Taichiさんの映画レビュー・感想・評価

Taichi

Taichi

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.7

社会や男性が抑圧しておこうとする女性の性的な欲望やスリルへの渇望を、持ち前の無邪気さを武器にエネルギーに変えて突き進む前半部のエマストーンが魅力的だった。また社会の格差や生の複雑性を知ることによって自>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

自然との共生や、足るを知ることを謳ったエコロジカルな映画だという印象がラスト10秒で完全に覆される。従来の映画であれば、弱い立場の女性が必死に真実を訴え続け、最後にはその努力が実り救われるという、どこ>>続きを読む

デス・レース2000年(1975年製作の映画)

3.7

独裁国家アメリカによって行われるレース。人を轢き殺せばポイントが加算され、高齢者と女性にはボーナスポイントが与えられる。容赦なく通行人を轢き殺していく様は非常に痛快で、安楽死として高齢者を公道に並べる>>続きを読む

BLOOD THE LAST VAMPIRE(2000年製作の映画)

3.9

ダークな雰囲気の中で制服を着た少女が日本刀で淡々と歪な姿をした吸血鬼を切り裂いていくのがかっこよかった。またざらざらとした映像の質感がよかった。アニメだからこそスカートが風にたなびくカットが完璧に美し>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

気が狂っている、ここまでほとばしる暴力を映像に表現していいものなのか
フランクリンが終始神経質そうにナイフをいじっているところから映像に緊張感がある。彼の生まれつき足が不自由なためか心配性で頑固な性分
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

性倒錯者の容疑者をジョディーフォスターが追いかける。
容疑者は蛾を偏執的に愛好しており、幼少期の虐待のためか性転換の願望があった。容疑者は被害者の女性の皮膚を剥がしドレスを作る。それを自らが纏い、あた
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