カモンサネアキさんの映画レビュー・感想・評価

カモンサネアキ

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

「全然ダメだった」と言うと決めて見たのに、悔しいけど結構良かった。

今まで見た映画の中で、一番美しいエンドロールだった。そう感じただけかもしれないけれど。

エンドロールで誰1人立ち上がることはなか
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沈黙のパレード(2022年製作の映画)

2.7

「実におもしろい」とは言い切れない、もやっとした作品。

「あれ?真相ってそっちに行くんですか?」感が途中から溢れかえる一方で、

「そっちに行くなら、真相の真相まで解決してくれますよね?」という期待
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.5

前半がめちゃくちゃ長く感じて、正直後半の盛り上がりの時には疲れてしまっていた。

ふとした時に過去のトラウマ的なものがぶり返して、突然悩みだしたかと思いきや、いきなりペニーとできちゃってるし、部下との
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

2.5

監督樋口真嗣なのに、

「庵野秀明っぽくしよう」
「シンゴジラっぽくしよう」

という意図が見えすぎて、
まっすぐに作品を感じ取りにくかった。
とても不思議な作品。

冒頭からワクワクする展開で、
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.9

シリーズ屈指の傑作。
007全作を見ているファンの1人だけど、本当に隅々まで楽しめた。

そもそもダニエルクレイグの今シリーズが歴代最高であることに間違いはなさそう。

勝因は3つあると思う。

1つ
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.5

ヤクザ映画ではなく、上林が主演のサイコスリラーなら4点以上かも。
それぐらい上林はキレててカッコよかった。
近年稀に見る「怖い」キャラに仕上がっていた。

ただ、ストーリー展開はちょっと物足りなかった
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

2.9

バカみたいなカーアクション、ストーリー、
それだけでよくて、それ以上は期待していないのだけど、なんか流石に後出しが多すぎてちょっとついていけなくなってしまった。

むだなストーリー性を足そうとしすぎて
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

2.7

最近のハリウッドゴジラ登場シリーズで一番面白くなかった。

怪獣同士をシンプルにバトルさせてくれればそれでよかったと思うんだけど、、、。

なんか設定をそんな複雑にしないでほしいんだよなー。
ゴジラと
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.0

良いところと、悪いところが
ハッキリしてる映画。

歌、そして、歌声は本当に素晴らしい。
これがなかったら、多分わかりやすい駄作。

そして、四国の田舎で展開していく舞台設定も良かったと思う。
それが
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.8

原理も全然わからないし、
時間軸がどうなってるのかもわからない。
もしかしたらストーリー上大きな間違いがあるのかもしれない。

でも、それを超越してSFとしてまとめあげる能力が高すぎた作品。

「イン
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踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003年製作の映画)

1.5

週末に暇つぶしに見て、すごく後悔した。

設定に違和感があったり、
意味不明なシーンがいっぱいある。

君塚良一が脚本だった気がするが、
彼は大して大問題ではない社会問題を際立たせて描くクセがある。
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.0

すごく評価に困る映画である。

おそらく、すごく長く濃密な原作を
無理やり映画に落とし込むとこうなるのかな、というように感じてしまった。

原作から脚本化する際に取捨選択を誤ってしまったのかな、という
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.5

小さい頃は理解できず、バッドエンドな気がして、いまいち好きになれなかった2。

大人になって見返すと、
改めてその良さがわかるし、
「タイムリープもの」というジャンルの
続編としては、歴史に残る最高の
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

5.0

もう馴染みすぎて、言及されないけど、
「バックトゥザフューチャー」という
タイトルのカッコよさ!

従来のタイムリープものが、
「過去に行く」「未来へ行く」という、
「行く」に主眼をおいているのに、こ
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.5

「安心して見られるスパイ映画」
という、なんかすごく矛盾したコピーが
よく似合うシリーズ。

絶対に面白くて、
毎回色んなアクションシーンが出てきて、
本当に楽しませてくれる。

007と対比するなら
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.0

この映画を見ていた高三のある日に、
祖父の訃報が届いた。

だからといって映画に重ねて号泣、、、的なことは全くないのだけれど。

トトがアルフレードとのふれあいの中で、様々なことを学んでいったように、
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アポロ 11 完全版(2019年製作の映画)

