SW326さんの映画レビュー・感想・評価

SW326

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旗本退屈男 謎の暗殺隊(1960年製作の映画)

4.0

伝奇的要素の強い退屈男。冒頭から山形勲のアップとわけのわからん祈祷のシーン。松田定次の酔うようなスピーディな演出はやはりもっと評価されるべき。本作はクローズアップも多かったかも。

月形龍之介と市川右
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雪夫人絵図(1950年製作の映画)

4.1

これが溝口健二の撮り方なんか!
柳永二郎がすだれを下ろすカット、車を見送ったあと木暮実千代が階段を上るカットなど、ワンカットなのにどんどん画が変わっていくのが面白い。そして室内を横移動しながらの長回し
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唐人お吉(1930年製作の映画)

2.4

時代劇。踊りのシーンを中心とした4分のフィルムのみ現存。
YouTubeでも視聴可能。
カメラがあまり動かないので、もう大河内伝次郎とか出てきてる時代なのに日本映画黎明期の作品みたいに見える。
溝口び
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愛怨峡(1937年製作の映画)

4.2

長野県を舞台にした映画。監督が溝口健二だからって意識しすぎなのかもしれないが、写真的というよりは絵画的なカットが多い印象。特に信州の雪山と人々を絡めたカットは、キャメラのポジションも構図も凝っていて明>>続きを読む

水戸黄門(1960年製作の映画)

4.2

以前視聴したのを忘れてた。
善玉としての戸上城太郎の殺陣が拝める

丹下左膳(1958年製作の映画)

4.5

松田定次の東映時代劇からしか摂取できない謎のエネルギーがある。ラス殺陣、美術もカメラワークも演出として完璧で笑う。あんな狭い室内に大勢居て、流れるようによく撮れるよな。なにより援軍に駆けつける門弟たち>>続きを読む

明治暗黒街(1965年製作の映画)

4.1

バストショットの長回しのうちにどんどん構図が変わっていくすごさ。
雨中のシーンと夜のアクションシーンはもうさすが工藤栄一。
そして逆光。後にヨコハマBJブルースや必殺からくり人で見ることになる構図もあ
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瀧の白糸(1933年製作の映画)

3.8

河原のカットが綺麗
口元で入江たか子って分かる
浦辺粂子もすぐ分かった

女優須磨子の恋(1947年製作の映画)

3.4

山村聰ほっそいなあ、かっこええわ
調べてみたらマジで島村抱月そっくり。
これ、溝口健二は自分を重ね合わせて撮ったんやろなあ…

沢田正二郎役の人が新国劇の黒川弥太郎みたい。実際に彼が提唱した半歩主義と
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顔役(1971年製作の映画)

4.0

凄いカメラワーク。酔う。
勝新監督作品の中でも一番酔うかも。
ストーリーよりも、山形勲が弾丸摘出してるシーンとか伴淳三郎の顔が暗闇の中から出てくるところとかエキセントリックなカットばかりが印象に残る。
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サスカッチ・サンセット(2024年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

斜陽。漂う哀愁。
クレクレタコラ系のアホ映画かと思って見に行ったら(前半亀で電話するシーンとかがあるから余計に)次第に、ACのCM観てんのかってくらいに環境に対するメッセージ性が強くなって驚いた。ギャ
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宮本武蔵 二刀流開眼(1963年製作の映画)

4.3

谷啓(ちょっと無責任男っぽい?)の登場以降、様々なキャラクターが折り重なるように出てきて展開するストーリーが流石。
ニヤついてる高倉健はこの時期ならではか。でもそれが佐々木小次郎のキャラにハマって良い
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ワイアット・アープ(1994年製作の映画)

3.8

セリフで解説せずに映像で解説してる感がすごい。
そしてOK牧場の決闘以後の画作りが綺麗すぎる
なんでドクだけあんなキャラ立ってるん?漫画やんもう

ああ爆弾(1964年製作の映画)

4.1

他に例えようのない奇作。嬉しや嬉しやwww
砂塚秀夫、中谷一郎、二瓶正也のキャラ立ちが凄い。ラストカットが美しい。

喜劇 特出しヒモ天国(1975年製作の映画)

4.6

東映パワーに異分子たる森崎東の演出が加わって、結果的にあらゆる映画のジャンルを内包することになってしまった情報量多すぎの傑作。春夏秋冬の小さなエピソードが積み重なって構成されるストリッパーたちの人間模>>続きを読む

幻魔大戦(1983年製作の映画)

3.7

勧善懲悪の超能力バトルアニメ。各地から集められた超能力者が宇宙から来た魔族を倒す。音楽が最高。

ストーリーめちゃくちゃ端折る(わけのわからん用語がどんどん出てくる)し、昨今のアニメみたいなヌルヌル動
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逃亡列車(1966年製作の映画)

