Norykidさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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ドラキュラ(1992年製作の映画)

4.2

芸術的な大作と言ってよい作品です。中世ヨーロッパの時代観を独特な土臭い描写で表現し、相反する貴族の豪華さを華美なセットで再現しています。それでいて明らかに現実世界とは異なる、悪夢に引き込むような閉鎖的>>続きを読む

必死剣 鳥刺し(2010年製作の映画)

4.3

暗殺、蟄居、そして藩命。武士の一分を胸に信念に生きる男。儚くも壮絶な殺陣。言葉に尽くせないほどの名シーンがこの作品にはある。必死剣と呼ばれる所以は後で分かる。これ以上美しい終わり方はない。

カツベン!(2019年製作の映画)

4.2

カツ丼の話ではなく、映画が無声だった時代に、活動写真の語り手を務めて人気を博した男のドラマ。昭和初期だろうか、この時代の舞台設定がまず素晴らしい。主人公のニセ弁士がひょんなことから本物の弁士を任されて>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.3

題名から想像するよりも、壮大なストーリー。超自然現象の世界に巻き込まれてしまった主人公。爽やかな青春ラブストーリーのような瑞々しい描写だが、震災を引き起こす存在の不穏さが好対照を見せる。日本人の心に深>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.4

新解釈のマトリックスか?とにかく派手なSFシーンがない、手作りっぽいSF。膨大な手間がかかったんであろうことは理解した。

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.1

登場人物の何気ない仕草の裏に感じる不穏さ、気まずさの演出が秀逸です。何となくだけど怖いなという感覚が、やっぱりおかしい!となり、どんどん突き進んでいく。

ビジョン(2015年製作の映画)

4.2

初めはインドの庶民生活や空気感に慣れないところがあるが、ありきたりでなくて新鮮味がある。ドラマ性が非常に大で、展開が早く飽きさせない。最後まで眠くならずに楽しめるサスペンス。

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.4

ポスタービジュアルや邦題の付け方がイマイチ。邦題は誰が付けたのか?原題と違いすぎる。しかし中身は最高。胸が熱くなる人生サクセスストーリーだが、序盤は暗い事件が起きたりするので、ワンテンポではない。どう>>続きを読む