ちひろさんの映画レビュー・感想・評価

ちひろ

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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.5

倦怠期の夫婦の隠された欲望が、現実と夢の境目で映し出される。
2回見ていくつものネット解説も参考にしたが、作中の数々の謎を解き明かす事はできず。
仮に夢オチ説だとしても、各場面で現実の延長の部分があ
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オールド(2021年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

一日で大体50年間時が進む特殊なビーチで起こる人間ドラマ。製薬会社が効率的に治験を行う実験場だった事が最後に判明する。
そこに行ったその日に家族との最後の日を迎える、そこに行ったその日に子どもから大人
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アンハサウェイ/裸の天使(2005年製作の映画)

2.8

人種・価値観が異なる人々がエリア別に暮らす街ロサンゼルス。数ブロック先には全く違う世界が広がっている。
自分は守られている一方で退屈で均一的な生活を送る中で、異なる価値観が魅力的で刺激的に映る。マジョ
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観察者(2021年製作の映画)

3.9

後半にかけて物語が二転三転展開して、散りばめられた伏線が回収されていく。皮肉なオチ含めて後半ぐぐっとエンターテイメント性が高まり楽しめた。

ちょっとした好奇心から欲望へ変化していく様子が描かれている
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星の子(2020年製作の映画)

2.9

所謂宗教二世として思春期を迎えた主人公が、価値観を共有する閉鎖的な組織と、外の世界とどのように折り合いをつけるか、思春期の葛藤が肝の作品。
それが構成や音楽、演技で丁寧に描ききれていないと感じた。行間
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

3.8

社会の片隅の社会的弱者が弱者を救おうとする物語。自分が弱き立場にいるからこそ共感でき泣けてくる。
地味で淡々と繰り返される日常の中で、多少の波風が立ち変化が起こる。主人公フーシは優しくて気弱で純粋な人
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ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

3.1

一組の夫婦の愛に溢れる支え合う姿を描いた作品。病気の時や辛い時に寄り添ってくれる人の存在の尊さに気づかせてくれる。

漫画家である主人公の描く絵や字が可愛らしく、暖かい気持ちに。
ツレの全てを受けとめ
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モールス(2010年製作の映画)

2.7

少年少女の淡い恋心を主体に、
吸血鬼伝説を現実世界に混ぜ込んだ作品。

人を襲う場面や吸血鬼の瞬間ががっつり画面に映り、現実離れし過ぎると興ざめするが、間接的に表現されていてストーリー展開に集中できた
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.4

物語のストーリー性だけでなく、心地よい音楽と映像から伝わる雰囲気が良い。映画と音楽どちらも楽しむ事ができるのがミュージカル映画の醍醐味。

静と動、どんな場面でも音楽が表現の一つとして素晴らしい効果を
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.2

ジムキャリー劇場!表情豊かで語らずとも状況が伝わる。

自分の価値観から抜け出す実験的な試みとして、設定のような考え方は正しくもあり、「全てを受け入れたら人生が変わる」のかもしれない。

ストーリーは
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フローズン・タイム(2006年製作の映画)

2.8

主人公が失恋して不眠症となり、時間的な感覚が失われる。時間が止まったり、スロー再生される事で、場面が強調されて不思議な世界が広がる。

主人公が語り手となり自分語り多め。映像は芸術的な雰囲気漂う。
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.5

優しい空気感に癒される映画。
控えめな主人公の淡々とした日常が丁寧に描かれている。蒼井優や森山未来の雰囲気とも調和が取れている。

主人公の人間関係や映画のメッセージ性は緩やか。エンディング曲も素敵で
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50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

2.8

ごく普通の主人公がガンになり、闘病する。深刻になりすぎず、あっさりした内容の映画。
病の向き合い方、友人や元恋人、セラピスト、家族との関わり、全てが浅く散らばっている印象で、全体的に深くないというか中
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.2

言葉のやりとりがテンポよく、展開も早いので見ていて爽快感のある映画。

破天荒で拝金主義の主人公が言葉巧みに成り上がっていく様が楽しい。

金の亡者というか、アメリカらしいイメージというか、資本主義の
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メメント(2000年製作の映画)

