こーしんりょーさんの映画レビュー・感想・評価

こーしんりょー

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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.1

星乃あんなさん演じる夏月の「これぞ美少女」と言わんばかりの存在感に惚れ惚れ。近年のアイドル系ともまた異なる、古き良き美少女感というか。

演技強者こそが勝つ戦争において、少年少女は最強の演技強者である
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PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~(2024年製作の映画)

2.1

全国高校eスポーツ選手権を題材として、eスポーツの劇映画を撮る。
eスポーツを題材とした最初期の映画として、eスポーツとは何か、どこが面白く、人々を熱中させているのか、ということから描こうという気合を
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.4

映画は記録された光である。かつて在った光景を映写することで、時間差でその光景を楽しむメディアだ。
夜空の星も光である。星の光は数年から、ものによっては途方もない時間をかけて地球に届き、私たちの目に映る
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.0

たいへん面白い映画であることは前提としつつ。

SNSのインフルエンサーが旗振り役となり、そのインフルエンサーを信じた群衆が力を合わせ、カネにがめつい「悪」にお灸をすえる――という本作の史実に基づいた
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.0

映画は理想化された生活を描いてもいい。しかし、その映画で描かれる場所の近辺に住んでいると、そこで描かれる生活になんともいえないむず痒さを感じてしまうこともある。
私が外国映画を見て抱く「憧れ」も、現地
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Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

3.3

仕事や恋愛、それぞれのフィールドでの「フェアプレー」とは何なのだろう。
そもそも「フェアプレー」なんて言葉、スポーツくらいでしか聞かない。不均衡ができるだけ生じないように規則(ルール)が整備されたゲー
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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

4.0

その場限りのすぐバレるウソでなんとか生活を維持する田中ユカは、本当にやりたいことが最後の最後まで見つけられないまま。
やりたいことが見つけられないと、確固とした目標を立てることもできない。だからその場
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ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)

3.1

人口子宮というテクノロジーは妊娠・出産という負担から女性を解放するかもしれないし、それにより克服できる社会問題もあるかもしれない。
しかし、その選択をする夫婦の関係までは面倒を見てくれない。いつまでた
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アレックス(2002年製作の映画)

4.5

ありふれた構造の映画だ。
「時はすべてを破壊する」という謎めいた言葉にはじまり、事件が起き、試練が襲いかかり、最後にはハッピーエンド。
しかし、本作は時系列を逆順で語る。確定した未来を私はすでに目撃し
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春の画 SHUNGA(2023年製作の映画)

4.2

需要者と供給者と技術者が自発的に集まるところに、意図せず未来に残るような文化が生まれるのかもしれないと思った。
現代のポルノグラフィ文化に慣れ親しんでいる身として、私が好きな表現は未来にありがたがられ
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怪物の木こり(2023年製作の映画)

1.4

かつて『悪の教典』を撮った人が、こんなにもコッテコテな記号的「サイコパス」像で映画を撮っちゃうなんて驚き……は、しないか。
このコッテコテな記号的「サイコパス」像、あえて言い直せば「人工的に作られたサ
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(2023年製作の映画)

2.7

いつ自分の首を獲られるか分からない。
そんなシビアな世界に生きる人間に共感を覚えることは困難だ。

この共感困難性は、同年公開で同じ時代と人物を描いているにも関わらず共感しやすい信長像を示した『レジェ
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