Yutaさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Yuta

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私がクマにキレた理由(わけ)(2007年製作の映画)

2.3

面白くなさそうな邦題とパッケージでスルーしていたが、大好きなAmerican Splendorの監督コンビで、しかも二人はSuccessionでも監督をしていたと知り鑑賞。アベンジャーズ前から度々共演>>続きを読む

セイブド!(2004年製作の映画)

3.9

アメリカのカルトな側面を扱ったからというわけではなく、カルトクラシックとされてきた青春コメディ。高校生の妊娠や個々の違いの許容という切実なテーマをきちんと扱っている。
この頃はアメリカってこういう人た
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ルーシー・イン・ザ・スカイ(2019年製作の映画)

3.4

Fargoシーズン5が最高だったので同じ監督、同じくジョンハムが主人公女性を苦しめるこちらを。ディズニープラスで見れると思ったら一瞬しか配信しなかった作品群のひとつ。
実際の事件が有名らしく、脚色具合
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

3.0

ピュアさに打たれるタイプの作品・演出で苦手だった。受容の話だが特に深いわけでもなく。
前の会社にはマレーシアオフィスもあったがそう言えばみんな当然に英語だったのを思い出した。

レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.3

天才ショーンベイカーの新作で海外で好評だったのに日本公開が遅すぎたことにうんざりして、結局アマプラ無料になる日まで待ってしまった。
Scary Movie 3のアホすぎる8 Mileパロディが頭から離
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スワンソング(2021年製作の映画)

4.1

「生きる」やレッドフォード引退作的なのを予想していたら、音楽の使い方も映像も話もバグダッドカフェかよと思うファンタジー感があったり、ちゃんとしたLGBTQ+の話だったり面白かった。ロビン「Dancin>>続きを読む

呼吸 友情と破壊(2014年製作の映画)

3.1

これと言って。切実さという点では昨今の作品に及ばないし、中身も学園コメディ諸作に劣る。
原作者が10代で執筆した本が原作とのこと。フランスのティーンズってこんな「フランス映画的」な感情表現や話し方して
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.1

力作だとは思うしこちらのほうが1年先なのだけど、これをもっとボイルして美味くしたのがエミー賞独占の「The Bear」だなとしか思えず。

スマイル(2022年製作の映画)

2.2

笑顔は何かのメタファーとかなのかと思ったらそういうのは一切なく、幻覚と現実の整合性もあやしい。だらだら長い割に話の結末もつまらない。
Aトレインが出ていた。

戦慄の絆(1988年製作の映画)

3.3

昨年アマゾンでドラマ化され好評のようなのでまずはこちらから。
ひたすらどんより。まあそうなるだろうなという結末で面白くないが、実際にあった事件に着想を得たようなので仕方ないのか。自分が双子だったらこう
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潜水服は蝶の夢を見る(2007年製作の映画)

3.3

闘病した本人は本当に大変だっただろうなと思うものの、映画としては「この話感動するだろ?」という圧とそれありきの雑さが気になった。
担当医からヘルパーまで悉く美人すぎる(だけならまだしも、それに台詞で言
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悪なき殺人(2019年製作の映画)

4.4

脚本が見事。
何の理由でこれを見ようとメモしていたのか思い出せず、何だっけと思いながら見ていたが、是枝「怪物」のレビューかインタビューにこの作品が出ていたのかな。感じ似てるし。でも違ったかも。

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

4.1

まさか大地震直後に日本公開になるとは。それ故に救援が全く来ないという設定も現実味を感じたけど。
スノーピアサーや半島を連想するディストピア映画の新たな傑作。人類が歴史上ずっと繰り返してきた蛮行(これか
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気まぐれな唇(2002年製作の映画)

3.6

「え、どういうこと?」もなく独特のカメラワークもないけど、だらしない男が女性の前で醜態を繰り広げていて紛れもなくホンサンスの映画。
慶州去年行ったけどいい所だったな。

ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

3.4

こんなのも撮ってたの?と驚く。Lioとか出ていてみんな綺麗でパステルカラーで、フランスというより渋谷系な質感。
他の作品とのあまりのギャップに監督の躁鬱を感じたりもする。

ノー・ホーム・ムーヴィー(2015年製作の映画)

3.9

このドキュメンタリーを編集している時点ではここに映っている監督の母は亡くなっていて、完成後に監督は(鬱でということだが)命を絶っている。というのを知って見るととても哀しい気分になる。ひたすら風景を映し>>続きを読む

一晩中(1982年製作の映画)

3.7

この時代の歌謡曲は欧州も日本も大差ないと括るのは雑だけど、全体的に昭和歌謡っぽかった。話の筋どうこうの作品ではないと分かっていてもちょっと長い。
登場人物全員盛りがついたようにみんな恋に性に夢中で、現
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.5

1月10日にして今年10本目。
海外メディアの2019年年間ベストに、パラサイトやアイリッシュマン、燃ゆる女の肖像やナイブズアウトやエンドゲーム等と一緒に必ず入っていた作品をまさか4年も待つとは。
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もっと遠くへ行こう。(2023年製作の映画)

