naaさんの映画レビュー・感想・評価

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理由なき反抗(1955年製作の映画)

3.8

大人たちの檻から抜けられずただやみくもに生きるしか無い若者達の辛くもやるせない青春とでも言おうか
主人公達が反抗したくなる気持ちもわかるくらい親達が子供に寄り添えてないし、この年代は特に不安定
その不
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MaXXXine マキシーン(2024年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

X、パール、そして今作があっての一つの作品と感じた
実在した事件を題材に物語が展開していくわけだがマキシーンの無双ぶりは変わらず
ひと通り観てライトに感じたけれどこれくらいでちょうどいいのかもしれない
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サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

3.5

ただ踊るだけの作品じゃない、後半になるにつれて絡んでくる人間関係や男女のすれ違い、家族とのいざこざや…こんな複雑だったとは
とはいえ踊るトラボルタがメインなためやはりダンスシーンは目を引かれる
結構奥
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さすらいの女神(ディーバ)たち(2010年製作の映画)

3.6

ニュー・バーレスクショーでパリを旅する女性たちと、元敏腕プロデューサーだったクソ野郎
空っぽで何も無い彼、彼女たちのロードムービーにあたるのかな
特に何が起こるわけでもなくただ淡々とショーをしていくと
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クリープショー(1982年製作の映画)

3.6

ロメロに脚本スティーブン・キングなんて面白いに決まってる
オムニバスになってるので退屈することもなく
草だらけの男の話が妙に頭にこびりついたな
コミックタッチな描写から美術にこだわってるあたりすごく良
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しあわせな孤独(2002年製作の映画)

3.6

事故の加害者の夫と被害者の彼女、泥沼の関係になっていくさまがあまりにもしんどすぎて何度止めようと思ったか
誰も悪くない、しかしみんな悪い、フォーカスを誰かに当てるとどちらとも取れる
「しあわせな孤独」
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マックスと僕 僕は天使に恋をした(2021年製作の映画)

3.7

「愛さないより愛して失う方が良い」
すごく心に響いた言葉だった
主人公が恋したのは幽霊だったという展開に王道感を感じつつもとてつもなくピュアで、そしてサイドストーリーもちゃんとしていて良かった
思わぬ
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

3.0

ショーン・ベイカー作品は毎回ハマることが多かったのだけど、申し訳ない今回ノットフォーミーでした
アノーラがあの世界にいたからこそ世の中を甘く見すぎていたんだと思うし、ボンボンのバカ息子はどこまでもバカ
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小公女(2017年製作の映画)

3.7

経済難から家を出、過去の仲間の家を転々とし、その人なりの幸せを感じるミソ
煙草の値上げなど日本にも通ずる経済難に苦しめられるもその日生きるためにミソなりに働いてミソなりの幸せを得ている
幸せとは他人が
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あの頃輝いていたけれど(2022年製作の映画)

3.5

元アイドル現落ちぶれの主人公が、自閉症だが音楽の才能を持った男の子と出会う
また開花することを一心に動いていた主人公だがこの出会いが主人公の心を変化させる
ドラムの子の親がいくら何でも過保護すぎだった
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マジック・ランタン・サイクル(1980年製作の映画)

3.8

非常に前衛的、伝えたいことが伝わらずなのに何故か見入ってしまう
世界観の独特さがそれぞれの作品にその魅力が爆発していて何も考えずに観て感じるタイプかなあと
とにかく映像美が素晴らしい
二作目が特に好き
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歌声にのった少年(2015年製作の映画)

3.7

ガザ育ちの少年がスター歌手になるまでの話
実話ベースで作られたこの話は、ガザの人々に希望をもたらした伝説と呼んでもいいだろう
コンテストの実在の映像が差し込まれておりどれだけムハンマドがプレッシャーの
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マイ ビューティフル ガーデン(2016年製作の映画)

3.7

終始映像が美しかった
風変わりな女の子が主人公でこだわりがあったりするところはアメリと共通点があった気がしたのでわたし好みな作品だった
嫌味だと思っていた隣人の本当の姿が分かり始めてからとても優しい気
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ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.8

途中までなかなかしんどくて泣けなかったけどラストのSeptemberでもう号泣してしまった
長いようで短いドッグとロボットの時間、特にロボットが過ごす時間があまりにもしんどすぎて何度も止めてしまった
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箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

3.3

一周観ただけじゃなかなか理解の難しい伏線やミスリードの多いホラーサスペンス
種明かしがわかると物語すべての違和感が合致のいく
しかしながら怖いだけでなくかなり心にずしりと重みがのしかかる、ちゃんとドラ
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ステータス・アップデート(2018年製作の映画)

3.7

転校早々苛められっ子になってしまった主人公、とある日何でも願いの叶うアプリを手に入れ人気者に変わる
人は万能であれば全てが手に入るわけではなく、そのありのままを愛してくれる人こそ大切なんだと気付かされ
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ホームドラマ(1998年製作の映画)

3.7

世にも奇妙な物語に出てきそうなプロット
ゾッとするハッピーエンド
その過程があまりにも皮肉に満ちていて、オゾン節がかなり効いていた
そうそう、こういう毒づいたものがたまに観たくなる、特にオゾン作品に関
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ほえる犬は噛まない(2000年製作の映画)

3.6

ペ・ドゥナ目当てだったのでポン・ジュノ監督なの知らずに観た!
犬好きはかなりキツイと思うので観るの注意
犬嫌いの亭主が最後まで不快な奴だったなあ…わたしだったら即離婚だわ
伝えたいこと汲み取れなかった
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リサ・フランケンシュタイン(2024年製作の映画)

