無人島に何か一つ持っていくなら植物学者。そんな映画。
あとは、あってよかったダクトテープ。
公開当時は「火星版鉄腕ダッシュ」てな感想もあったけど、どちらかと言えば問題解決型の思考プロセスを見るべき。>>続きを読む
スピンオフだから派手さはないし、ライトセーバーでのチャンバラがなかったり、スター・ウォーズの代名詞は控えめ。けどその分、自由に物語を構築してたと思う。ラストに向けての戦闘も面白かった。悲しさがありつつ>>続きを読む
インディーゲームを取り上げた作品だと『Indie Game: The Movie』が有名だけれど、こちらは日本に絞って、なおかつ開発者個人というよりもコミュニティであるとか、インディー業界の現状と今後>>続きを読む
原作は既読。知ってはいても強烈な映像だった。ただ、戦争を描いた映画というわけではなく、極限状態の人間模様が中心になっていた。状況説明や敵味方のことに一切触れていないのもそうだと思う。
この監督ならで>>続きを読む
イタリアの田舎町を舞台にした牧歌的な話かと思いきや、後半は殺伐としてた。のどかな風景を多く映してて、抗争と言いつつも静かな動きしかない。BGMも控えめ。悲劇を予感させる運びで進みつつ、しかしラストは衝>>続きを読む
ヒッグス粒子の発見に至るまでを追ったドキュメンタリー映画。時間も予算も関わった人数も桁外れのプロジェクト。物理学者が皆楽しそうで、すごく憧れる。経済的なリターンを求めない、純粋な好奇心から追い求める自>>続きを読む
ミステリ部分は今観るとさすがに使い古された感があるけど、そんなことより、なんとカポーティが出演してるという。違和感もなく、上手かった。その他俳優も豪華な面々。アレック・ギネスの執事役も見事。あとは「お>>続きを読む
アイデア勝負というか、チームワーク(アリ軍団)で戦うヒーローというのも面白い。超人的な能力があるわけではないので、小さくなれるという特性を生かさないといけない。主人公が特にカッコイイわけではないのも没>>続きを読む
遅ればせながらようやく鑑賞。面白かった。エヴァだとか、ナショナリズムだとか、確かにそれもそうなんだけど、それ以上に怪獣映画の造形と解決方法が日本らしい。ハリウッド版も好きなんだけど、シン・ゴジラには時>>続きを読む
『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』がランスの偽りの光の面だとすれば、この映画ではひたすら影の部分を追っている。映画ではドーピング告白までを描いているが、観終わった感想としては、「やっぱりそうだったの>>続きを読む
最近現実味を増してきたシンギュラリティ、これをチューリングテストで表現した作品。思考実験に近い。話の大半は閉鎖的な地下空間で進む。シンプルな分、表現には凝ってる。
途中、ネイサンがオッペンハイマーの>>続きを読む
全編通して静かな映画だった。晩餐会のシーンも同様。華やかなイメージがあるフランス料理だけに、少し珍しい。しかし、こじんまりとした晩餐会でも料理の魅力は衰えない。「恋愛」と表現されていたが、まさに一流料>>続きを読む
劇場で観れば★3.5くらい。アクションは進化してるけど、作品としては2には遠く及ばず。ファンがニヤリとできるシーンは多かったし、発想の転換は面白かったんだけど。シリーズ期待の新作のはずが、公開後反響が>>続きを読む
Portal 2のオマケにゲーム形式の予告編が入ってた。だから、ほのぼの映画制作ムービーじゃないことはわかった上で観た。結果、映画単体だと凡作。『未知との遭遇』や『E.T』のオマージュであること、スピ>>続きを読む
謎の声に導かれ、畑の一角に野球場を作ってしまう。最初は「内なる声に従って夢を追い続けることの大切さ」がテーマかと思ってたけれど、テンポよく進みすぎて怪しくなってくる。最終的にからくりがわかって、収まる>>続きを読む
サマースクールの航海が行き着く先、不運な嵐とその後を描いた物語。途中、名前を書くシーンからにじみ出る不穏感。航海ものにしては海の厳しさの描写が少ないと思っていたが、全ては白い嵐に持っていくためだった。>>続きを読む
