チューリップさんの映画レビュー・感想・評価

チューリップ

チューリップ

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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彼らが開発を達成していくにむけて、私の絶望が高まる。不思議な体験だった。
思えば、アメリカ視点(といっても、この映画はかなり先進的な考えだけれど)の戦争映画を、あまり見たことがなかったので、見て良かっ
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

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「男(概念)」の闘争心とか虚栄心とか支配欲って本当に意味なさすぎる。いいことひとつもないし、被害者生むだけじゃんね。
あと前に見た別の作品(ここには書いてない)を見ても思ったことだけど、人間の性愛に対
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WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

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ゲイの2人の出会いから始まる会話劇。

ほとんどワンシチュエーションなこともあって、映像よりも舞台の方が映えるのではと思った。

かなり大胆な官能シーンがあったんだけど、この作品は「男性と男性が心身と
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

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短編映画。
映像というよりは、ほとんどのシーンは写真にモノローグがつく形なんだけど、それがまあ引き込まれる。写真の場合は演者に止まってもらったのか、動いているところを激写したのか演出がとても気になる。
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千年女優(2001年製作の映画)

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何も知らずに見たんだけど、
千代子が最後のセリフを言う前に、自分も似たようなことを無意識に呟いてしまっていて、
まさか千代子と奇跡のシンクロ。

なんと私は千代子であったのだ。()

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

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凄まじいものを見た。ちょっとすごすぎる。、、

映画から実際に韓国の法律を変えられたなんて、勿論悲惨な事件なんて起きない方がいいのだけれど、エンタメの力を途方もなく信じてしまうのは、こういうことがある
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

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子どもが笑えない世界なんて、ちっとも意味ないじゃない。


人生で初めて、映画館で涙が溢れました。
初めから終わりまでずっと止まらなかった。

徹子さんのお姿、ずっとずっと見ていたい。

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

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割と序盤から登場人物にイライラすることが多かったんだけど、
最後のある展開で爆笑してしまった。笑

怪物(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

見てから1日以上経つのに、忘れられないでいる。

彼らが、ありのままで、そのままで、誰からも見放されることもなく、歪曲されることもなく過ごせる社会を作っていくことが、私たちの使命だと思った。

序盤、
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TAR/ター(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

私はとても好き。

自分の中にある無意識の加害性と向き合わされる話だった。
今時「差別的発言はしてはいけません」なんて、当たり前にわかっている話で(それでも露骨な人全然いるけど)、
だからこそ、そう言
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

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「ぬいサー」(人に打ち明けられないことをぬいぐるみに向かって話しかけるサークル)の生徒たちと、自分の感受性は違うなと思うところもあったけれど、彼らの「ぬいぐるみ」に対する切実さは痛いほど伝わり、心に残>>続きを読む

サスペリア(2018年製作の映画)

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"救い"の物語だった。

ホラー映画でありながら、色々な社会問題を内包しており、まだ理解しきれていない部分ばかりだけれども、個人的には大好きな一作になった。

「君の名前で僕を呼んで」もそうだけれど、
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

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かなり人を選ぶ作品だと思う。
想像していたよりもかなりぶっ飛んだストーリーでびっくりした。

フィギュアスケートの坂本香織さんがプログラムで使用していたのが印象的だったこの劇伴、素晴らしいですね。

美しい彼〜eternal〜(2023年製作の映画)

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TVドラマの焼きましみたいになっていなく、「劇場版」として良かったように思う。

ある中盤の展開は個人的にはそこまでしなくても…と思うところもあったけれど、作品のストーリー上納得はできた!👀

何より
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はちどり(2018年製作の映画)

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痛みを感じながらも"生きていこう"と思える作品だった。

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

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考えても考えても言葉が出ない。

みんなが幸せになれたらいいのに、社会はどうして溝を作ってしまうのだろうか。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

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登場人物たちのPVを見ているような感覚だった。

ヒップホップテイストのファッションがとってもかわいい。
社会的構造の危うさから成り立っている関係だからこそ生まれる安心感と連帯とヒリヒリが見ていて複雑
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ロストケア(2023年製作の映画)

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突っ込んでるようで突っ込んでない作品だったように感じた。

監督がインタビューで「極力台詞を削ぎ落とした作品」と言っていたけれど、個人的には説明セリフや感動に持ち込むセリフが多すぎて蛇足に感じた。
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

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さいっっっこうだった。

初めの方は映像があまり好み?でなくて、どうなるかなと思ってたんだけど、演奏シーンに入ってから物語も音楽も一気に動き出して、引き込まれた。最後はかなり涙目になってしまった。
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サスペリア(1977年製作の映画)

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今まで見たホラー映画の中で、1番好きでした。

血とか赤すぎて、もはや作り物を全面に押し出してるんだけど、それでも溢れ出る気味の悪さと言ったら。
特に中盤の、屋根裏部屋のシーンはあまりの気持ち悪さに家
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

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舞台の上はシンプルに。
それなのにこれだけ魅せられるのは、パフォーマーたちの力と、極力排除しながらも効果的に入れる照明や演出の妙。
華やかな舞台演出も大好きだけれど、本当のあるべき形はこうなのかもしれ
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旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

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女優前田敦子が本当に好き。どこが役でどこが自身の本音なのかわからない危うさ?がとても魅力的だと思う。色々な有名監督が前田敦子を撮るための映画を作るのよくわかるな〜
最初はこれが黒沢清監督だと聞いて驚い
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

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素晴らしかった。

ここまで誠実に真正面にマイノリティと向き合おうとする邦画はなかなかないように思う。

どんな立場の登場人物も、加害者にも被害者にもなりうるよう、多面的に描かれていたのが、とてもリア
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きみはいい子(2014年製作の映画)

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2回目。私を映画に導いてくれた、本当に大切な映画。

公開当時は学生だったからか、今見直した方が、より胸にくるものがあった。
頭ではわかってるけれど、生きるって難しい。

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