サクチューンさんの映画レビュー・感想・評価

サクチューン

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キリエのうた(2023年製作の映画)

4.8

THE 岩井俊二監督の映画でした。

美しい景観に演者を溶け込ませることを得意とする監督ですので、
『CG等を使わない自然と人との映像美』は圧巻です。

また併せて、岩井俊二監督がMV監督出身というこ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.5

非常に評価が分かれる作品だと思われます。
※私は好きな映画です。(ほかジブリ映画よりも好きかもしれません)

内容を明かさずレビューを書くのは非常に難しいですが、
映像はスタジオジブリの美しさをフル活
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.5

アイドルをやめて女優になった主人公の周辺で起こる
殺人事件を中心としたサスペンス。

本作は、映画を見る距離感といえばいいでしょうか
1起承転結のジェットコースターに一緒に乗る感じ
2映画という『箱の
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

5.0

約3時間が30分に思えるほど、勢いよくアクションで走り切る映画です。

テレビのドラマやアニメのように前日譚(ナンバリングの一つ前)から直結で本編始まります。
※映画の本編中ではなく、日本の配給会社(
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

日本ではあまり見たことのない、ポップなタッチで描かれる
アニメーションのスパイダーマンです。

私としては前作を鑑賞しておりましたので、前述の部分において期待通りの出来と思い、その点に関して満点でした
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.8

縁側を経由して外の世界へ。

縁側は『家(内)』と『世界(外)』の境界線だと私は考えます。

高校生主人公は『家(内)』、おばあちゃん主人公は『世界(外)』にいる人として表現され、お互いの絶妙な距離感
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劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE(2023年製作の映画)

4.0

PSYCHO-PASS3から次へのつなぎの映画。

本作のキーであるシビュラシステムの運用方法について議論がされており、本映画を鑑賞しておかないと次シーズンの最初混乱する可能性があります。

次シーズ
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

皆さんが思う『スーパーマリオ』を体現した映画。

原作や元ネタがある映画において、脚本家や監督がその器(元ネタのことを指しています)を使って、自分の伝えたいことを盛り込んでいる作品が多々あります。
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

ナイキの伝説的バスケットシューズ「エア・ジョーダン」作成秘話。
NBAデビューもしていない無名の新人選手マイケル・ジョーダンに注目し、バスケットシューズを供給するまでの過程を描いた実話。

とてもリズ
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.5

あまりコナンの映画を見ない物ですが鑑賞してきました。
いつの間にアベンジャーズ規模のアクション映画となっていたのか…。

コナンに詳しくない人でも鑑賞、楽しめる映画だと思いました。

ただ、長寿作品な
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

2022年度私的最高傑作。
CGをあまり使わない『圧倒的実写力』が魅力。

また、初代トップガンが流行した時代の、まるでミュージックビデオが映画化されたような映像と音楽のコンボは今作も引き継がれていま
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

4.5

初代マトリックスを子どものころ見た世代としては
どのような映像技術で心をくすぐるのかと鑑賞したのですが
どちらかというと、
『マトリックスをみて育った大人の君たちへ送る』映画でした。

もちろん、せっ
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

超ド級の、B級映画。
外国の方から見える日本を体験しましょう!がテーマになっております。

B級映画といわれると、低予算感をぬぐえない部分が予想されますが、
そこはブラットピットの軽いノリがうまくかみ
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

非常に評価に迷う作品だと感じました。

本映画は大きく分けて三つの観点で鑑賞される方が多いのかな?
と思っており、それに伴い評価のばらつきが発生しているのかなと思いました。
1:初代仮面ライダーのリメ
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Winny(2023年製作の映画)

4.0

ファイル共有ソフトについて、法整備がなされていない時代のお話。

新技術の本質を理解できていない状態で、悪用のためのソフトウェアだと判断し技術者が逮捕、無罪を勝ち取るまでの過程を映画化しております。
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.0

DCヴィラン大集合!

ハーレイ・クインを筆頭としたDCヴィランがスクワッドを組み
巨大な悪(?)に立ち向かう話。

ともかくマーゴッドロビーがかわいく
ハーレイ・クインを演じていく様を楽しむのが本作
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.9

一躍有名になった『バレットタイム撮影』。
※タイトルの『バレットタイム撮影』とは、
 主人公が銃弾を避ける際、寝そべるアレの時の撮影技法です。

子供のころ以来でしょうか…、久々にマトリックスを見まし
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.3

体にハンディキャップを持った青年と、脛に傷持つおっさんとのバディ物。

ただただ、この二人が目的地のため
衝突したり
仲直りしたり
旅をする作品になっております。

この二人が旅するシーンは
言葉なん
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

豪華キャストによる推理もの。

クールでニヒルな007が、めんどくさい性格の探偵に
正義感の塊のようなキャプテンアメリカが、荒くれ物の悪ガキに
美しく冷静なアンドロイドの女性が、面倒見のよいかわいらし
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

4.0

ハッピーデスデイの『完全な続編』。

本当に1の続きから始まります。
まずは絶対に1をご鑑賞ください!