3.9

主役の2人がさすがの演技と存在感、そして色気放出状態。メスカルは大傑作Normal People以来の脱ぎまくり。「地下鉄道」でオーラを放っていたアーロンピアもよかった。MCU入りも決まってるとのこと>>続きを読む

ザ・ヒューマンズ(2021年製作の映画)

4.0

今日まさにゴールデングローブを受賞したスティーブンユアンを含む、好きな俳優揃いなので見たいなーと待ち続けた作品。コメディで見る俳優たちなのでどんな人間ドラマだろうと見に行ったら、終盤はほとんどホラーな>>続きを読む

ため息に乾杯(2024年製作の映画)

3.9

これは隠れた名作(になるだろう)。ダニエルレヴィ、監督としても才能ある。散々尽くしたのに実は…というツイストはBig Sickを思い出した。最後に次々と出てくる絵がとてもいい。この映画の海外版ポスター>>続きを読む

名もなき生涯(2019年製作の映画)

4.3

どういう話かは知っていたので、見なきゃなと思いながらも気が重くてなかなか見ることができなかった作品。
あのテレンスマリックの作風が悲惨な状況の描写に効果的なんだろうと思いきや、意外にも話のテーマまでぼ
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.4

飛行機事故、一向に来ない救助。という2024年正月に日本リリースというのが最悪なタイミングになってしまった作品。
演技も映像や音も素晴らしいが、演出がメロドラマチックで芸がなくネトフリ映画っぽいなと感
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Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック(2018年製作の映画)

4.1

やたらと攻めてる作品ばかりじゃなかった頃のA24作品。Spring BreakersやZolaのようになるのかと思わせるが、全然違う方向に。主役2人がものすごくよい。カミラモローネはアマプラドラマでい>>続きを読む

アウトフィット(2022年製作の映画)

4.1

ゾーイドゥイッチのファンなので、見たいなーと待ち続けること2年。元旦にネトフリ配信開始。
コンパクトで適度にハードボイルド、読めそうで読めない展開が実にうまい。マークライランスはいつでもオスカー獲れそ
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遠い声、静かな暮し(1988年製作の映画)

4.2

日本では見られないままの作品が多い巨匠テレンスデイヴィス監督。クリエイターやシネフィルがこぞって傑作としてあげる長編1作目。アマプラで発見。
ノスタルジックな家族の風景、そして歌、歌。ただののどかな話
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ほぼ冒険野郎 マクグルーバー(2010年製作の映画)

3.7

2024年映画はじめ。初笑いにこれを。
SNLのあの人気ネタの映画化。あのギャグが連発されるのかと思えば最後クライマックスのみ。ギャグを徹底する為に普通のアクション級に作りこんでいて、作りこみすぎて笑
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マエストロ:その音楽と愛と(2023年製作の映画)

4.5

2023年映画おさめ(237本目)。
「スター誕生」でブラッドリーの監督としての才能に驚愕したが、そのさらに先を行ってくれた。
キャリーマリガンの素晴らしすぎる演技に痺れる。指揮をするシーンは1回しか
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ジョン・バティステ:アメリカン・シンフォニー(2023年製作の映画)

3.4

オバマの2023年間ベストでひとつだけノーマークだったので鑑賞(オバマ夫妻の会社製作)。
彼が大量にグラミー獲った時も思ったが、才能溢れて人柄の素晴らしさも伝わるけど全然ささらない音楽(誰が聴いている
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アース・ママ(2023年製作の映画)

4.2

日本で公開されるA24作品はホラーやエグいものに偏りすぎ。こういう作品を多く(そして早く)見せてほしい。
監督も主演もこれがデビュー作。独特な撮り方、音響、編集で見せる。テレンスマリックやアピチャッポ
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

さすがPromising Young Womanの監督と思わせる演出と展開、曲者揃いの演技や美術もぞくぞくするぐらいいいのだが、何だこれはとさんざん思わせた割にオチがつまらない。いろんなメタファーやネ>>続きを読む

ハンガー・ゲーム0(2023年製作の映画)

4.4

特に期待せず一応見ておこうと思って見たら大変よくできていた。序盤とかところどころ漫画じみた部分もあったが、脚本がとにかくしっかりしている。
展開の多い話。昨今のフランチャイズものなら2本の映画に分ける
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ショーイング・アップ(2023年製作の映画)

4.3

年内に見たかったので限定上映嬉しかった。満席。
ほどよい、心地よい話。オスカー受賞作からヒーローものまで幅広く出続けているミシェルだけどライカート作品の時が一番いいと思う。アンドレ3000フルートでは
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.7

フランス人の名前なのに英語で話していて変というのは気にしないことにしたが、史実からの切り取り方がいくら何でもざっくりし過ぎ。
英雄らしくないマザコンキャラとして描いてみるのは結構だが、ナポレオンがいか
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.8

2023年にBarbieとこれを見ないでどうするということで海外盤発売日にアマゾンで購入。
英語字幕があっても原子物理学と公聴会が主なので単語が難しい。時間軸のいじり方も相変わらず難しい。登場人物も多
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.3

2023年になってもカウリスマキはカウリスマキのまますぎて驚いた。とは言えロシアのウクライナ侵略や社会に怒りまくっているのが伝わってきたり、いい熟し方。