akikohiguchiさんの映画レビュー・感想・評価

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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

まっさらで1人で鑑賞できたのがよかったのかもしれない。
理解しやすい前半。新しい家族と環境でぬめぬめした感覚。悪意もある、したたかさもある、なにか自分の中の黒いものを持った時に死に近づく感じ。
そんな
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月の満ち欠け(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

本も読んでいたので、映像化の答え合わせのような感じでみました。
はい、めめ目的です。

赤ちゃんが空からお母さんを選んで生まれてくる、ということもあると、ある本でも知っていましたが、きっと世の中にはい
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映画 おそ松さん(2022年製作の映画)

3.5

大好きなSnow Man の映画!
夫と息子5歳とムビチケ買って鑑賞。こんな風にこどもと夫と見る映画もいいなぁと初めての感覚の映画鑑賞。

まぁ見終わっての感想は、疲れたぁ。でしたが、いい意味でめちゃ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

1人時間で楽しみにしていた映画鑑賞。
こんな時間をありがとう。

全て読んできた村上春樹作品の映画化。
やばかったーーーー。
とても素晴らしかった。

生きることは辛いことと、時に思う。
そうだよね。
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弱虫ペダル(2020年製作の映画)

3.8

爽やかな爽快感!スカッと気持ちが晴れて最後までしっかり安心するなと。廉くんよかったです。声高めの叫び声とか、イケチラかしてなさとか。とっても頑張った想いや難しさがうまく消化されてて、音楽とスローとでメ>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

久々の映画で、アカデミーとカンヌを制した作品というだけで、時間を作ってみました!
いや、何というか心にべたっとへばりつくこの感じ。じわじわとインパクト大なシーンが何シーンもあって、じめっとした灰色感、
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

人間の多角的な面をいろいろ見せてくれる。その構成と描き方が素晴らしく、2つの映画を見たような感じ。スリービルボードっていうタイトルも3人の看板その裏、みたいな意味もあるのかしら。
結局さ、理不尽なこと
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.7

いやー!素晴らしい!!!
不覚にも涙。AD時代のことを思い出しつつ、そうそうそうそう!!と納得しながら見てました。人物描写は上手だし、やっぱり脚本&構成の秀逸さは唸りまくり。
娘さんの人好きだな。
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ういらぶ。(2018年製作の映画)

3.4

紫耀くんのヘタレ感にハマる。39歳でも笑えました。キュンキュンは素晴らしいし、マンガコントみたいなのが普通に面白いし、アイドルファンに気持ちいい映画。このバランスってすごいことだと思います。ナツコさん>>続きを読む

オーメン(1976年製作の映画)

2.7

音楽の強弱と編集技術、少しToo muchな演技とで、とても見やすく劇的になっている。なんだかわからない不安や恐怖は引き続き、とても秀逸だ。やっぱりラストのにんまりカットは印象的で、この映画を象徴して>>続きを読む

少女ファニーと運命の旅(2016年製作の映画)

3.8

いわゆる子どもの戦争ものなんだけど、少女と子どもの描き方がとっても上手。
無邪気さ、純粋さがバシッと心の芯をつくんです。
緊張と緩和で映画全体の深みと幅を感じられて、ラストシーンも「くわーー!やるね!
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サーミの血(2016年製作の映画)

3.9

すごく胸が痛くってドーンとなって、過去に向く力強い美しい映画。
北欧の綺麗な自然を写すシーンがとても残る。高地の清々しい純度の高さを映画全体から感じる。
自然もそうだけど人間の猛々しさが溢れる映画で、
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.2

爽やかな豊かな後味。久々の映画館で見たので(子どもを産んで初めて)なんとも言えない興奮と心に響く栄養を頂く。

上手いな〜〜って思った。まずど頭んpシーン。カラフルで動きと音でウキウキさせられて心掴ま
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妻への家路(2014年製作の映画)

3.8

夫婦の強い強い愛。脱走してきた夫に会いに行った妻。お腹を空いているだろうとたくさんのおむすび持って、大きな布団を持って。この引き裂かれるシーンに強い思いをすごく感じた。私もそうやって会いに行ってしまう>>続きを読む

ロンゲスト・ライド(2015年製作の映画)

3.2

久々のラブロマンス。イーストウッドの息子さんめっちゃかっこいい。
恋のキュンキュン、ドキドキ、ワクワク、イライラ、モヤモヤ、一通り入ってます。美男美女のラブストーリーは見てていいね。なんにも考えんとス
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.8

映画の社会的メディアとしての力を感じられる作品。アカデミー作品賞&脚本賞として、後世に残っていく事実なんだな、とモヤモヤした気持ちにもなる。

事実として残すべきだけど、あまりに酷いなって思うんだ。こ
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

4.2

赤狩りの映画はいくつか見たけれど、硬派にハリウッドでのその始まりと終焉までしっかりあって、より理解できたように思った。映画人の熱き意欲とどうしよもなさと信念。
ラストの演説はちょっぴりチャップリンをも
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マダム・マロリーと魔法のスパイス(2014年製作の映画)

