まっちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

まっちゃん

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プレステージ(2006年製作の映画)

3.7

まだ観たことなかったノーラン作品

や、やられた~~~
ぜったいなんかあるでしょって身構えててもなおやられた、見終わってすぐ2回目を観たくなるトリック映画

ニコラ・テスラのアレに関しては「それをやっ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

世界観を浴びる、というよろこびがPART1からさらにパワーアップしてる

広大な世界を、見たことのないデザインを、個々に尖りまくったキャラクターたちを、知らない信仰を、暴力的なまでに「分からせ」にくる
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

映画がどうだったかあれこれ言う前に、大前提として

この映画は原爆を作った男の話であって、原爆の話ではない
そしてそのために作り手が必要だと判断した範囲でしかヒロシマやナガサキは描かれない
そのこと自
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.7

口論のシーンでは「うーむどちらの言い分も分かるがしかし双方が実際に何をどれだけしてきたのかが見えないことにはなんとも言えなくないか」と思って観てたんだけど、まさしくそんな考えをダニエル君の眼差しに打ち>>続きを読む

ニモーナ(2023年製作の映画)

3.7

いいアニメーションだった〜
壁と剣を捨てよう、という今の時代に必要なメッセージ

悪役が「王国征服」みたいな野望ではなくて、本人なりに信じている物語のために、正義だと信じているもののためにああなるのが
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

や、やられた………!
最後の最後にとんでもねえ角度からグサっと刺されてオマエモナーされるという
とてつもなく居心地悪い、そしてとんでもなく意義深い映画に仕上がってる
完敗です

いやねずっと違和感はあ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

あ〜〜〜ありがとうベラ・バクスター ありがとうエマ・ストーン

ゥチらはゥチらのクリトリスを、乳房を、子宮を、髪を、顔を、脚を、頭を、本を、意思を、そしてゥチらの生を大切にして生きていくからね

(男
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.7

途中まではどういうトリックなんだろとかマーティンの動機はどこなんだろとかサスペンスを読み解くつもりで観てたけど途中あるくだりから「あっこれはそういうんじゃないな」と思った
もちろんそういう見方もできる
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.7

だからさァ言ってるじゃんこういうクリエイションへの愛とリスペクトをユーモアに包んで出されるの大好物だってさァ!!

軽妙なノリ(ライアン・レイノルズが炸裂)、ちりばめられまくるイースターエッグ、豪華す
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.6

たーーーのしっ

B級ノリかと思いきや細部がしっかり凝っていてファンタジーへの愛とリスペクトが詰まっているのがよい
原作ゲームのこと何も知らないしジャンルへの造詣も大してないけど、そんなわたしでも後世
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.6

ポップなユアン目当てに観たんですがそれ以上にギャル達がサイコーでした
こういうのが観たかったんだよ!!

星くずの片隅で(2022年製作の映画)

3.8

世界は理不尽で苦しくてむなしくてしんどい、でもそんな中でも何かを失わずにうつくしく生きていくことがわたしたちには出来る
いま香港が、そして世界が直面している社会問題を見つめながら同じ視点でひとりの人生
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ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.6

んまァーーーーーーーなにしろディカプリオの顔が
顔がいい

極彩色をバックに現代の若者の恰好しながら真顔でシェイクスピアのセリフを口にする、という超絶ちぐはぐなシーンもディカプリオの顔面力(がんめんぢ
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アル中女の肖像(1979年製作の映画)

3.7

はじめに観たときは理解とは程遠くてただこの作品を“体験する”のが精いっぱいだったんだけど
NASTY FILM rikoさん、映画監督 清原惟さんのトークショー(@ユーロスペース)を聞いて少し分かった
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.6

こちらも実は観たことなかったシリーズ

おっしゃれな撮り方してるな〜〜思わず唸ってしまうカットがたくさんある
あとは当時の社会問題というか、ああこういう空気の時代だったんだなーという発見もあり
日本は
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.6

実は観たことなかったシリーズ

これこれ〜これが映画よ〜〜
これぞ映画のよろこび!というものがぜんぶ詰まってる
すばらしい役者、丁寧な人間関係描写、仲間になっていくたのしさ、心温まるヒューマンストーリ
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バービー(2023年製作の映画)

3.6

開始しばらくチューニングにちょっと苦労した

あのグレタ・ガーウィグの!最新作で!世界でこれだけヒットしているウワサの…!という結構な身構えで臨んでしまったんだけど
もうちょっと力抜いてガハハで観てい
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.7