3.5

蘇った死人とのラブコメ!?
あまりにも斬新かつブラックコメディに振り切ってて「ありえない…!」ってことも笑えちゃう、軽い気持ちで観てたけどでも純粋な恋心からの言動なんだよなあと残酷にも思えた
世界観可
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ヴィクトリアとベッドで/ヴィクトリア(2016年製作の映画)

3.7

落下の解剖学とはまた違う作風で辛口な法廷ラブコメ、弁護士を務める主人公の仕事から恋愛、私生活や育児のことなどふんだんに詰め込まれている
内容はかなり要素が多いけど分かりやすく個人的には笑えるシーンが多
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スイートハーツ(2024年製作の映画)

3.6

8割は王道だなあと思ってたけど最後思ってた展開と違った!
ぶっちゃけよくある話だなとは思ってしまうんだけど、最後のオチはすごく良かった
さりげなく多様性に対するメッセージが込められてる気がして、関係性
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ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン(2023年製作の映画)

4.5

オールタイムベスト入りです
人を殺せないヴァンパイアの少女と自殺願望を抱えて少年の友情と恋愛の間のような関係性、そしてそれに伴う葛藤や壁
ファッショナブルな映像と、お互い得する関係性なのに感情が芽生え
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天空の結婚式(2018年製作の映画)

3.5

うん、結構好きでした!
ゲイカップルの結婚式を挙げるまでのドタバタコメディなんだけど割とクスリと笑えるシーン多くて楽しく観られた
ただラスト突然ミュージカルにはびっくりだし、未練タラタラの元彼女にはイ
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メイド・イン・USA(1967年製作の映画)

3.5

主演のアンナ・カリーナが終始美しい
話は特に会話が詩的で理解不足なところばかりなため噛み砕くのが難しかったが、当時の世の中の背景や情勢などを皮肉に扱ってるようにも思えた
ファッションや視覚的観点からと
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小さな悪の華(1970年製作の映画)

3.8

美しい画に対して次々と行われる少女たちの残酷な行い
思春期のソレとはまた違った、好奇心やヘイトも混ざっているような行動に目を伏せたくなることも多々あったがなぜか目が離せなくなる
あまりにも非道なラスト
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ロマンス in スタイル(2022年製作の映画)

3.9

わたしはすごく好きです、この作品
自分自身体型がプラスサイズなのでプラスサイズの人をターゲットに視野を広めたいというエラの気持ちと努力がとても胸打たれて「日本のファッションにも風が吹いたらな」都さえ思
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フライングハイ(1980年製作の映画)

3.4

パートナーが観ていた横で観たけど酷いもんでした笑
食中毒が起きてしまった飛行機内でのドタバタコメディー、他映画のパロディや小ネタがふんだんに使われていてこれは笑って良いのかと…笑
しかしまあこんなのこ
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デリカテッセン 4Kレストア版(1991年製作の映画)

3.9

すごい!とっ散らかったそれぞれのキャラの行動などが最後にはちゃんと収束するのがこの監督の作品のすごいところ
今作も例に漏れずで、しかもエンタメ性高く飽きること無く最後まで駆け抜けた感じ
ホラーでもあり
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ドライビング・バニー(2021年製作の映画)

3.7

バニーは愛情深いが故に暴走してしまい子供達と近づくどころかますます離れていってしまうが、国がそういう一緒に過ごせない家族を守るべきなのに機能していないその現実の卑劣さ
そしてバニーがただ純粋に子供達と
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エターナル・ラブ 運命に抗う男女の物語(2016年製作の映画)

3.9

大好きなラブストーリーが増えた
一連の流れは始まりにしか過ぎない
お互いの生まれた環境や宗教、人種が異なれど愛し合うことに制限はない、ただそれが未来が明るいことなのかはわからない
それでも愛し続けるこ
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片袖の魚(2021年製作の映画)

3.8

トランスジェンダーの人の心境の複雑さが30分に要約されていて、とても美しい作品だった
同級生の「俺らは差別しないから」という言葉と裏腹に残酷な言動をする輩たち、そいつらを一瞥するかの様なサッカーボール
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.0

「外国人は日本から出ていけ」とその人の背景も知らず簡単に言える人、これを観ても言えますか?
難民問題はどこへ行っても解決されない
生きる為に逃げ込んできても追い払う国
そんな自国に恥ずかしささえ覚えた
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愛しのクノール(2022年製作の映画)

3.7

小ネタが💩やら、人間の残酷さ、なんやらと下品だったけど子豚クノールの可愛さには負ける!とにかく可愛い!
でも可愛いだけじゃなくて生き物を食べることの尊さ、ペットと暮らすことの命の重みも伝わってきて愛情
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.8

同じような境遇ででも正反対な二人が惹かれ合うラブストーリー
とにかくピュアでドキドキした!
身柄上うまくいかないこともあるけどその障害も超えた恋を気がついたら応援していた
互いを知れば知るほど各々の世
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.8

エルヴィスに見初められて一緒になるも、自由になったと思いきやそれは孤独の続く生活だった
幾度と無く愛人がいるのではないかと襲い来る不安、情緒が破綻しかけて人がみるみる変わるエルヴィスに振り回され本当に
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猫が行方不明(1996年製作の映画)

4.0

行方不明となった猫を探す最中で描かれるパリの人々の人柄や街並み、ちょっとした問題など
すごくラフに描かれてたので観やすかったし猫を探すのが主題だが人間模様などが色濃かったのでそこだけに集中せずサクッと
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