&yさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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罪と罰(1983年製作の映画)

4.5

【2012/10/5:ユーロスペース】今だ未読のドストエフスキー原作。あの分厚い本を、どうやって圧縮してあんな解り易くおもしろく映画にしたの??不思議。謎を解くべく、やっぱり原作読んでみたい。そして主>>続きを読む

庭園(1968年製作の映画)

4.5

【2012/10/12:早稲田松竹】シュヴァンクマイエルの実写作品。まず作品として圧倒的に気持ちが悪い。後味が悪い。で、最高です。チェコ文化が孕む、根暗な狂暴性、批判的精神性を、愛して止みません。

女は男の未来だ(2004年製作の映画)

3.0

【2012/11/28:シネマート新宿】男と女の生態観察映画。生々しさ強め。中華料理屋?のくだりも、なんかイイ。ロメールやゴダールの影響を語られるホン・サンスだけど、わたしはどっちかというとウディ・ア>>続きを読む

アッシャー家の崩壊(1982年製作の映画)

4.5

【2012/10/12:早稲田松竹】これを観て、ポーの原作を読みたくなった。話のディテールを追いたいわけではなく、どうやったらこんな解釈になるの?!という、両者の溝の部分に興味がある。何度も観たくなっ>>続きを読む

ジャバウォッキー(1971年製作の映画)

3.5

【2012/10/12:早稲田松竹】最初は「カワイイね~♡」などと言い合いながら観てた、隣の森ガール的女子二人組が、だんだん無言になっていく様を見るのもまた一興でした。いや、作品そのものも好きなんです>>続きを読む

笛吹き男(1985年製作の映画)

3.5

【2012/10/12:早稲田松竹】これ、全部撮り終えるまでにどの位かかったんだろう……、、実写映画のように俳優が出演するのではない、こういう極めて密室的・閉鎖的表現は、社会主義国家のもとだからこそ発>>続きを読む

手袋の失われた世界(1982年製作の映画)

3.5

【2012/10/12:早稲田松竹】パロディのモチーフすべてを言い当てられるくらいなら、もっと楽しめるんだろうなあ。実写とコマ撮りの距離感が、そのまま現実と非現実の距離感として対比されているのもおもし>>続きを読む

ドン・ファン(1970年製作の映画)

3.5

【2012/10/12:早稲田松竹】人形から血がドクドク、目は虚ろ。決闘シーンはなんだかおマヌケでほのぼの。

棺の家(1966年製作の映画)

3.5

【2012/10/12:早稲田松竹】コミカルで楽しいながらも、毒をしっかり孕んでる。すぐ殺そうとする、モルモット奪い合いごときで。普通に笑える作品。

J.S.バッハ G線上の幻想(1965年製作の映画)

3.0

【2012/10/12:早稲田松竹】なんなんだこの緊張感は。但し、家でDVDで観たら睡魔との戦いかも知れん。

エトセトラ(1966年製作の映画)

3.0

【2012/10/12:早稲田松竹】「覚えてないけど不思議な夢をみた」という日は、たぶんこういうのを見てたんじゃないかと思う。そんな7分間。

見捨てられたクラブ(1989年製作の映画)

3.0

【2012/10/12:早稲田松竹】栄枯盛衰とか盛者必衰とか、人間界のパワーバランスの縮図そのものとか…そんなめんどくさいこと言わずに、奇妙奇天烈な人形劇として観るほうが、断然楽しい!

最後の盗み(1987年製作の映画)

4.5

【2012/10/12:早稲田松竹】モノクロのフィルムに、直接色をいれたそう。美しくも非現実な色味は独特で、幻想的というよりはただただ不気味。タイトルのフェードイン/アウトがオシャレええええ。スクリー>>続きを読む

白夜(1971年製作の映画)

4.5

【2012/10/30:ユーロスペース】美しくも可笑しみを湛えた作品。結構デカい声で鼻歌歌ったり、でんぐり返ししたり、ハトの音録ったり、はちょっとだけ笑ってしまった。ラストのマルトの行動は、男女で意見>>続きを読む

Playback(2012年製作の映画)

4.0

【2012/11/10:オーディトリウム】静謐さと同時に、猛烈な「生」を感じさせる作品。役者の演技によるところも大きいのかな、特に渋川さん!編集に独特のループ感とコラージュセンスがヒップホップ的。頭で>>続きを読む

駄作の中にだけ俺がいる(2012年製作の映画)

3.0

【2012/11/13:ユーロスペース】こういうドキュメンタリーって、「天才美術家の、実は超フツーのおっさん的素顔」みたいなものが多いけど、これは「変態おじさんの、実は超マジメな芸術家的素顔」という作>>続きを読む

