実際に起きた事件が元になっているので、結末は変えられるわけがないとわかっていても、何ともやるせない気持ちになる。架空と現実が交差し、映像は美しいが、ひたすら怖い(一番怖かったのは、ヒロイン、ルナのお母>>続きを読む
EU フィルムデーズ2019にて。この修道士が所属しているのは『大いなる沈黙へ』でおなじみのカルトジオ修道会なのか。妙に納得。
1970年代のポーランドの田舎を舞台にした、12歳の少年のひと夏の物語。お父さんは出稼ぎにいって不在、お母さんと2人で楽しく過ごしていたのに、お母さんが夜ひとりで出かけるようになり、不穏な空気が流れだ>>続きを読む
旧東ドイツにある巨大スーパーで、飲料担当として働き始めたクリスティアン。うなじや腕に入れたタトゥーを袖を伸ばして隠す。菓子担当のマリオンに恋をするが、マリオンには夫がいた。
〈取り残された人たち〉の物>>続きを読む
1969年、ソ連の主導するワルシャワ条約機構軍によるチェコスロヴァキアの占領に抗議し、焼身自殺したヤン・パラフの人生最後の数年間が、感情的にも感傷的にもならずに、淡々と描かれる。
不勉強ながら、ヤン・>>続きを読む
ロイヤル・アルバート・ホールやメトロポリタン劇場の舞台に氷を張り、オーケストラの生演奏でのアイスショーにびっくり(カンパニーは赤字だったと聞いて、納得)。いろいろな意味で先駆者だったと思う。
原始共産制のような暮らしを送る小さな村に、何を頼んでもいやな顔をせずに引き受けてくれる、ラザロという青年がいた。村の人々はたばこを栽培して伯爵夫人に納め、小作人として生活していたのだが、実は小作制度は>>続きを読む
病気の父と祖母と暮らし、ひとりで牧場を切り盛りしているジョニー。生活は楽ではない。牧場の仕事の手伝いとしてルーマニア人青年ゲオルゲがやってくる。羊の出産に備えて山で2人きりで過ごすうちに、お互いに惹か>>続きを読む
彼と彼女(名前は最後まで出てこない)が出会って、愛し合い、いつしか心が離れていき、そして……というそこそこ長い時間の流れを、彼と彼女それぞれの視点の記憶(2人が出会う前の記憶も含めて)で描いていく、少>>続きを読む
年のせいか、背景となっているできごとを知らないせいか(たぶん、その両方だな)、最後まで物語に入り込めなかった。日本文化会館に思わず反応してしまったが。
極上爆音上映。観ていない、ストーリーも大まかにしか知らない。でも、あの曲! 不安を誘い、恐怖心を煽るあの曲! これだよー!
冒頭の展開は知っていたので、はしゃいで海に飛び込むクリッシーが哀れだった。利>>続きを読む
冒頭からちらちら映る、カーリーヘアの女の子が気になり、絶対ストーリーに関わってくるはず!と予想していたら、書店のお手伝いをすることに。クリスティーン(という名前です)、賢くてちょっと生意気で、しっかり>>続きを読む
かつては家族で暮らしたアパートに今はひとりで住む、元弁護士のロレンツォ。妻の死を機に娘のエレナから距離を置かれている。
バルコニーを挟んだ向かいの家に越してきた一家(妻ミケーラ、夫ファビオ、子ども2人>>続きを読む
舞台はシンガポール。冒頭しばらくのあいだ英語のセリフ(日本語字幕付き)が続き、ポスターには名探偵ヒライってあるし、ほんとうにコナン?と不安になってきたけれど、コナンでした。蘭や京極さんやレオンさんの鋭>>続きを読む
テオは40歳の広告マン。半同棲中の恋人がいながら、人妻と不倫……と、公私ともにアクティブ。DID(ダイアローグ・イン・ザ・ダーク)というワークショップで知り合った目の不自由な女性エマと偶然再会し、惹か>>続きを読む
1970〜1971年のメキシコシティ。裕福な家庭で住み込みの家政婦として働くクレオの日常生活を描く。淡々と進んでいき、最初少し眠くなったが、途中、事件がいくつか起こり、波にのまれるようにクライマックス>>続きを読む
70年前に別れた友人に自分が仕立てた最後のスーツを届けるべく、アブラハムはアルゼンチンからポーランドへ向かう。マドリードから鉄道に乗るが、乗換駅のパリで、ポーランドに行くにはドイツを通らなければならな>>続きを読む
午前十時の映画祭にて鑑賞。実際に起きた事件を元に作られた映画とは知らなかった。服装、髪型、車……すべてに70年代の匂いがする。
肺がんになることを恐れて煙草を吸おうとしなかった役の俳優が42歳で肺がん>>続きを読む
極上音響上映で鑑賞。南へ行くにしたがって、差別が激しくなっていくのが生々しい。舞台は1962年。ケネディ兄弟はまだ健在である。
原作『HHhH』でわたしが特に好きだったのは、たびたび著者が登場するところ。参考文献に突っ込みを入れるところにうなずきながら読んだのだが、映画にはもちろん著者は登場しない。わかってはいたけれど、残念。
18世紀初めのイギリスの風俗はそれなりに面白かったけれど、演出があまり好みではなかった。あのあたりの歴史に詳しければ、それなりに楽しめるのかな?