ホラー嫌いが途中3回くらい休憩挟みつつなんとか完走
そこまでして観たかいはありましたわ

男性の有害性の話だろうとはなんとなく思ってたけど
そこも含みつつもう少しでかいスケールで何かを描こうとしてるよ
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.8

ずいぶん前に観たけどうまく言葉にまとめられずに置いてしまった
どなたかの感想で「男同士の友情の話と聞いていたけどもっと壮大なものの話だと思った」というようなことを見かけて、ようやく少し消化できたという
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7

スイス・アーミー・マンとシン・エヴァと宝石の国を足してチョコスプレーで割ったみたいな映画だった

愛と、愛をどのように伝えるかの話
作品のメッセージめちゃくちゃ好きだしルックもバチクソによくてわたし
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.6

あ~無性にナイブズ・アウト観たいな~っていう気分のときに観たら、完璧に1ミリの過不足もなく”ナイブズ・アウトみ”を提供してくれて最高だった
4年にいっぺんくらい新作やってほしい
年末ホリデーシーズンの
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.6

鑑賞直後は「一体何を…見たんだ…?」状態
時間おいてなんとか整理がついて、細かいモチーフとかは置いといて、大筋は理解できたような気がする

きつねは…何を意味して…?とか
巨人とか……何の…何……??
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孤独のススメ(2013年製作の映画)

3.7

2023年映画始め

不思議なおかしさの先で静かに背中を押してくれるようなやさしい作品だった
自分をさらけ出したり自分らしく好きに生きることは勇気がいるけど、時にそれを受け入れる側の人もとても苦しかっ
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落下の王国(2006年製作の映画)

3.9

2022年映画納め


まず映像美に圧倒される
どこを切り取っても息がとまるような美しいショット
CGをほとんど使ってないと知って驚愕した
この世界にはわたしに計り知れない美しいものたちがまだこんなに
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.6

なんの前情報も入れずに観はじめたらいきなりユアンの声が流れてにこにこしちゃった
キャスト豪華で耳も楽しい

ストップモーションの魅力と実写映画監督であるデルトロの手腕が見事に融合している

ところどこ
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バベル(2006年製作の映画)

3.6

複数のストーリーラインが並行して語られて、かつそれぞれの出来事にいくつもの要素が組み込まれており、社会批判とも不条理劇とも因果応報めいた教訓譚ともとれる
またこの監督らしく、作中で結論らしいメッセージ
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ダークシティ(1998年製作の映画)

3.6

マトリックスとかトゥルーマン・ショーとかにも通ずる、ある種のSFジャンル(名称が分からん…ウィリアム・ギブスン系とでもいうのか?)のエッセンスをぎゅっと詰め込んだ作品で、シンプルに楽しかった
最終決戦
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RRR(2022年製作の映画)

3.7

賀正!
謹賀新年!!
一富士二鷹三茄子!!!
といった感じの映画だった

全力投球大盤振る舞いのエンタメが3時間続く、手放しでずっとたのしい3時間が保証されています
どうあがいてもラーマの兄貴が好き
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

ホラー観にいったと思ったら胸熱兄妹バトルもの映画だった

監督の作家性である「見る・見られる」関係の暴力性、特に黒人が引き受けてきた社会的境遇とかを主軸に描きつつ、SFエンタメと見事に融合させていて
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.7

NOPEの予習にと思い鑑賞

もうずっっっっっっと「嫌」
やだみがすごい
ずーーーーーーーーーっと最悪

いや優れた作品なのよ
だからなのよ
めちゃくちゃよく出来てる「やだみ」なのでほんっとーに嫌
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.9

最高〜
どぎついネオンに彩られた小汚いシェイクスピア劇みたい

群像劇がわちゃわちゃと繰り広げられていくうちに少しずつ一点に向かって物語が集約していく
いよいよ役者が揃ったところでさあ種明かし実は全部
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.6

新しいフェーズのヒーロー映画って感じでよかった
ひとりひとりの俳優のよさを最大限活かしながらちゃんとヒーロー映画に落とし込むバランスのよさすごいな

ギルガメッシュ退場悲しすぎるんだが

そしてエンド
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.6

「往年の」「あの頃ぼくらが夢中になった」「ハリウッドの大作」映画のたのしさぜんぶ詰めたド直球ストレート豪速球でした
ノーランとはまた違った方向性で“映画館で映画を観るよろこび”をこの時代に取り戻してく
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