3.9

石原裕次郎がデカい。伊藤雄之助のキャラクターがいいな。

劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 裂空の訪問者デオキシス(2004年製作の映画)

-

20年ほど前再放送で観たのを思い出したので記録
キャラクターよりも舞台である近未来都市のほうが印象的だった。

街をパトロールするロボットの集団が暴走し、主人公たちを襲おうと洪水のように建物にまとわり
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剣風練兵館(1944年製作の映画)

4.3

1944年の作品だが、バランスの良い幕末グラフィティに仕上がっていると思う(下関砲台がらみのカットなんかはあーいかにも戦時下の作品だなって思うけど)。あと練兵館の出来事以外にも結構幕末の要所要所をピッ>>続きを読む

ある映画監督の生涯(1975年製作の映画)

4.5

ドキュメンタリーを撮ってみたくなる映画。出演者たちの喋り方も活き活きしてるし、地域の人々にもインタビューしているところがフィールドワーク味があって面白い。中野英治意外と声が高くて滑舌が良い。

横堀川(1966年製作の映画)

4.2

中だるみもなく方言も違和感なく引き込まれるように観れた。小沢昭一って全然違和感なく関西弁を使いこなすよな。
枝雀さんに髪の毛がある!ボコボコにしたくなる最悪の中村扇雀。ボン連中が全部アカン!浪花千栄子
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冬の猿(1962年製作の映画)

4.1

羽目を外すシーンほど漂う寂寥感。しかも冬はこれからなのか?

切られ与三郎(1960年製作の映画)

3.9

伊藤大輔のモンタージュと構図は流石
中村玉緒を斬るシーンとかも凄いな
お富さんイメージで観たけどそっちより冨士眞奈美の役の方がクローズアップされてて若干コレジャナイ感はある

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

友人宅で部分試聴(友人の口三味線と解説付き)
クライマックス以降は微妙

唐獅子株式会社(1983年製作の映画)

3.4

ヤッさんのリアルタイムをあんまり知らん世代やけどあれ地に近い?
杉浦直樹デカいなー
タンバリンの役なにあれ?笑
酒飲みながら見るには最高の映画やった。
みんなアイスクリームにライターで火を点けようとす
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女犯破戒(1966年製作の映画)

4.2

金子信雄が◎。前半のカット割りと音の使い方が上手すぎてさすが工藤栄一。(布団シチュエーションを重ねるシーンとか)読経シーンなど同監督の他の映画で観たような演出も多めだが、特に紙を上空に放り投げるシチュ>>続きを読む

極道釜ヶ崎に帰る(1970年製作の映画)

3.7

兵隊極道の続編?いつもの極道シリーズの前日譚。
おスケ様とかいう謎の単語。
死に役だったら嫌だなと思ってたら島田正吾格好良かった。

竜馬暗殺(1974年製作の映画)

4.1

ビジュアルは完全に本物の龍馬
ハイコントラスト
田村亮
人斬り優作

TATTOO「刺青」あり(1982年製作の映画)

3.8

渡辺美佐子のオカンがごっつイヤーな感じ。宇崎竜童はまだ好青年感も持ち合わせてるのでこの親にしてこの子ありって印象にしかならなかった。植木等のキャラ、あんな社長おりそうやなあ。

旅に出た極道(1969年製作の映画)

3.9

全極連
大木実ずっと日本語。
タバコおくんなはれ笑笑
パクさん可愛いな。若山先生と文太兄い並んで変な関西弁喋ってたらほとんど炎のごとくの親分と小鉄やないか!
遠藤太津朗の斬られかたが凄い。

兵隊極道(1968年製作の映画)

3.8

タイトルがもう卑怯。まむしの兄弟と言いシリーズに一作はある時代逆戻り物。戦争映画とも任侠映画ともつかない異色の仕上がり
メンバーに新撰組関係者が多いな。
里見浩太朗が出てるのが意外。
関山耕司がまた片
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帰って来た極道(1968年製作の映画)

4.0

二回目の視聴
パイパイ出すのケ?笑
パクさん初登場。
有川正治演ずるゼロ戦なる謎の子分がおもろすぎる。
アアヤットルワ オヤブンモジョウジモミズクサイ アニキモミズクサイ
装甲車の社内の会話も良すぎる

強盗放火殺人囚(1975年製作の映画)

3.6

松方弘樹脱獄シリーズの中でも異色作。なんか色々な要素を織りまぜすぎたきらいあり。前半めちゃくちゃハードなのかと思ってたら、無口だった若山先生のキャラが急に様変わりし、途中からコメディっぽくなる。あと撮>>続きを読む

眠狂四郎 殺法帖(1963年製作の映画)

3.5

かねてより評判を聞いていたけど、1作目と言うよりパイロット版という認識の方がいいかもしれない、狂四郎にたまにべらんめえ口調が入って隠密同心みたい。でも若山富三郎が少林寺拳法の達人・チンソンと言うだけで>>続きを読む