夜空で見たスプートニクに心を動かされ、ロケットを作り始めた高校生の話。当時宇宙と言えば別世界。情報が少ない中、トライ&エラーで前進していく様は実験科学的で面白い。爆発祭りも手探り感がある。必要な物を手>>続きを読む
『アビエイター』と役柄は全く違うけど、何かにとりつかれたような演技が様になるディカプリオ。サバイバル部分の演技は見事。ただ、息子に寄り添ってカメラが息で曇るシーン等、演出が少し鼻につく(ここは次のシー>>続きを読む
冒頭の不気味な夢から始まる不条理さ。劇中で繰り返される通り、「混乱と曖昧」の映画。わかりにくいのは、監督を通して、フェリーニの分身として描かれているから。古い映画だし、当時の表現手法を知らない身として>>続きを読む
ヤクザの夏休み in 沖縄(時々人が死ぬ)
久石譲の音楽は南国の夏によく似合う。
静と動のバランスは見事で、緊張感のあるシーンはきちんと締めている。人間紙相撲のようなコミカルな場面もちゃんとある。た>>続きを読む
小学生の時に好きだったhide。衝撃的な死、そして死後16年も経って新曲が発売されるに至る経緯がよくわかった。
hide個人がピックアップされがちだが、実はI.N.Aが重要なポジションにいたように思>>続きを読む
特徴的な目と言えば奈良美智が思い浮かぶけど、海外ではビッグ・アイズが有名。ただ、冒頭に出てくるウォーホルと違い、この事件の後、ブームは下火になったようだ。現代アートに限らず、絵は投資という面があり、真>>続きを読む
ストリートアーティストのバンクシー、ニューヨークでの活動と市民の反響を追った映画。面白いことにバンクシー本人は一切出てこない。SNSでの反応やファンの追っかけ、関係者の取材等で構成されている。ただ、バ>>続きを読む
神父による児童への性的虐待事件をスクープしたボストン・グローブ紙の実話。スクープをどこまで掘り下げていくのかという議論が興味深い。現在進行形で被害に遭っている子供達がいる(可能性が高い)ため、早期に発>>続きを読む
ボンヌヴィルでスピード記録を打ち立てたバート・マンローの実話の映画化。おじいちゃん奮闘記かと思ったら、半分くらいはロードムービーだった。
まずボンヌヴィルにたどり着くまでが大変。ニュージーランドから>>続きを読む
公開当時、観に行くか迷ったけど、結局行かなかった映画。行かなくてホント良かった。初っ端のルーシー(主人公の方じゃないよ)の演技臭さから溢れる駄作感。これが最後まで払拭されることはなかった。
この作品>>続きを読む
エルサルバドル内戦を取材したボイルの実体験を映画化。内戦の悲惨さというより、隣人や友人がふとしたことで「行方不明者」になってしまう日常。そんな情勢の不安定さがよく現れていた。その背景には、ベトナム戦争>>続きを読む
タランティーノらしい、クセのある密室ミステリー。ミステリーとは言っても、ある理由から、真相を見抜くのは難しい。「8」という数字から予測不可能ではないのだが(ありがちな仕掛けだし)、本作の主眼はそこでは>>続きを読む
再鑑賞。昔観たはずなんだけど、ストーリーは全く覚えていなかった。
改めて観ると、『童夢』の超能力バトルという大枠そのままに、人間関係に重みを出すべく主人公の年齢を引き上げ、一般人目線にし、超能力の背後>>続きを読む
インドネシアで起きた9月30日事件。これを加害者側から追ったドキュメンタリー。異色なのは、加害者達に虐殺を再現してもらい、映画にまとめるという提案をしている所。インドネシアでは現在でも事件のことはタブ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
パンターニ vs ランスはランスを応援してた派。ツールもランスの時代から見始めたので、パンターニのファンではない。陰謀に嵌められた悲劇のヒーローという紹介のされ方が多いので、逆に懐疑的な立場だった。>>続きを読む