asahimariさんの映画レビュー・感想・評価

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シャンプー台のむこうに(2000年製作の映画)

3.6

イギリスの田舎町・キースリーを舞台にしたハートフルコメディ

レイチェル・リー・クック目的の鑑賞ですが、ヘアドレッサー選手権をどうにか盛り上げようとする市長がツボりました

彼女の代表作『シーズ・オー
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とんび(2022年製作の映画)

4.0

原作既読

うちの息子は只今15歳。少し前まで体ごとひっくり返していた毎月恒例の腕相撲対決では最近、粘りが出てきました

あと3年もしないうちに負ける日が来る事を思えば楽しみです…と言いつつ父は隠れて
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

支援者、地域、行政と色々な人が関わりながらも上手くいかないことが多い更生保護

自分や家族を守るため、犯罪歴のある人とは関わりたくないと思うのが一方での本音だと思います

でも辛抱、失敗、我慢、葛藤を
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評決のとき(1996年製作の映画)

4.0

予定調和の自由、身勝手な正義、人種差別、陰謀論、銃社会などアメリカの闇が凝縮された法廷映画

報復行為の感覚が自分の倫理観とは相容れない所がありました

論点は罪の有無ではなく罰の量ではないのかなと思
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.1

令和6年1月28日

原作より泣けました

出鱈目な風来坊、梨花さんの前向きさは無責任に見えて実は「色々な悩みに対して、明快な答えは世の中には用意されていないんだよ」と言っているよう

「笑っていれば
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レッド・ドラゴン(2002年製作の映画)

4.0

令和6年1月27日 再

過去に見たはずなのにその記憶がない…😅

でもシリーズの中で最もドラマ性があってストーリー的には好きです

エドワード・ノートンの活躍ぶりも良かったし、フィリップ・シーモア
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.2

令和6年1月20日 初
主演は志村けん…ではなく沢田研二

中学の理科教師が自宅で原爆を作り国に対し思想なき要求をする話

引きこもりが自宅で爆弾を作るレベルではない怖さがあります

皇居前や議事堂前
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.3

令和6年1月14日
原作既読。破滅を知りながらラストサムライ土方が貫きたかったのは何なのか?

義か誠か剣か私か?

もっと内側をさらけ出して欲しかったなと

「型がよくねえ」じゃなくて…

あと、新
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怪物(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

誰もが心に怪物を棲まわせながら、他人の怪物をも育て、拡散させている

問題なのは、それがたいてい無自覚の下に行われていて、時には親切心や良心が怪物を増長させるケースもあると言うこと

世間に彷徨う怪物
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

4.0

エンドロールまで見終わって、ラストのオチに心がぽかぽかしていましたが、近くに座っていたおじいさんの「やっぱり野球はええのう」と言う模範的な呟きに、ぽかぽかがさらに広がりました

ヌートバーと源田の献身
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.8

岩井作品といえば『4月物語』の桜吹雪、『花とアリス』のバレエのシーンなど、いつまでも心に残る映像美が印象的ですが、今回は『初恋』の記憶の美化

ありえない展開と、ありえない豪華キャスティングのせいで、
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解夏(2003年製作の映画)

3.7

公開当時から気になる作品ではありましたが、昔ながらの邦画感のイメージがあって敬遠していました

今回、原作を読んだきっかけで、長崎の風景を映像で見たくなって手を伸ばしてみました

主演二人の少し臭いめ
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喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

3.7

水川あさみのジャイアント馬場パンツ、女子プロレスラーみたいな悪態に、喜怒哀楽百面相

これは、笑うしかない

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.0


原作既読

阿部寛の深い眉間の皺や、佐藤健の鋭い眼光、清原果耶の迷いのない饒舌さは、それぞれの震災の傷跡を物語っている

その中で終始、林遣都のやさぐれ巻き舌が気になってましたが、被災者ではない余所
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罪の声(2020年製作の映画)

3.7

原作既読

昭和最大の未解決事件、グリコ・森永事件がモデル

当時、小学生で大阪に住んでいた事もあり、子どもながらにドキドキしていた記憶があります

この頃は豊田商事、日航機墜落、若王子さん誘拐、フラ
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新宿スワンII(2016年製作の映画)

3.6

マンガ原作らしく、キャラクター設定が分かりやすくて魅力的。広瀬アリスも魅力的。

ひゃくはち(2008年製作の映画)

3.8

原作既読。映画版の方が、より野球に特化した内容になっている。

元高校球児からすると(甲子園常連高でないにせよ)、好きな野球をすることがひたすら地獄と言う矛盾に身を置きながら、ただ白球を追いかけること
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.9

家族の思い出の料理って何だろう。

少年野球の時のお弁当の定番は卵焼きとシシャモ(時々メザシ)。母が気合い入れた時は決まって天ぷら。年末年始だけはカニとか牛肉とか豪勢だった事。父母を連れて旭川で食べた
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浅田家!(2020年製作の映画)

