そのままの戦争映画。
この安直なわかりやすさがわかりやすく響き、共鳴を呼ぶのかな。
海の描写の捉え方、心象風景など、完全に個人の生理にすれ違う。
そして、戦争映画への否定的な感想の書きづらさを覚えてる>>続きを読む
「探してるのは、どこなのか誰なのか」。
新海誠が、エンタメ力アップに徹し、その一部の人を食傷気味にしてたポエマー癖をマイルドに誰でも口にしたくなるような味に料理したなぁと、それだけのコミュ力をつけ>>続きを読む
トムハンクス観たいかもと思った。いつも、まともに言えた試しの無い、あざとさが滲む邦題の、感動してパンフ買った作品も途中断念。毒にも薬にもならない。洋画不感症。この邦題、私が洋画に対する感情に近いことに>>続きを読む
半開きの片目。覚束ない奇妙な歩き方。
お世辞でも決して気持ち良いと言えない不安を呼ぶ顔。
もう、職質レベル。
鬱を帯びた輪郭の奇妙さと、王道のPTA光彩に安楽と刹那を覚え、呼吸は深くなる。
それらが>>続きを読む
映画の箱の中、俳優を愛くるしく操作するウェスアンダーソンの仕草。
幾ら外国人であろうと、あざとい動きになりそうなものやけど、そこを斜めに左右に走り回せて、もうアニメの如し動線を描き、受け入れさせる不思>>続きを読む
マシューの来て欲しい時に来てくれるギター最高。
世界で1番、尊敬するギタボ。
爆音上映も痺れたけど、またLIVEで体感したい!また大阪に来て下さい、待ってます。
いつか、フェス目的のイギリス旅行したい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ほんと久々に観たら、懐かしさと、思いの外の面白さに、狂いそうになったわ。初鑑時は、ここまで面白さが解らなかった。
まず、calling youの麻薬。ここまで中毒性のある曲も滅多とない。
人間の承認>>続きを読む
herで見直したスパイクジョーンズ。彼の苦手な作品に再挑戦。
掃いて捨てるほどある書籍の映像化。原作とは別物上等。
題材は有名なセンダックの傑作絵本。ハードル高い。
どこかの誰かの子どもの頃の夢が>>続きを読む
岩井俊二なら、ラブレターの次に好きな作品。
田舎から都会に出て来た人間なら、いつかの四月と重ね合わさずにはおられなくなる記憶を呼び起こすシーンが充溢してる。
光、風、桜、雨、やや過剰で直球な演出も、>>続きを読む
先が読めるのに、驚きと斬新さと感動を与えてくれる。ピクサー信頼感、半端ないです。アーロも少年も、ほんまに可愛くて、映像技術のレベルはまた上がってるし、すごいセラピー効果高い映画だった。
機内上映。字>>続きを読む
原作ノーベル賞作家マルケスのラ米文学に、ハリポタの監督と、ノーカントリーのバビエルが果敢にも挑戦してスベった作品、と見做した。
正確には51年9ヶ月と4日、1人の女性を思い続け追いかける。この妖しさ>>続きを読む
トリアーが入信した頃に作られた初期の作品。
教会が舞台に使われ宗教観が強くも、保守的暴力を振るう教会を完全批判する拘り方が面白い。
全編、手持ちカメラで撮影、ドキュメンタリーさながらリアリズムを突きつ>>続きを読む
やっぱり大好き!PTAムービー。
光、切り取り方、色彩感覚、PTA的視覚アプローチ、めっちゃファーラウト!
どのシーン取ってもジャケ写に使えるぐらいハイセンスのカメラワーク。
特に、ただ店を出るだけ>>続きを読む
美しい風景の中、死を「終了」って言う、その虚無感と静寂が、やけに良く、泣くに泣けないお話しだった。
今となっては、これを観た夏日のこととこの作品がリンクしてて、印象深い1本。
イシグロカズオは、何度>>続きを読む
宗教観の強い表題。
言わば、自虐や自己否定で自分を取り戻す自慰性を感じたのも納得。当時、鬱病のトリアー、やっぱこれ彼のセラピー映画。
作品そのものがメタファーしてて観念的だ。一周回って俯瞰すれば、あり>>続きを読む
原作はミルチャエリアーデ「若さなき若さ」。コッポラが小説を読み、何かを感じ、これを監督したということが、もう映画だわ。最初、ベンジャミンバトン的なファンタジックな作品なのかと思ってたが、色々な要素を孕>>続きを読む
シュルレアリスム万歳。SFサイケデリックアニメ万歳。ものすごい吸引力!ファンタスティック!!
発想力、メッセージ性、デザイン、色彩、音も奇想天外、カルト臭、背徳感、吸い込まれました。
青い巨人が人>>続きを読む
トリアーの出世作に再挑戦。約15年ぶり?