よく知りもしないくせに(2009年製作の映画)

3.5

【2012/11/14:シネマート新宿】タイトルでもあるこのセリフ、劇中2回出てくるが、いずれも使いどころが最高。ホンサンスの映画って、基本ダメ男の過剰にリアルな生々しい駄話だけど、時々こういう、いか>>続きを読む

ハハハ(2010年製作の映画)

4.0

【2012/11/14:シネマート新宿】ホンサンスの映画の魅力って、「飲み屋で隣りあわせた酔っ払いエロおやじの駄話」みたいなもので、オチはないわ、同じこと繰り返すわ、ダメなヤツしか出てこないわで、全く>>続きを読む

次の朝は他人(2011年製作の映画)

4.0

【2012/11/14:シネマート新宿】短い尺の中で、夢の中みたいな地に足つかない話をフワフワっとしてる感じ。反復するシーンは、人間の曖昧な記憶みたいだ。映画館じゃなく、呑みながらだらだら観るべき作品>>続きを読む

教授とわたし、そして映画(2010年製作の映画)

4.0

【2012/11/14:シネマート新宿】ホンサンス作品の中でも、これはかなり好き。題材や人物の相関からして、いくらでも抑揚のある話にできそうなのに、オッキの検証映画というメタ視点を以って締められてるの>>続きを読む

ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ ア・トライブ・コールド・クエストの旅(2011年製作の映画)

4.5

【2012/11/28:ヒューマントラスト渋谷】Q-tipとファイフの兄弟喧嘩みたいな感じ、泣ける。そして客層。「このお客さんたちと一緒に観れて良かった~」と思えるライブって時々あるけど、映画では初体>>続きを読む

映画と恋とウディ・アレン(2011年製作の映画)

3.0

【2012/11/28:日比谷シャンテ】「こんなに運がよかったのに落伍者の気分なのはどうしてだろう」…ものすごく、ウディアレンな言葉。貴重な映像もわんさか観れて良かったです。年齢層高めな客層が醸す「ウ>>続きを読む

気まぐれな唇(2002年製作の映画)

4.0

【2012/12/7:シネマート新宿】「女」というものを、わけわかんない存在として描く、その独特な捉え方がおもしろい。軽妙でアイロニーに満ちてて、ちゃんとエロい。あと、ダメ男。ホンサンス的記号が散りば>>続きを読む

アバンチュールはパリで(2007年製作の映画)

3.5

【2012/12/14:シネマート新宿】いちいち「後ろ姿がかわいい」だの「足が細すぎなくていい」だの、、ダメ男描写がいちいち最高。散文的に淡々と描れてるのに、突然感情が昂ぶったりして、でも何事もなかっ>>続きを読む

ドライヴ(2011年製作の映画)

4.0

【2012/12/3:ギンレイホール】今年ベスト!!!に挙げてる人が多くて、期待しすぎたけども。エレベーターでのキスシーンとそのあとの暗転や、パーティー中、廊下にキャリーマリガンが座ってて会話するシー>>続きを読む

裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

4.5

【2012/11/6:目黒シネマ】【2012/12/3:ギンレイホール ×2】予習なしで観た理解度、80%くらいか。それでも驚くほど面白かった。全場面の絵面が隙なさすぎ!カッコよすぎ!書類がリフトで上>>続きを読む

ふがいない僕は空を見た(2012年製作の映画)

4.0

【2012/12/11:テアトル新宿】「桐島」のリアリティや、「サウダーヂ」の閉塞感と比べてしまったら、若干のぬるさは否めないけども。それでも充分にガツンときた。観れて良かったです。福田くんのパート、>>続きを読む

その夜の侍(2012年製作の映画)

2.5

【2012/12/19:新宿武蔵野館】前評判の良さにちょっと期待しすぎたかも。ひとつひとつの小さなエピソード群にいちいちオチがあって、それぞれちゃんと面白いのだけど(安藤サクラと堺雅人のホテルでのパー>>続きを読む

恋のロンドン狂騒曲(2010年製作の映画)

3.0

【2012/12/19:新宿武蔵野館】言いたいことは、冒頭のマクベスの引用がすべて。ただただシニカルでアイロニカル。古臭い邦題。何も起こらないし、大きな学びもない。なのに、なんとなく目が離せない、軽妙>>続きを読む

最強のふたり(2011年製作の映画)

3.0

【2012/12/19:新宿武蔵野館】フィリップは、ドリスとの出会いで何を学んだの?中盤で「超好き」とか「マジで」とか言わせてるんだから、最後は「彼女とデートだからな、今日はお前は失せろ」くらいの言葉>>続きを読む

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