4.2

原作既読。原作も当然泣けますが、映画の方がより泣けました。優しい父と大黒柱の母、弟思いの兄、自由すぎる弟。幸せな家族。

登場人物がことごくいい人すぎて、落ち着いてみてられます。主演級のキャストが並ぶ
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.8

強い絆の話だよ。それが劇的じゃなくても。

斉藤和義の「ベリーベリーストロング〜アイネクライネ」を聞いたとき、「小説にできそうな情景描写やな」と思ってたら、逆だったんですね。伊坂幸太郎へ歌詞を依頼した
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gift(2014年製作の映画)

3.7

「プレゼントはもらう方より送る方が幸せなんだよ」

送る方の思いを究極の形にしたのがこの「gift」。それが例え贖罪であれ、願う気持ちがあればこそ。

制作的に色々と物足りない部分はあるけど、エンケン
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漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

4.0

原作既読。

西加奈子作品の中でも、特にこの作品は肉子ちゃんのキャラクターが立っていて、笑って泣ける面白さがあったので、映画化が決まった時から西加奈子推しの職場の同僚2人と観に行くべしと公開を楽しみに
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.7

復讐の炎を燃やした不死身のディカプリオが、貞子よろしくアメリカの雪原を這いずり回る物語。

アメリカ建国の歴史は征服と服従(差別)の繰り返し…という、その辺の詳しい知識がないので(日本史専攻)、この映
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.5

圧倒的な強さって見ていて気持ちいい。
難しいこと考えず、シンプルに面白い。

出演陣も豪華で楽しい。田中圭と思ってたら向井理だった。すまん。

麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜(2011年製作の映画)

3.6

加害者、被害者、関係者のそれぞれに人生があって、そこから運命の糸が複雑に絡み合い事件が起きている。この辺りの見応えは東野圭吾作品ならでは。

捜査本部の、解決ありきの浅はかな予断推理が会議室で空々しく
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東京公園(2011年製作の映画)

3.7

非東京人からすると、『東京公園』と言うタイトルの割には、東京っぽさが感じられなかった。

むしろ、登場人物がみんな美しくて、ぼーっと観てても画面を追ってられた。

会話がイマイチ上っ面な感じだけど、扱
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.7

犬の寿命は人間よりも短い。だから愛犬との別れは必ずやってくる。転生が犬にもあったら…飼い主の願望を叶えてくれる、犬派の犬派による犬派のための物語です。

ウチにも愛犬がおりますが、犬に思考があると思わ
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.1

自分の力が及ばなかった時の悔しさ。

泣いてばっかりじゃいられないけど、自分の言い分を叫びたい時もある。

正々堂々となんか戦ってくれない事を受け入れて、自分と家族を守って行けるようにしよう。

羊の木(2018年製作の映画)

3.7

日本海に面する地方の港町に集められた6人の元殺人犯…という舞台設定で、展開はミステリーとかサスペンスでもなく、どちらかと言うとドラマ調。

更生する人、しない人。そして更生の概念すらない人。

刑期を
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.3

原作を知らないけれど、小松菜奈が上手くハマってたと思う。

長い手足にスタイルも良くしなやかで、陸上部の違和感がなかった。小松菜奈の魅力が詰まった作品。

大泉洋もサブキャラクターもしっかりキャラ立ち
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

「三度目」の意味は。

飲み屋で推察のぶつけ合いがいのある作品。

法廷で明らかにされる「真実」と「裁き」で救われるのは誰か。

評価が割れる映画ではあるけれど、その他にも色々と考えさせられるので、見
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.4

犯罪心理学は後追いの学問であり、犯罪解決になんの役にも立たねえ…という事なのか。

序盤はいい空気感出してただけに後半は残念な感じ。

色々と解せない事が多いけど、香川照之扮する隣人にこれだけは言いた
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.7

もしも電気が使えなくなったら…という、『世にも奇妙な物語』にありがちな設定とは言えど、昨今の自然災害を見るとあながち非現実的な話ではないのかも。

サバイバルを通した家族の絆がテーマだけど、この映画の
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後妻業の女(2016年製作の映画)

3.8

まるでミナミの帝王を彷彿とさせる安っぽい大阪弁といい、ド頭で大御所キャスティングをほぼほぼ見せ終わる出落ちネタといい、Vシネ感満載で気楽に見れます。

登場人物の喫煙率の高さも含め、全体の雰囲気が90
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二重生活(2016年製作の映画)

4.0

哲学の修士論文を作成するために、院生である門脇麦が尾行をする事に。哲学の考察のためで有ろうと無かろうと、「尾行」という言葉と行為には魅惑の力を感じる。

ルールは「対象者と接触してはならない」という事
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.1

面白かった。音響とか群衆の映像とか、ダイレクトに心に響かせてくれるので、やっぱり映画館で観るべき作品だなと思いました。

ドラッグとかバイセクシャルとか、直接的に刺激的なシーンを省いているところが、こ
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