一般的に、後味が悪いとかトラウマ映画として有名やけど、
着想は「黄金の心という名の少女」という4歳の時に読んだ絵本かららしい。絵本の少女は言う、
「心をど>>続きを読む
「全部を1ショットで撮るなんて無理だ、俺はもう47歳なんだぞ」とか、他にもセガールやジョンウーのこととか、映画に関する私情を語るぶっちゃけ台詞(笑)。どこまで生ヴァンダム⁈
90年代アクションスター>>続きを読む
謎多き生涯を送ったと言われてるヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。
モーツァルトに抱いてた勝手なマイナスイメージの全てが、鮮やかに払拭された。
my観て得したねベスト5にランキン☆
もうモー>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
正直、エディの女装ってどうよ?と思ってたけど、読みの、斜め上の展開。かなり真摯にトランスジェンダーと向き合い描かれただろう脚本、素晴らしかった。
ちょうど1年前の春、全きホーキング博士のエディに、こ>>続きを読む
オドレイトトゥ主演のココを観た直後の、シャーリーマクレーンとバルボラボブローバ主演で観る。
監督の感性次第で如何様にも変わる解釈の醍醐味を楽しんだ。
どちらにせよ、ココシャネルは類い稀な勇気と強さを>>続きを読む
「アメリ」で一世風靡したオドレイ。
彼女が演じるココシャネル。
本作は、オドレイが断ったら無かったらしい。
彼女の承諾を得たのも納得の芯のある作品。
オドレイは確かな眼差しが素晴らしい。
華美な>>続きを読む
(何か良い感じの人♩)→(…⁈ また逢いたいな)→(めっちゃ楽しいヤバい!)→(…尊敬)→親友。そして、それ以上の関係に。
と、恋の過程が緻密に繊細に再現されている。
こういう誠実な恋愛ものは色々とフ>>続きを読む
ドストエフスキーやカミュの現代版中編小説を読んでるよう。
1つの「窓」によって、浮上する隣の男の人間ドラマ。久々に極上のブラックで、めちゃめちゃ面白かった。
舞台のコルビュジエ邸やけど、ああゆう白と>>続きを読む
クローネンバーグのSF。
表現の殆どが性的なメタファーに観えて来る、恐ろしい…。その遠回しなアプローチ方法が、うけつけない。ほんと、しんどい。彼の性癖の闇はかなり深いと推測(勝手な主観)。
内臓までも>>続きを読む
これが、シンシティか!!!!!
ぶっ飛んだ男の童話って感じ。
観る人を選ぶ癖のある個性、このスタンス好き。
特典映像では、特別監督タラちゃんが喋りまくってた(笑)
同じく、フランクミラーも、ロドリゲ>>続きを読む
密造酒ビジネス時代に「不滅」と言われた伝説の三兄弟の実話。
まず…なんやねん、この邦題!?
アングラ系ヤクザの喧嘩は、もう戦争やねんけど、とにかくタフ、「え、まだ生きてるん?」って何回もなった(笑)>>続きを読む
ヒアアフター(死後、来世)をテーマに、家族を亡くした子ども、死の淵まで行き生還した女、死者と対話する能力を持ってしまった男の3人の人生が交錯する群像劇を、イーストウッドが静かに描いた作品。
死後の世>>続きを読む
楽天性と純真さの完璧な配合。ヒーローの配合。
まだ子どものクロエのパンキッシュ炸裂っぷりを拝めるだけで相当価値がある輝かしい出世作。
続編より本編やなぁ。
パープルとグリーンの配色観たらキックアス>>続きを読む
「身長150㎝以下、マスクを着けて逃走」
クロエ、くそキュート!!
ゲスい会話と容赦ないアクション。小柄でタフな女の子って観てるだけで爽快やからオールオッケー。
「どろ沼を一つ持っているね」愛する女に言葉で辱しめる彼の冷酷な面。
太宰の魅力は女性に絶望してるとこ。
浅野忠信が見事に演じ切ってる。
また、松たか子の陽性で品のある艶が、太宰文学のヒロインのイメー>>続きを読む
ショーシャンクのティムロビンスの初監督作品。主演は、ティムの妻スーザンサランドンとショーンペン。
死刑廃止論者である修道女ヘレン・プレジャンのノン・フィクション作品を映画化。
難しい題材を軸に、囚人カ>>続きを読む
Qにメルヴィル。
配役のツボを押さえて来るベンウィショーの出世作、膝を揃えて再鑑。原作ファン。
嗅覚の話しだが、視覚効果に優れてる。印象派の画家さながら絵画調な映像美。
香りを受ける様をファンタジ>>続きを読む
オープニングで、脚本の素晴らしさを感じる。
卓越した緻密さで描かれる人間と、差別の描写は冒頭から容赦ない。
現実に蔓延るだろう様々な場面でのエグい人種差別の模様。
目を背けたくなるような群像劇が繰り広>>続きを読む
2008年頃って、ケータイ小説が流行ってたなぁ。当時、立ち読みしてみたなぁ。
僅か、半年で友達の自殺未遂も交通事故死も、薬物事件も笑い飛ばせて無かったことになる設定が信じられない。その軽さは最早ホラ>>続きを読む