日本人、アイヌ人、ロシア人、同じ人間なのに様々な民族間で陣地取りがずっと行われていて、狭間は不毛な闘争に巻き込まれ続ける。
日本が置かれている現状は、他のロシアとの国境問題を抱えているウクライナやジ>>続きを読む
ベラルーシの田舎生活の様子がとてもよくわかる。
根本的に直面している問題は日本の田舎とさほど変わらないのかもしれない。
そして神聖な泉と神の信仰。
そこにいる人たちは放射能とは全く関係がないかのよう>>続きを読む
自分も直面している問題を扱った作品。
登場する人は故郷を愛する人達だが、ここから出ていった人が大多数であることは忘れてはいけない。
その人たちがどんな思いで故郷を離れたのかも聞いてみたい。
全ての要素が桁違いのスケール。
ここまで来ると大袈裟すぎる気もするが。
自分は小説の方が好きでした。
この監督のこれからの作品が楽しみになりました。
長回しでゆっくりと時が進んでいくのが心地よい。
人物によって来ている服の色に特徴がありラストシーンではその変化が現れ深い意味を読み取らざるを得ない。
ま>>続きを読む
音の使い方に特徴がある。
映像とシンクロさせてみたり、無音にしてみたり。
死の体験と生の体験が混同してしまっているような矛盾した感覚。
もともと期待していたが、それ以上に完成度が高く非常に感銘を受けた。
第1章でのロシアの静かでどこか暗い雰囲気のある森はソルジェニーツィンの危惧しているロシアの未来をそのまま舞台にしてしまったかのよう>>続きを読む
スクラップ工場での人間模様を淡々と描く。
いかにルールがあろうともやはり人間。笑うし涙を流す。
当時のチェコで公開が禁止になるのもこれは納得です。
親世代の愛を感じる良い映画。ソクーロフの作品だが今作はかなり内容の理解はしやすい。
戦争という大きな問題と性体験という小さな物語が交差する。
ただただ見ていることしかできない不安定さ。腐りかけ感。
難しい立場からどうにか脱出しようとする主人公とチェコ。
この時代にバレエを皮肉るのはなんとも清々しい。
絵画などとは違ってこの時代の映像作品はどこかチャカチャカ急かすような感じがありお気に入りという感じではないが、機械文明を賞賛するような映像は美しい。>>続きを読む
バタイユが好きそうなエロティシズム映画。悪魔=愛するということ
愛が信仰を壊す物語。自分にはそもそもヨアンナが信仰心を最初から持っていない人に見えた。
スーリンは途中で愛のようなものについて考えた>>続きを読む
チェコの人形に関する映画ってなんて皮肉とユーモアに溢れていて面白のでしょう。チェコヌーヴェルヴァークについてもっと知りたくなりましたわ。
支離滅裂でなんでもありな感じが大きな物語への抵抗、むしろ降参>>続きを読む
抵抗三部作の一番最初の作品を最後に観ることになった。
ドイツ軍への抵抗はもちろん、国内の他世代との軋轢も描かれている。
外にも内にも居場所がなかったのが戦時下のポーランドの青年たちだと思う。
そん>>続きを読む
自分が出会えていないだけか、ロシア映画の中でもシンプルに感動できる良い映画だと思う。
関わる人皆に小さな幸福をもたらす主人公が、家に戻れるようになったのも偶然。人の出会いも偶然。
踊りながら道を行くシーンが印象的。足元から湧き上がっているのは水?砂?
話のテンポも早くなくゆっくりとしみじみ進んでいく感が当時の他の作品と比べても特徴的だと感じた。
この頃の家族にはこの作品のように断絶がよく起こっていたんだろう。そしてその断絶は平和的解決を望むものすら問答無用で巻き込んでいく。
にしても、彼らと比較すると今の我々は反抗する牙すら完全に抜かれてい>>続きを読む
当時のソ連の映像を観るために鑑賞。
映画の技法を学ぶ人にとってもよい作品だと思う。
いつでも観れると放置してたシリーズ
レプリカントとチェスのポーン
レプリカントと人形
前回の鑑賞から1年が経過。
女は占い師になると決める前からある程度の先読みをしているが、果たしてこれは予想が言霊として現実になったのか。
最後の青い目の青年への予言は、男がどこかへ行ってしまうという>>続きを読む
足音など現実的に考えるとそこでこの音はしないだろという箇所がいくつもあるが、逆にそれが面白い。
主張的には合理化、画一化への反発として恋愛を持ってくるみたいな感じでよくあるやつという印象。
ラストの祖父との何気ない会話が、台北での出来事を全て洗い流し過去のものにするような感覚を生み出す。
このシーンに作品全体に通ずる呆気なさとこんなもんかっていうリアルさが詰まっていると感じた。