次に、
1で『成長した主人公』からスタートする。
という点を頭に入れた状態で鑑賞すると面白さが
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

社会風刺の作品。

一見タイトルやジャケットからホラーを連想させる作品に見受けられますが、かなり序盤の展開はポップな感じに描かれております。

しかしながら、あるターニングポイントから
半地下の意味を
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.6

会話の中に隠された数々のメタファー。

本作は、天才的な戦略でロビー活動を行う主人公が
ロビイストとして戦い抜くドラマになります。

そこそこ古い映画ですので、ネタバレもたくさんネット上に転がっていま
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.8

画期的すぎる!
(本作のようなものに出会ったのは、私の中では初めてでした…。)

画面上は『緊急通報指令室のオペレーター』だけで、
緊急通報指令室に連絡がある犯罪の詳細は『鑑賞者の頭の中』という
斬新
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ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢(2020年製作の映画)

4.6

落ち気味の成功者と、夢見る若者のバディ物。

音楽が絡む作品を鑑賞すると、すぐライドしてしまう私の悪い癖があり
高評価をつけることが多いですが、
本作は非常にシンプルなバディ物であるため、それを抜きに
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キャラクター(2021年製作の映画)

4.5

よく、映画やアニメ、ドラマを見た感想で
『テンポが悪くて面白くなかった』という感想を見ることが多いですが…

本作は物語が進む『テンポ』がマジで最高です!

一作品を通して、ダレがなく最後まで『緊張感
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ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020年製作の映画)

3.9

頭を空っぽにして見れる映画…、と思いきや
公開されている予告は、かなりミスリードさせるように作られております。

また本作は、ワイルドスピードのテーマである『ファミリー』を
ドミニクにフォーカスを当て
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.7

おそらくではありますが、起承転結のような明確なストーリーを求める方にはあまりお勧めできません。

『一人のホームレスおばさんのドキュメンタリー…だよね?』
で終わってしまうからです。

帰るホーム(家
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.7


私は『男性』であるため、『フェミニズム』の思想については理解できない部分がたくさんあります。
これは『フェミニズム』を悪く言っているわけではなく、男性として生まれているため、『女性』として生まれるこ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

本作は、世にいう一般的な『女子高生映画』にあるような、イケメンと美人が彼氏・彼女になるまでの過程の作品ではなく、『世間一般の人の恋愛』の『始まりから終わりまで』を映画にしたものとなります。

よって、
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画を見始めた、初手の私の感想としては、
演技は…、うまいかなぁ?
映像の表現は…、地上波のドラマみたいだなぁ。
ストーリーは…、特に波風がないなぁ…
というもので、あまり私としては好まない映画なのか
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

SNSが発達し、現在の30代近辺にある『顔をネットにさらす危険性』という思想が薄待ってきているこのご時世、最近の10代~20代はどのようにこの作品をとらえたのだろうかと疑問におもった。
また、細田監督
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.5

映画館で鑑賞。

カートゥーンのようなタッチで描かれ、シャオヘイが旅をし、成長するお話。

ともかくシャオヘイ可愛いのなんのって。

内容としては日本アニメの内容ごちゃ混ぜ感が否めず、シャオヘイ可愛い
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.5

映画館で鑑賞。

内容としては、伝令を受け取った主人公が戦争の中をどのようにくぐり抜け、伝令を届けるか?それだけになります。

内容はシンプルですが、ワンカット風に撮影されているため、あたかも鑑賞者も
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.4

原作未読、地上波アニメ未鑑賞という一般の方から見たら最悪の状態で鑑賞(笑)

主要キャラクターである、主人公、主人公の妹、金髪の子、猪のお面の子の情報は、事前に周囲の友人からインプットされていたので難
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.8

京都アニメーションが様々な苦難を乗り越え、とうとう公開してくれた本作。

美しい風景画。
美麗なキャラクター。
そして、視聴者の感情を揺さぶるストーリー。

全てが完璧でした。
※5点満点をつけたいと
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.8

昨年度アカデミー賞最有力候補の前振りで見た作品。

marvel作品とは異なり、dc作品は、クリストファーノーランの流れを汲み、重苦しい世界観を醸し出して、本作もつくられました。

dcの中で最も有名
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