秋雨さんの映画レビュー・感想・評価

秋雨

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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.8

『パルプ・フィクション』にしても『レザボア・ドッグス』にしてもタランティーノ作品は語り口が見事でこの映画も一気に引き込まれ150分という長さを全く感じさせなかった。
脚本や音楽も見事だが映画観終わって
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愛情物語(1956年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

30〜40年代に活動したピアニストエディ・デューチンの生涯を描いた伝記映画。
おんぼろなピアノをタイロン・パワーが弾いていると原住民の子供がこちらをじっと覗いておりやがて一緒に弾くと妻を無くして以来初
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いつか晴れた日に(1995年製作の映画)

3.7

女性は遺産を相続することも働くこともできない19世紀初頭のイギリスの田舎を舞台にした話。
余儀なく苦しい生活を強いられた女性視点で描かれており時代に翻弄されても決して折れることの無い力強さを感じた。
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日の名残り(1993年製作の映画)

4.1

第二次大戦の情勢を背景に大人の純愛を描いた作品。
イギリスとドイツの間に協定を結ぼうとするかも利用される展開になるあたり、執事と女中頭の成就することのない恋に何とも言えない心持ちになるイギリス映画。

ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

3.2

『セント・オブ・ウーマン』の監督マーティン・ブレストが撮った男女の愛、親子の愛といった愛とはなるたるかを問うた作品。
落ち着いた音楽に去りがたい、それが生だみたいな台詞が印象に残った。

第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)

4.4

戦争映画ですがユーモアに富んだワイルダーの手腕に唸る第二次大戦を舞台にした作品。
冒頭と幕を閉める際の音楽の使い方、ハリーとアニマルが女性のもとへ向かうシーン、W・ホールデンのマッチを擦るといったよう
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

2.7

新宿御苑を舞台に降り注ぐ雨の中2人が出会う情景の良さに比べ、登場人物の心情をもう少し掘り下げて欲しいと思ったのも否めない。

赤い航路(1992年製作の映画)

3.7

原題の“苦月”、冒頭、ラストの倦怠期夫婦を象徴するかのような月といった月が印象に残る大人の愛憎劇。
まだ結婚を考えることもない自分でも冒頭のメリーゴーランドの微笑ましいシーンから場面が展開していくうち
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.1

従来の戦争映画とは異なったつくりで全編通して台詞は少なくハンス・ジマーの不安を煽る音楽が流れ息の詰まる展開が終始続き観終わった後には一種の安堵が残る作品。
ノーラン作品の異なった視点を織り成す手法は健
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摩天楼ブルース(1979年製作の映画)

3.4

『組織』の監督ジョン・フリンがおくる70〜80年代の香りが鼻腔をくすぐる作品。
終盤住民達がギャングに向かって一致団結する姿には胸をうつ。

天国と地獄(1963年製作の映画)

3.7

刑法改正に影響を与えたとされる全く色褪せることのない黒澤作品。
特急こだまの身代金受け渡しに用いた犯人のアイディア、警部役の仲代達矢が印象に残る。
又、設定を真夏、撮影を真冬にする他作品にも見られるこ
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