4.0

見終えてすごく気持ちよくなる映画。それぞれ平行に通った芯が、倫理の部分がきっかけでふと交差して、角張ったものがほんわり丸くなっていく感じ。
才能とは、正しい人が見れば皆手助けしてあげたくなるように出来
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ルーム(2015年製作の映画)

3.6

しっかりと考えさせられる映画。こういう映画が好きだ。「へや」での監禁生活、脱出シーンのスリリングさとそこから始まる「世界」。
妊娠中の私にはこの母子の実にリアルな描写が印象に残る。
光や外の世界に目が
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ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)

2.9

一番の感想はジョニー・デップが演じた狂気さは凄いと思った。多くを語らない怖さ。この話が事実だということにも。それに尽きるのかな。
ジョエル・エガートンの板挟みっぷりもハラハラ。

クラッシュ(2004年製作の映画)

4.5

素晴らしかった。こんな映画を見ていなかったとは...たった2時間でこんなにもたくさんの人間を描けるなんて本当に素晴らしい。
ひとことに人種差別にと言っても、その表現や感覚のニュアンスが多彩で、複雑さと
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マップ・トゥ・ザ・スターズ(2014年製作の映画)

2.9

始終ミステリアスで緊張のある、何が起きるかわからないソワソワ感。どの役も闇を抱えて尋常じゃないから、そのコミュニティーで生まれるヘンテコな繋がりや、嫌な感じがそうさせるのか、つい見入っちゃう、そそられ>>続きを読む

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

3.3

自叙伝だからしょうがないのだけど夫婦のストーリー的にはなんとなく現実感が強くて、個人的には消化しづらい。そう思う反面、現実だからこそ描ける物語なのかとも思うのだ。
光と色の使い方がとってもすてき。その
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

4.2

苦しさの中の小さな小さな希望。人間は多角的に生きていて、ある面とある面はとてつもない苦しくしんどい部分だけれども、ある面ではちょっと温かくてユーモアに包まれて、救いがある。強さと弱さとか、その対極的な>>続きを読む

湿地(2006年製作の映画)

3.0

本を読んでから映画鑑賞。アイルランドの景色があまり具体的に想像できなかったので、映画で確認できた。主人公のイメージは違ったけど。尺に詰め込んだ感じは否めない。本の方が楽しめた。

サンドラの週末(2014年製作の映画)

2.6

シンプルに、サンドラの苦境を描く。音楽がほぼなし。だからか淡々とし過ぎていて説明がないドキュメントのようだった。削ぎ落とす美学なのか。
私にはちょっと物足りない感じでした。
思いやれる人もいれば、自分
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真夜中のゆりかご(2014年製作の映画)

3.3

人はいつだって【罪】と隣り合わせだ。ひとつ選択を間違えるだけでいとも簡単に犯罪者と化す。それをある警察家族の平和な日常に取り込み、【赤ちゃん】をキーとして2つの犯罪を盛り込んだ。最後にその秘密が明かさ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

4.3

しょっぱなからトム・クルーズの飛行機に飛びつくシーンでグッと心を鷲掴まれる。登場人物がわかりやすく、だけどもストーリーはさすが秀作「ユージュアル・サスペクツ」の脚本でもあったクリストファー・マッカリー>>続きを読む

日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

3.5

日本の戦争はどう終わらせたのか、日本人であるならば知っておくべき事実を確認できる映画。天皇とはどんな存在で、総理大臣他、陸軍大臣などはどう動いて各々の立場でどう感じ行動するか、「終戦」をとりまくもろも>>続きを読む

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

4.1

20数年ぶりのシリーズ最新作ということだけあって、かなり前評判もよく、期待して3Dで鑑賞。まさにアトラクションムービーという感じでみるみるうちに映画に入り込んでワクワクドキドキ、年齢性別問わず楽しめる>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.4

原作がとっても好きなので、何度も読み込んでいたため、自分で補完しながら映画の世界へのめり込んでしまった。やっぱり尺がある中で全てを描き切ることは不可能だし、ほとんどのキャラが登場していたから、よりスト>>続きを読む

野いちご(1957年製作の映画)

4.0

あなたの罪は「孤独」です

北欧映画界の巨匠イングマール・ベルイマン監督三大傑作の1つ。この映画、錚々たる映画監督が影響を受けたといっており、キューブリックもベスト2に挙げた名作です。
ある老医者の人
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シンデレラ(2015年製作の映画)

3.9

王道のディズニープリンセス映画。この単純さとトキメキは健在。改めてしっくりと、そしてゴージャスに見やすくなっていた。変わらない女子憧れの美学を再認識でき、「美」=心の美しさへの啓蒙がある。金言「勇気と>>続きを読む

オブリビオン(2013年製作の映画)

3.5

まずこの世界の色味が寒色で統一され、すごくクールな荒廃感に圧倒。とてもキレイなのだ。それでいてトム・クルーズの存在感が暑苦しくなく、これまた程よく馴染んでより一層引き立てている。近未来な乗り物や建物が>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.0

知っておくべき事実。一冊の本をじっくり読んだような感覚で背筋がシャッキとなる話でした。戦争でどれだけの犠牲があったのか。できることをやり、結果を出すことの難しさに胸が痛くなり、同性愛者としての立場、そ>>続きを読む

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