ラストのウェンブリーでのライブシーンだけでも観る価値がある!
自らが設計したニュータウンのなかに土地を購入し、家を建てた修一さん。実験してみたかったのだろうなあ。最期まで現役。すごい。英子さんは声が若々しい。
午前十時の映画祭にて鑑賞。
当局の目をいかに欺いて観客にメッセージを伝えたかが興味深い。
実際に起こった事件を映画化。主役の3人を本人が演じているのは知っていたけれど、乗客役も本人たちが演じているとは知らなかった。
子ども時代のエピソードが長い。前半、戦争ごっこが好きだった男の子が軍隊に入>>続きを読む
親友の結婚式で花嫁の付添人をするはずが、花嫁の兄と破局してしまったため、付添人から外される。それでも親友の結婚式だからと式には出席するが、あてがわれた席は新郎新婦から一番遠い、「結婚祝いだけ贈って、出>>続きを読む
原作は『サイモンvs人類平等化計画』。設定が変わっているところもけっこうあったけれど、サイモンがイメージ通り。
半年間の刑期を終えて出所したメアリー。幼なじみで親友シャーリーンの結婚式が迫り、ブライズメイドをつとめる予定のメアリーは同伴者を求めるが見つからない。シャーリーンとも距離を感じ、孤独感がつのる。そんな>>続きを読む
伝説のロックバンド、ザ・バンドの結果的に解散コンサートとなった、ラストコンサート、ラスト・ワルツの記録映像を中心としたマーティン・スコセッシ監督によるドキュメンタリー映画。予備知識ゼロで観たけれど、も>>続きを読む
イヴァとマヤは異母姉妹。父が昏睡状態になってしまう。マヤは父に目を覚ましてほしいとあれこれ試みるが、イヴァはショックで病院に来られない。また、学校で問題を起こし、姉妹そろって退学させられそうになる。>>続きを読む
盗んだんじゃない。誰かが捨てたものを拾っただけ……。
血の繋がりってなんなのだろう?
親がつけた名前が嫌いで、レディ・バードと名乗り、生まれ育ったサクラメントがイヤで、NYの大学へ進学することを夢見るクリスティンの高校最後の1年を描く。アメリカの子育ては高校卒業が一区切りなのだなあ。
ボブ・フォッシーの自伝的映画。心臓手術の場面、必要だったかな? どうしても入れたかったのかなあ……。
パレスチナ難民キャンプで生まれ育った青年サイードは、友人ハーレドともにパレスチナ過激派の自爆攻撃の実行犯に選ばれる。しかし当日、アクシデントからサイードは仲間とはぐれてしまう。立場の違いによる意見の相>>続きを読む
コミック作家をめざす車椅子の青年ふたりが、車椅子の殺し屋に出会い、仕事を手伝うことに。バイオレンスのなかにユーモアが散りばめられていて、なかなか面白かった。実際に障がいをもつ青年たちが演じているのがい>>続きを読む
パレスチナのことを何も知らない自分に改めて気づかされた。それにしてもつらい……。誰のことも信じられない。