナザワ映画祭2013にて鑑賞。様々な要素が詰め込まれ過ぎており素晴らしい。少女の亡霊描写等唐突な所もあるが、そのツイストが最後まで続き、ラストのTV内の大乱闘に至る訳で、傑作だと思う。

アルタード・ステーツ/未知への挑戦(1979年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

カナザワ映画祭2013にて鑑賞。前日の新映画理論講座の為に有る様な映画で、高橋洋監督の「恐怖」にも通じる「謎の光」の向こう側の「何か」が、様々な根源となっていた。しかし「恐怖」では血肉の繋がる兄弟によ>>続きを読む

ティングラー/背すじに潜む恐怖(1959年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

カナザワ映画祭2013にて「パーセプトゥ」ギミック付きで鑑賞。観客が叫んで映画に参加!最後に復讐を果たすためか、死体が起き上がるゴシックな展開が薄気味悪いのだけど、ティングラーという超ファンタスティッ>>続きを読む

獣人島(1932年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

カナザワ映画祭2013にて鑑賞。日本語字幕監修は奈良女子大学教授の横山茂雄氏。モロー博士の映画としては、一番良く出来ている。科学のため簡単にモラルを超えるモロー博士の邪悪さも素晴らしいのだが、「博士を>>続きを読む

吐きだめの悪魔(1986年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

カナザワ映画祭2013にて鑑賞。ルンペンと刑事とマフィアとベトナム帰還兵が織りなす話で、viperなる昔の酒は何なのかと言う事はどうでも良くなる展開。自在なカメラワークが素晴らしい。最後のエピソードと>>続きを読む

スター・ファイター(1984年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

カナザワ映画祭2013にて。再見。トレイラーハウス村という貧乏長屋のゲーマーが、ハイスコアで宇宙人にスカウトされ、敵を全滅させるという、愛せずにはいられないボンクラ話。

ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

カナザワ映画祭2013にてMC高橋ヨシキ、LIP’Sの皆さんによるパフォーマンス有りで鑑賞。ビデオやカワハロ1回目などで鑑賞済みだったが、今回のは圧巻だった。277席に400名が詰めかけ、一斉にタイム>>続きを読む

ファントム・オブ・パラダイス(1974年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

カナザワ映画祭2013にて鑑賞。生涯愛せざるを得ない作品をついにフィルム&爆音で観られた事に感動。ポール・ウィリアムズの楽曲と「ファウスト」「オペラ座の怪人」「カリガリ博士」他、ネタが盛り込まれた内容>>続きを読む

ファンタズム(1979年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

カナザワ映画祭2013にて、当時の試写会でしか実現しなかった「ビジュラマ上映」での鑑賞。両親の死と兄のセックスと離別といった現実に思春期の揺れる感情を夢想の様に描いている。前作「ボーイズ・ボーイズ」で>>続きを読む

さまよう獣(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「ふゆの獣」ほどの衝撃は感じなかったが、老女キヌ役の森康子とキヨミ役の山崎真実が素晴らしかった。

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

親友を探す現在と過去の回想で話を盛り上げ、何で連絡し合わないのか?といった細かいツッコミを感動の再開で棚上げする構成と脚本は見事だ。展開も超ベタで大変わかりやすくて楽しめる。父親がらみのエピソードは共>>続きを読む

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「ガンドもかわいそう」この言葉が全て。ガンドは既に赦されていた。その後の何ともギドクらしい3人で横たわる描写で、彼は一度死んで復活し、その後世に贖罪するのである。

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ブラピの地獄巡りの様な展開で、男の子の父が撃たれても、希望の星が転んでも感慨無く進み、完全に悲哀を感じさせず、人をゴミの様に扱ってる描写が最高。特にエルサレムと機内。

風立ちぬ(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

傑作。文芸作であり、物作りの悲哀を折り込みつつ、監督の趣味も展開している大人向けな作品。結核の菜穂子と口づけしながら、自分の夢を形にし、それが一機も帰ってこない。死を彼女に託して理想を求めている様でも>>続きを読む

パシフィック・リム(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

イェーガー操縦はジャンボーグAでシンクロ概念はエヴァで、二人で搭乗とラスト展開はトップをねらえで、ジプシー・デンジャーはウルトラマンとマジンガーでジャイアントロボでビッグオー、さらに香港の戦闘はヤンキ>>続きを読む

コズモポリス(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

意味深で噛み合わない会話の応酬が、実を結ぶ事が無いにもかかわらず最後まで見せてしまうのは、この映画が非対称に貫かれている為で、それゆえ観客もまたバランスを欠いた状況に陥ってしまう。意味は分からんけど、>>続きを読む

二郎は鮨の夢を見る(2011年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

真摯に仕事と向き合い、常に高見を目指す職人の哲学的な姿勢が、一つの美しい握り寿司に形を変え人々を唸らせる様は、物作りに向かう日本人の気質を思い出させた。継承問題で見え隠れする当人の死のイメージが、無邪>>続きを読む

フレッシュ・ゴードン2(1990年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

結構力が入った着ぐるみのうんこ人間が作ったうんこロケットで、主人公たちがケツの穴から宇宙に飛び出すとか、前作よりも下ネタがキツイ。しかもクリーチャーやロボット等も少ないので、今一つセンスが感じられず。>>続きを読む

魔女と呼ばれた少女(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

アフリカの子供兵や紛争地域の現状と、土着のシャーマニズムな文化が交わり、暴力的でありながらファンタジックな描写で、内容が西洋的な女性の自立という、大変な珍品に遭遇した感じで素晴らしかった。

クローサー・トゥ・ザ・エッジ マン島TTライダー(2011年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

前半マン島TTの恐ろしくどう考えても狂ってるレース環境とそれを取り巻く人々の話が、後半のレースビジュアルの凄まじさで、全て合点がいくというか、強烈さにねじ伏せられ魅了されてしまった。バイクに乗って、ほ>>続きを読む

天使の分け前(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

前半の語り口のまま、主人公の意外な才能で立身出世するのかと思いきや、後半は結局…という展開をゆるいオブラートに包んで見せている訳だが、個人的にはちょっとなあ。ラスト、ハリーに恩返しをするのは良かったが>>続きを読む

箱入り息子の恋(2013年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

音楽と撮影(特にドリーとか)、夏帆は良かった。ゆるいテンポとキャストで、シャレオツに映って、恋愛の初々しさに共感はできるものの、実際はこじらせ中年の遅すぎる青春の発露である。

セデック・バレ 第二部 虹の橋(2011年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

青年から壮年に至る部分を観客に委ねていた一部に比べると、二部は単純で冗長な印象。しかも最後、キャプテン・ウルトラの最終回の様な直接描写が超蛇足。単にセデックのマチズモ全開映画という印象で〆られて残念だ>>続きを読む

セデック・バレ 第一部 太陽旗(2011年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

セデックたちは血の儀式として敵の首狩りをする事で、成人となり、死後成人のみが虹の橋を渡って安寧を得ると言う。それで無謀とも思える決起に至るのだが、これはお国の為に特攻した話だったり、死後72名の処女が>>続きを読む

燃える仏像人間(2012年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この映像体験って、猫目小僧TV版の方、もしくは電グルのモノノケダンスPVとかで、別段新しいとは思えなかった次第。独特のムードとオチは嫌いじゃ無いけど、内容的にはもう少し短い方が良かったかと。

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