4.5

全長98メートルのサターンロケットの打ち上げの迫力。

巨大な質量を持った鉄の塊が、爆発したのかと思うような炎を従えて空に登っていくシーンに鳥肌が立った。

国家の威信をかけた大プロジェクトを記録した
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

2.0

メインキャラクターたちが何を成し遂げたのか、全くわからない。

大変な事故が起きて、その責任の所在が主人公たちのところに降りかかってきて、問題は積み重なり、希望の芽は消えて、、、、。

、、で、なんで
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.3

この新スパイダーマンシリーズの話の作り方は一貫していて、本当に面白いし、好感がもてる。

高校生ど真ん中の主人公で、その等身大の身の周りの話から、徐々に話が大きくなり始めるこの構成は逆に新鮮。

もち
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

2.0

伊坂幸太郎の小説の映画化作品。

そろそろ日本の映像作家が気づくべきだけど、
伊坂幸太郎の映画をそのまま忠実に映画化したら、こういう感じで、小さくまとまってしまうと思う。

ちなみに伊坂幸太郎はとても
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

2.9

コンチネンタルホテルっていうシステムが
とてもクールでカッコイイ。
掟しかり、オーナーしかり、コンシェルジュしかり。
そこだけが圧倒的な評価ポイント。

ロシアンマフィアのボスのキャラがイマイチブレブ
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

4.0

愛すべきコント映画。

埼玉や千葉を徹底的に馬鹿にしながら、両県への愛も感じる。

いや、愛はそんなにないか笑笑

監督はテルマエロマエの人で、こういうコントっぽいのを永遠に真面目にやる、みたいな作風
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.4

ジョージミラーは「ベイブ」を撮りながら、
一方でこの作品を撮る、、、。

全くもって狂気の沙汰である。

しかし、こんなに
「行って、その道を帰るだけ」
の物語で熱くなれる作品があっただろうか。

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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

4.0

「ゴジラ キングオブモンスターズ」を
鑑賞して、なぜかもう一度平成ガメラシリーズが
観たくなった。

おそらく、上述のゴジラはおそらくこのガメラシリーズを下敷きにしているのでは?と思う点が、多々存在し
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ソウ(2004年製作の映画)

4.9

タイトルが秀逸な映画ランキング
ナンバーワン。

サスペンスで最もシンプルかつ重要な要素
「最後までオチがわからない」を
本当に守れている数少ない作品。

サイコサスペンス映画史上絶対に
トップ10に
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ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章(2017年製作の映画)

1.2

原作モノの映画の感想を伝える中で、
原作との乖離を批判するのは、
少しナンセンスな気もする。

原作者も、映画制作者もクリエイターな訳で、
それぞれに作家性が存在し、
作りたいものが違ってくるのは当然
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.0

タイトルがオシャレ。
ジャケットがオシャレ。
絵作りがオシャレ。

当時肩に力が入りすぎていて、
ヴィムヴェンダースとかにハマってた僕には
ズッポシな映画だった。

監督には得意な「映画のサイズ」があ
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.2

インフィニティウォーもそうだったけど、やっぱり前半は眠い。

ただし、後半は怒涛かつ完璧な仕上がり。

ここまで見据えて、10年に渡って仕込みを
続けた製作陣は本当にすごい。

僕は大してアメコミファ
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.2

映画の演出、設定、ストーリーの端々に日本の怪獣映画で見たことある、、、という既視感が溢れている映画。

しかし、それがまったく嫌ではない。

よく勉強したな、と感心するし、
日本の怪獣映画に対するオマ
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GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.0

いく先々で怪獣に遭遇する主人公や、なんか雰囲気あるけど中身ゼロなこと言ってる博士によく表れているが、とにかく「豪快」なストーリー。

フランクダラボンが脚本で入っているというのだから、それはそれで驚き
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.5

いろんな意味で作り手の情熱を感じる良い映画だった。

冒頭37分はどうなることかと思ったが、それ以降は、前フリを全て生かして、エンドロールが終わるまで、作り手のこだわりに溢れた素晴らしい作品。

陳腐
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.0

くだらない主人公の背景とかに時間を使わないで、バシバシ怪獣が出てきて、バシバシロボットと戦ってくれたら、もっと面白かった。

前回のストーリーが今回のすごく重要なキーに握っている展開とかは良かったと思
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.9

全てを語らず、余白が多いのが監督の作品の特徴だけど、いつもの是枝作品よりも、もっと謎に包まれた作品。

真相がどこにあるのかは、監督と犯人しか知り得ない。

撮り方とか映像の色調も、いつもの是枝作品と
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インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

良い映画には「風格」というものがある。

インターステラーの場合はその風格の高さが比類ない。

冒頭のトウモロコシ畑のシーンの高揚感。
宇宙への旅立ちと別れ。
海の惑星の恐ろしさ。
そして5次元空間。
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未来のミライ(2018年製作の映画)

2.0

まず、未来のミライっていうタイトルと内容の差が大きすぎて、耳キーンなるわって言いたい。

国語で、この文章にタイトルをつけるなら?という問題だったら絶対に不正解。

セルアニメっぽいシーンの表現と3D
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.5

ちゃんとスターウォーズシリーズになっていた作品。

ローグワンはちょっと暗すぎた気もするけど、こちらはトンマナもあっていた気がする。

スターウォーズの様式美に乗っ取りながら、ハンソロとチューバッカの
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