郭公さんの映画レビュー・感想・評価

郭公

郭公

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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.5

好き嫌いが分かれそうなのは承知だけど、大好きなタイプの作品だった。
明るく爽やかな北欧の風景、牧歌的なコミューンの夏至祭。当たり前に繰り広げられる凄惨な儀式と和やかな人々。
村の誰も狂ってなどいないし
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.7

お馬鹿コメディもここまで突き抜けてくれれば大したもの。
独身最後の夜に羽目を外すバチェラーパーティとはいえ、流石にやり過ぎで笑える。
マットレスってコイルが入ってるからそれなりに重いと思うんだけど、あ
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

SFでありながら、言語的コミュニケーションの成り立ち、その重要性、困難さ、そして言語が思考に与える影響を真面目に描いてる珍しい作品。
切り口が新鮮で楽しめた。
同じ言語を使用していてもちょっとしたニュ
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犬鳴村(2020年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

期待値は低くして観に行ったけど、それでもやっぱり残念な気分。
題材や雰囲気、アートワークは良かっただけに、もっと上手く料理出来たんじゃないかという気持ちが拭えない。

POV風の序盤の見せ方や、その後
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.8

史上最悪にツイてないのはタッカーだったね。
ちょっともっさりした普通のおっさんふたりが、その見た目?から殺人鬼に間違われて次々に(主に周りが)悲惨な事態に発展していくホラー?コメディ。
大学生達の盲目
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

南仏のドライブインで一人の女性が旅行中に行方不明になった。彼女の行方を追う恋人の男と、情報を握るもうひとりの男。
彼女は、誰にどのように拐かされ、どうなったのか。
サスキアが誘拐されてから途中まで、カ
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.5

頭空っぽにして見ると凄い笑えるし、シュールで面白かった。
ただ関東圏の人間ではないので細かいネタが理解しきれていないと思う。解説してくれる埼玉県民が欲しい。
宝塚みたいな衣装とビジュアル系みたいな格好
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「この何もない田舎に君の存在は毒だ。君は美し過ぎる。」

こんなメンヘラしかいない中学校(しかも生徒十数名、教師も含む)は嫌だ。
しかし纏めるとあのオタク少年の言葉が全てであるように思える。
全て、ひ
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FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

3.6

事実は小説よりも奇なりというが、現代社会の世相を反映した非常に興味深いドキュメンタリーだった。
具体的な計画よりも華やかな広告が先んずるあたりからして、この騒動の本質的な問題が見えるよう。
南国の孤島
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ELI/イーライ(2019年製作の映画)

3.0

視点の置き方で物語が反転する先の読めない展開は中々楽しめた。
ただ結局やってる事がそれなら、冗長に展開を踏む意味はあったのか。描写の必然性がいまひとつ見えてこなかった。
遺伝子が強すぎるからウィルスで
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.8

やや神経質で不眠症のサラリーマンが破天荒だか魅力的な友人の影響を受けて肉体言語に目覚め、物質主義を捨てて、刹那主義に走っていくかのような序盤、拠り所となった「ファイト・クラブ」と友人の行動が少しずつ常>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.2

雪山でグリズリーとの死闘の末に重傷を負った男が仲間から見捨てられ、息子を殺され、命からがら復讐しようとサバイバルする話。
舞台が19世紀前半のアメリカ開拓時代なのでネイティブ・アメリカンへのリスペクト
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

外れ者達の群像劇のようなオムニバスのような特に意味のない話が続くようで、最後には最初の場面に回帰する、という脚本の上手さ。
ブルース・ウィリスが八百長をやらなかった事で追われるところからが急激に面白く
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

見てる間ずっと不快感と不気味さが付き纏い、飛行機の中で見てたらちょっと気分が悪くなってしまった。
人の人生も、生死さえも勝手に見世物にしてしまうテレビの商業主義と、それを無責任に消費する人々。
ワイド
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.2

クラシックなミステリーに少しだけ社会派なテーマものせて。
高名なミステリー作家が誕生日パーティーの翌日に書斎で死亡しているのを家政婦に発見されるところから始まる、所謂whodunitの探偵もの。
これ
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クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

3.4

退廃的な朽ちかけた城、地下に隠された秘密、雪とそこに滲む赤、陰影のコントラスト、内装や衣装のディテール。
オタク心を存分にくすぐってくれる耽美な雰囲気抜群のゴシック・サスペンスだった。
好きか嫌いかで
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

メタ構造が多層的で、正直なところどれくらい理解できたのかと言われると自信のないところではあるが、映画やフィクションの力をものすごい圧で見せられたのだと思う。
夢を見るハビエルと彼に振り回される現実的な
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これ20年以上前の映画なんだなぁ。すごく面白かった。
外連味たっぷり、スチームパンクっぽくも見えるガジェットもりもり、殺人ウイルス?の蔓延によって地上で住めなくなったディストピアから、全ての原因である
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.4