3.6

点と点が線になる難解なパズルを解いているような独特の設定・演出。断片的な場面が遡ってストーリーが展開する。

時間軸が行ったり来たりで見せ方が素晴らしい。短期記憶が失われるため、目の前の人物が味方か敵
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キャロル(2015年製作の映画)

2.7

女性同士の秘めた愛情を描いた静かな映画。
繊細な心の移ろいを描いておりやや退屈。
落ち着いた夜に見たい大人の映画かな。

モヒカン故郷に帰る(2016年製作の映画)

2.7

「モヒカン」と「地元」の真逆の組み合わせが特徴のヒューマンコメディ映画。
ベテラン勢のクセが強めで、ドタバタ劇の脇を固める。

追憶の森(2015年製作の映画)

3.0

青木ヶ原樹海が舞台の静かな作品。
アメリカ人の弱った感情が描かれていて珍しい。「煉獄」の意味が分かると、中々ストレートな作品。

煉獄:カトリック教で説く、天国と地獄との間にある所。死者の霊が天国には
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

3.6

気品ある映画。最後に劇中の伏線がきれいに回収されていく急展開が楽しい。
カフェのクレアの存在が不思議な雰囲気を添えている。
神経質で保守的な主人公が翻弄されて様子が変わっていく部分は良いが、自業自得な
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インサイド・マン(2006年製作の映画)

3.2

最初は字幕で見たが、行間を読むことが難しく吹き替えでリベンジした。犯人と人質が一緒の格好をしているので、顔の見分け余計できなくて混乱!

犯行後に潜伏し続けたり、流動的に人質に犯人が混ざったり予期せぬ
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

3.3

映画ならではの壮大なスケールに圧感!
事故や自然の脅威をリアルに感じるほどに、迫力がある。
荷物の中身がずっと気になってたけど、ストーリーとは関係なかった。

無人島に何を持って行くか?の質問に物理的
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.2

教養があればなお楽しめる洒落たおとぎ話。「常に現在は不満なもの、それが人生だから」という台詞が印象的。

見終わったあと、実在した作家やアーティストを調べてるとさらに楽しめる!
1920年代のパリには
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紙の月(2014年製作の映画)

4.2

抑圧された堅実な生活に渇き、愛もお金も偽物だと知りながら、欲に溺れていく主人公。
ニセモノは危うくて儚い事は分かっている大人の女性が、たがが外れ堕落していく姿が描かれている。衝動的ではなく冷静に自らの
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ドリームガールズ(2006年製作の映画)

3.0

王道のミュージカル映画。
場面に応じて沢山の歌が出でくる。歌う姿に迫力がある。ショービジネスの裏側を垣間見る。

ルーム(2015年製作の映画)

3.2

悲惨な事件ではあるが、事件について最低限な描かれ方をしていたので、ジャック視点の開放感に焦点が定りよかった。
開放後は大人の傷の深さと子どもの柔軟さが顕著。

サイレン(2016年製作の映画)

2.7

ホラーもB級映画もあまり見ないので、奇想天外な展開にえ?え?って感じだった。

リリイが空を飛んだ時はえぇぇ…?結末が読めない、読めない。エンターテイメントとして楽しめたと思う。

横道世之介(2013年製作の映画)

3.4

日常の出来事が細やかに丁寧に描かれいて
空気感が好みの作品。登場人物が微笑ましい。

過去と現在が交互に描写され、自分も同級生の一人かのように、一緒に何もないモラトリアムな大学生活に思いを馳せた。

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.2

意外にもファンタジーな作品。
かけがいのない毎日を愛する人と過ごす事の大切さを教えてくれる。その瞬間、その場所で起こる出来事で、運命が左右される様を見て、人生の不確実さを共感できた。王道の恋愛映画に加
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新宿スワン(2015年製作の映画)

2.7

華のある出演陣が見どころ!
そのためリアルな裏社会感の黒さ・暗さ・重さに物足りなさを感じたが、それを求めるのがタブーな作品なのだろう。
BGMが場面に合わず軽い箇所もあって、気軽な感じ。万人受けする歌
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.0

前半、一子の閉塞感漂う日常がただひたすらに続く。一子の発する言葉も小さく、少ない。
後半、ボクシングを始めてから、加速度的に一子の人生に機微が生まれる。

安藤サクラの軽やかなステップ、俊敏な動きに見
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