ノンコさんの映画レビュー・感想・評価

ノンコ

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キリエのうた(2023年製作の映画)

4.0

登場人物たちが魅力的にみえるってそれだけで十分すぎる。

儚くて透き通っててでもとっても重くて分厚い。

美しいと思える瞬間が幾つもあって、鑑賞後さらにそれが引き伸ばされるような澄んだ余韻。

怪物(2023年製作の映画)

4.4

怪物になり得る
怪物しかいない
怪物でしかない

相手の立場になって考える、
すりこまれるように学んできたはずなのに本当にそれが難しい。
せめてそれぞれの正義や愛の数と同じだけの味方や助けが機能すれば
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

一見何も変わらないように見える繰り返しの日々でも、1日として同じ日はない。
思わず笑みが溢れたり、涙が出たり、驚いたり、人と話がしたかったり、、
無口な男の内側で動き続ける木漏れ日が様々な日々の形をつ
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市子(2023年製作の映画)

3.8

完全な諦めが層になって出来たような人間、市子。

想像を超えた現実で汗を流し生きているのに温度がまるで感じられない。
諦めというフィルターがかかった市子は戸籍にも実際にも生きていないみたいだった。
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.3

誰を、
どの気持ちを、
どの事実を、
どの時間を守りたいんだろうか。

自分がどうしても可愛いこと、
みんな知ってるはずなのに
他人にはそれを許せない。

ほつれないよう
繕うべきなのは本音か嘘か。

悪人(2010年製作の映画)

4.3

赤色と青色の使い方が圧巻。
タイトルバック『悪人』の文字が
赤色だったことに詰まってる。

内側で赤い正義の血を流すと
青い罪のアザが残る。
祐一と光代のラストも
父の言葉も
祖母のスカーフも
あまり
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.8

次の世代にも伝えたい。
青い空を見て思い出すことを
精一杯誦じていかねばと

ある男(2022年製作の映画)

4.9

とんでもなかった。
それぞれの涙が
それぞれの事実を肯定して欲しい。

大袈裟でも例え話でもなく
誰かの傷を貰って
自分を衛り
また痛みを張り重ねて、、
そうやって300年生きる人間が
よくいる世の中
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.9

意地と根性
義理と人情
自分で米食べて生きるのは
本当ラクじゃないことだね

おもしろかった〜
aikoの主題歌と共にエンドロールがアツい

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.4

じゃあねよりまたねがいい
父は格好いい
母は優しい

守られていたこと
サバカンを見るたび思い出す

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.9

気持ちと行動が一致したり
気持ちと行動が矛盾したり
アクセルを踏むのか
ブレーキを踏むのか
その足がむかう場所に正解はまだ無さそう

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

4.9

119分の暗闇と1分の光。
なんでこんなにも
希望を感じてしまうのか

必死に這いてしがみつかんと
根底に流れるものは見つけられやん。
そこのみにて
底のみにて
底の身にて
其処のみにて

拓児が汚い
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ヒミズ(2011年製作の映画)

5.0

二度と観たくないのに
もう何度も観た、
すり減るすり削られる殺される。

みんなゾンビ。

いつまでも茶沢さんの声が呪いみたいに
何度も頭の中を流れる。
「俺にはわかる
何だってわかる
自分のこと以外
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.1

“もっとちゃんと怒って良い”

夕陽が射すあまりのオレンジ色が
あんなにジリジリ痛くてしみるとは

見事に胸いっぱい茜色に焼かれた、圧巻。

どうか明日の晴れが
あの親子を守ってくれますように。

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.8

君は永遠にそいつらより若いんだよ、
それだけで本当に十分。

エンドロール
主題歌の歌い出し
『まだ死なないでね
そう言ってもいいかな?』

ホリガイとイノギ
必死に内側に抑えながら
ずっとお互いにお
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.9

ラストシーン
受け継がれるとか似てるとかじゃなく
翼には賢治が憑依してた。


いわゆるヤクザ映画の痛々しさの中で
ふと“一緒に食事をとる”シーンが
様々な人と様々な状況で
さりげなく重ねられてるのが
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.9

最高に皮肉なのか
それでもやっぱりすばらしき世界だと思える日もあって、

映画館で嗚咽する程
涙が止まらんかったのは初めてやった。

乱暴に背負ったものを
強風が吹き飛ばしてくれたら
四方を囲む厳しい
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.7

確かに文に手を繋がれたし
必死に更紗の手を握った、

自分の手にずっとずっとそんな感覚が残る作品。

もういいよ、と亮くんは更紗の何を赦したのか。文を平手打ちした谷さんは自分を赦せないみたいやった。
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