オチは予想通りではあったけど、それでも楽しく観れたし、全部見終わった後だとミスリードこそ伏線みたいな感じで良くできてる。
ただPOV形式である意味が少し弱いようにも思った。
もちろんドキュメンタリーを
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

よくあるモンスターパニックものかな、と思ったら違った。
もちろんモンスターパニックとしての側面はあるけど、それよりもこれは怪物が現れることで引き起こされる人災の方に焦点が当てられている。
というかそも
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

3.6

なんとまあ、ラース・フォン・トリアーらしいといえばらしいオチ。
自分のセクシュアリティに人生を振り回されてきた女性、女性であるがゆえに押し付けられる罪悪感と自責、そこから自由になるべくセクシュアリティ
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

観るまで気付かなかったけど、クリント・イーストウッドの作品なんだった。
アトランタオリンピックの7日目に野外コンサート会場で起こった爆弾テロと爆発物を発見した警備員の実話を題材にしたもの。
実際の事件
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セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

3.8

ノオミ・ラパス、まさかの1人7役というとんでも設定。だけどちゃんと皆個性があって面白かった。

環境破壊と人口増多で資源不足になった未来では、子供を育てられるのはひとりだけ。でも遺伝子組み換え作物の影
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

4.0

滅茶苦茶面白かった!こういうコメディ大好き!
都市部で共同生活するヴァンパイア達を取材したドキュメンタリーという体の日常系?コメディ。
伝説の怪物も現代社会で生きる(死んでるけど!)ためには、色々苦労
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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

3.5

これはまたどういう風に咀嚼したら良い作品なのか悩む。
ニンファマニアの女性が半生を語る、そして老人が相槌を打つ、ただそれだけの話ではある。
性に溺れ、愛を否定し、時に周りの人々を傷つけたり、結局は自分
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ホステル(2005年製作の映画)

3.3

タランティーノ総指揮のスプラッタームービーという事で、端々にそれっぽさがちらつく。嫌いじゃない。
女漁りをしながらヨーロッパを旅する男3人組が、スロバキアのホステルに泊まったらエライ目に合う話。
女を
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.7

なんでこんな無理なというか複雑なやり方で潜入捜査??って思ってたら、まさかの実話なのか。
物凄くストレートに人種間差別の過去と現在を描いていて、娯楽性も失わないところは凄い。
最後の演出はそのまんま過
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

私はタイカ・ワイティティ監督の作品観るのは初めてなんですが、取り敢えず凄いねこの監督。
戦争物をこんなに愛と優しさとユーモアと皮肉に溢れた観やすくて、かつ伝わりやすい形に仕上げる手腕に脱帽した。
スカ
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.0

全編に宗教的寓意が散りばめられていて、そういう意味ではマザー!やウィッチに近い印象を受けた。
ストレートにストーリーを追っていくと悪魔払いの話のようで、実際には黙示録的な話なのかな。
異教から見たキリ
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.5

タイムループものとしての面白さとロマンスの切なさが組み合わさって大変に感情を揺さぶられる作品だった。
単純なハッピーエンドにしないところが憎いね。間違いなくハッピーエンドなんだけどね。
構成や伏線の張
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残された者-北の極地-(2018年製作の映画)

4.0

決して観ていて楽しい映画ではない。
登場人物は3人(+熊)だけ。
台詞らしい台詞があるのもマッツ・ミケルセンだけ。
劇的な山場らしい山場があるというわけでもなく、ひとつ危機が訪れる都度、試行錯誤して、
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

コメディかな?あれ違う?あれやっぱりコメディだったのかな?ってテンションが迷子になった。
タイトルが半地下の家族のあたりで微妙な違和感があり、中盤地下室が登場するところでなるほどそうくるかと唸った。
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.7

すごく不思議だし、初めての感触の映画だった。
世にも奇妙な物語って感じ。
いい歳して無職でどうしようもない主人公が、向かい家の綺麗な女の子と知り合うのだが、その翌日突然その女性は消えてしまう。主人公は
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

途中まではこれはホラー?なのかな?と首を傾げながら観ていた。
あらすじとしては白人女性の恋人を持つ黒人男性が、恋人の実家に行き、そこで恐ろしい体験をする、というもの。
その家族も近所の友人達も、一見と
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.0

ゾンビ映画でありながらコメディ。
だけどゴアシーンや、あり得ないような凡ミスから事態が悪化したり、親しい人がゾンビ化してしまい葛藤したりといった、ゾンビ映画にはお約束のシーンもあり、バランスの良い作品
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メメント(2000年製作の映画)

4.5

とにかく構成の妙が光るサスペンスでした。
前向性健忘で10分しか短期記憶が保持されない主人公が、妻をレイプし殺した男を追いかける。その様を10分毎に遡って事実に迫っていくというストーリー。
冒頭がつい
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