Yutaさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Yuta

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7月14日の娘(2013年製作の映画)

2.8

「これぞフランス」を散々やるというのは面白いかもと思ったが、ギャグがとにかく面白くない。コテコテの笑いは大好物なのだが、これは全然だめ。そして感覚が合わない人をウンザリさせようとする意地悪さも透けて見>>続きを読む

そんなの気にしない(2021年製作の映画)

3.8

LCC会社を舞台に、仕事や人生が徐々に若い主人公を壊していく様を描く。HBOドラマFlight Attendantみたいに何か事件が起きるわけではない。リューベンオストルンドっぽいシニカルさ。トンネル>>続きを読む

Nest(原題)(2022年製作の映画)

4.3

来月新作Godlandが公開のフリーヌルパルマソン監督の短編をMUBIで。定点観測の22分。
「巣」の強度大丈夫かよと不安だったり、アクシデント起きたりするのだけど、見ていてわくわくした。1時間あって
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Nimic(原題)(2019年製作の映画)

3.9

オスカー直前のいま一番注目の監督ヨルゴスランティモスのMUBI短編。
12分でもしっかり後味悪い。バナデッタのあの子が怖かった。ランティモス監督の女性の描き方は少し引っかかるものがある。

ソルフェリーノの戦い(2013年製作の映画)

4.0

最新作でパルムドール獲ってオスカー直前、いま一番注目されている監督ジャスティーヌトリエのデビュー作をMUBIで。
2012年フランス大統領選の開票日に市街でゲリラ撮影。両候補支持者の熱狂と離婚夫婦の激
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兄が教えてくれた歌(2015年製作の映画)

4.3

オスカー監督クロエジャオの長編デビュー作をMUBIで。
アメリカの先住民居住地の兄妹の物語。デビュー作にして既に「なんで中国出身の彼女がこれを?」と驚かされるディープすぎる題材(特に説明なし)、ドキュ
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テリー(2011年製作の映画)

4.3

脱力系の学園コメディも多々あれど、パジャマのままで登校はなかなか衝撃。部屋着のまま近所のコンビニ行くのですらちょっと躊躇うのに。
浮くことや問題児扱いをそんなに気にしてなくて、女子や叔父さんにも優しい
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Momma's Man(原題)(2008年製作の映画)

3.4

楽しくないジョージコスタンザみたいな主人公がどうも苦手で、現実逃避ぶりもさすがに度を超していてはまれず。

メランコリーの妙薬(2008年製作の映画)

4.5

人生最高の映画MOONLIGHTバリージェンキンス監督のデビュー作。MUBIで。
撮影もジェームズラクストンで既にスタイルは出来上がっている。(でもこのあとMOONLIGHTまで作品撮れなかった)
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Unrelated(原題)(2007年製作の映画)

3.8

日本で全然見られないジョアンナホッグ。デビュー作をMUBIで。
イタリアは綺麗そうだが画質が悪い。
序盤から主人公の女性とトムヒが惹かれ合うのだが、一回り若くてイケイケのトムヒの気を引くにはチャームも
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Crystal Fairy & the Magical Cactus and 2012(2013年製作の映画)

4.3

旅先のチリで究極のトリップ体験を求めて暴走するマイケルセラと、仕方ねえなという感じで振り回される呑気な友人たちと、合流してきたニューエイジどっぷりで迫力満点のギャビーホフマン。ギャビーのキャラはGIR>>続きを読む

Nasty Baby(原題)(2015年製作の映画)

3.8

オープニングから爆音でTNGHTがかかってクリステンウィグがはしゃいでバキバキな話かと思いきや、2男+1女が妊活に苦戦する様子がじっくりと描かれる。赤ん坊が欲しくてたまらない人、産みたくてたまらない人>>続きを読む

クイーン・オブ・アース(原題)(2015年製作の映画)

3.8

Listen Up Phillipに続いてロスペリー監督xエリザベスモス作品をMUBIで。
打って変わって「ペルソナ」を思わせるきつい鬱映画。はじめのうちはウォーターストーンのキャラがタチ悪いと思って
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リッスン・アップ・フィリップ(原題)(2014年製作の映画)

4.3

10年待ち続けても日本に来なかったのをMUBIで見ることができた。
ジェイソンシュワルツマンは過去にやってきたキャラを煮詰めた様な役。エリザベスモスもいい。
難しい単語を多用する作家同士の会話と、けっ
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Alexander the Last(原題)(2009年製作の映画)

3.9

MUBIで鑑賞。これぞマンブルコアな作品。プロデュースにノアバームバック。
ぼそぼそと地味で感情の起伏が少ない作品を予想していたが、けっこう展開があり、性欲に駆られた感じなんかも生々しさがあった。
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Baghead(原題)(2008年製作の映画)

4.0

ネトフリやアマゾンには見たいものがなくなったのでキャンペーン中のMUBIに登録。
デュプラス兄弟監督のマンブルコアなホラー(?)コメディ。
もちろん低予算なのだが地味でも暗くもなくけっこう見応えあった
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ブルー・ジェイ(2016年製作の映画)

3.4

だんだんと自分を見ている気になってくるマークデュプラスは出ている作品もよくて好きな俳優なのだが、この話はめそめそした感じで古臭く感じた。サラの使い方も間違ってないか。マンブルコアっぽいのを搾取しようと>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.4

所謂大物スターも出ていないのに去年の百想で作品賞を獲った時から期待していたが素晴らしかった。
暗いシーンでも映像がとてもクリアで「暗くなると少し目が見える」という主人公の状態を理解したような気にも。「
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

4.7

こういう話を撮らせたら抜群のクレイグギレスピーが監督で、大好きな役者が10人ぐらい出ているので大いに期待していたが最高だった。
始まると同時にmy manセスが出てきて、オープニングで流れるWAP、そ
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正直政治家 チュ・サンスク(2019年製作の映画)

4.2

嘘がつけなくなるというのはギャグ映画の王道ネタだが、めちゃくちゃ笑った。久しぶりに電車内で吹きかけた。
出まかせ言いまくりの女性議員と男性秘書のドタバタは当然VEEPも意識しているんだろう。散々笑わせ
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The Quiz Show Scandal(英題)(2010年製作の映画)

3.4

いろんな韓国作品の脇役で見る人が揃っていてナイスキャスティング。話のアイディアはいいし個々のギャグもすごく面白いのだが。
警察署のシーンが長すぎて、クイズに出るぞとなるまで20分ぐらいで行ってほしいと
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アザーズ(2001年製作の映画)

3.7

まさにゴシックホラー。シッ****スっぽい話かなと思って見ていたら中盤ぐらいからは堂々と種明かしが始まる。
ニコールキッドマン、今でも年に数本は話題の映画やドラマに出続けていて見飽きてるぐらいのはずな
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.2

時代設定も暴力描写も裸も駆け引きもフェミニズムもGOTみたいで見応え抜群。魅せ方がさすが抜群にうまい。デナーリス的なキャラクターの主人公、素晴らしい演技でヤバさは十分だったけどあと少しカリスマ性欲しか>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.4

エマストーン確かにすごかった。リリーグラッドストーンにオスカー獲ってもらいたいところだが如何に。ウィレムデフォーも毎度すごくて本当にすごい。マークラファロもはまりすぎ。
美術、衣装そして話も素晴らしい
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.8

みんな無表情ではなく演技しているし、雰囲気もそんなに淡々としていない。無表情で淡々としているほうが面白い。

秋刀魚の味(1962年製作の映画)

3.9

カラーで際立つ構図の美しさ。
男の孤独を描いているみたいに言われるけど、男たちが女性を使用人やモノのように終始扱っていてきつかった。嫁に行けと言われ続ける女性たちの苦難を強調する為の演出だと信じたいが
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過去のない男(2002年製作の映画)

4.3

1月だけで映画37本にドラマ6つ見ていた。
記憶喪失ってそれなりに起こりえることだろうけど、こうして話にされると実に大変だしハラハラする。認知症もそう。
クレイジーケンバンド久しぶりに聞いた。

浮き雲(1996年製作の映画)

4.3

いつもの感じで話も予想通りだけどとてもよかった。
硬い表情と話し方、素敵な色彩、一目で分かる独特さ、ビタースイートというよりはビターな展開、淡々と進む感じ、コミカルさ。というカウリスマキの特徴だけ並べ
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.0

嫌々働いてバーで出会って別れて地味な部屋に帰るとラジオからは独裁政権による悲惨なニュース。という、最新作「枯れ葉」とまるで同じ設定。2作品の間にフィンランドの経済は日本と入れ替わるぐらいに発展したはず>>続きを読む

まわり道(1974年製作の映画)

3.4

アケルマン作品を見た後だったので、母親のお金で放浪の旅に出るモラトリアム白人男性の話は薄っぺらく感じた。ナチ時代への反省が含まれているのは立派だが、そのキャラを虐めればいいというわけではない気もした。

東京画(1985年製作の映画)

3.8

過度な期待をしてアジアの国にやって来ては「これは違う」と嘆く欧米人。アジア映画をやたらと称賛する欧州映画祭や、アニメ・ゴジラに夢を見過ぎな人たちに通じるものがある。
かと言ってつまらないわけではなく、
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東から(1993年製作の映画)

3.9

普通の人たちと普通の光景。でもちらっと見ただけで「これアケルマンかな」と思うのでは。ぼーっと見ていたがとてもよかった。

アンナの出会い(1978年製作の映画)

4.2

TarにオマージュシーンがあるとSNSで話題になっていたのはこの作品だったか。主人公の風貌もTarっぽい。
アケルマン作品の中では珍しく移動や展開が多くて見やすい。
女性に生き方を強制する社会、母との
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愛されちゃって、マフィア(1988年製作の映画)

3.8

PTアンダーソンは前期デミ作品のファンとのことだが、微笑ましい気分で見ていると地味に凄いシーンがあったりして楽しい。
これの次の監督作が「羊たちの沈黙」そして「フィラデルフィア」と続くの本当にやばい。

カラーズ 天使の消えた街(1988年製作の映画)

3.6

オープニングからIce T、ブラッズとクリップスの抗争や警官の暴力など80s後半のLAのストリート事情をリアルに盛り込んだ作品としてブラックカルチャー史でも重要視されている作品。
シリアスな話のつもり
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ゲット・ショーティ(1995年製作の映画)

2.9

トラボルタもいて、パルプフィクションみたいなノリでもう一発ヒットを!という気概は感じたが、よくある話で脚本も笑いも不発。The Sopranos放送開始前のジェームズガンドルフィーニが長髪で出ていたの>>続きを読む