安西さんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

安西

安西

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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

3.9

惜しい、とにかく惜しい作品。

内容としては、家庭に問題を持ついじめられっ子を助ける中で仲を深めていくという展開。
設定としては特段珍しい物でもないのだが、
自分がその設定が好きというのもあり、
物語
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ゾッキ(2021年製作の映画)

3.5

とんでもなくシュール。
余りのシュールさに置いてけぼりをくらってしまった。 
また、オムニバス形式で様々な話が展開されるのだが、その話同士が最後には繋がりを見せるのかと思いきや、思った以上にされない。
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.9

様々な陰謀が渦巻く中で、廃刊寸前の雑誌であるトリニティの編集長に就任した速水が、
様々な手を使いながらトリニティ、更には
出版社の薫風社に革命を起こしていくという内容なのだが、各俳優陣の演技が素晴らし
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.1

憧れの相手である宮本に近づく為に、予備校の講師である大野を利用し、世の中の普通を教えていく為に宮本の婚約者である美奈子に対しアプローチをさせる秋本。 

美奈子へのアプローチ方法を共に考え、実行をして
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ブレイブ 群青戦記(2021年製作の映画)

3.2

尺の関係もあるとは思うが、とんでもなく突拍子に展開が始まるので、置いてけぼりをくらう。

また、戦場のシーンが無理がある展開で、
感動のシーンのはずが入ってこなかった。 
何でそこあえて退却するの!?
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.8

開業医の娘として生まれ、所謂箱入り娘の華子と、経済的理由から大学を辞めてしまったものの、そこから自らの力で這い上がってきた美紀。
住む世界が全く違う二人が、一人の男性をきっかけに出会い、繋がる様を描い
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.3

西川美和作品はゆれるのころから欠かさず見ているのだが、これは傑作。

物語としては、余りに真っ直ぐで不器用すぎるが故に、殺人を犯し収監されていた三上が、刑務所から出所してからが描かれているのだが、予告
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.7

まず、Uruの歌う主題歌、挿入歌がとても良い。
罪の声を見た際も思ったが、映画の雰囲気に合った曲を作るのが本当に上手いなと思った。

物語としては、結果として父親を殺めてしまった環菜だが、それまでの過
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.7

久々にしっかりバッドエンドの邦画を見た気がする。
物語としては、全てを失ったその日に、
開業医の大悟と運命の出会いを果たし幸せを手に入れた小春と、大悟の子供のヒカリとの生活を描いている。
序盤こそコメ
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劇場版 殺意の道程(2021年製作の映画)

3.7

全編通してとにかくシュール。
物語の設定としては、自分の父親を自殺に追い込んだ相手を殺そうと計画するという非常に重い設定なのだが、物語開始5分ぐらいでその重さが吹っ飛ぶ。

計画名を決めるだけで1日使
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.3

デイアンドナイト、新聞記者、宇宙で一番明るい屋根と、藤井道人監督に外れ無し!と言わしめる作品。

山本賢治ことケン坊がヤクザとなるまで、そしてそれからの人生を3つの年代に分けて描かれているのだが、まず
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名も無き世界のエンドロール(2021年製作の映画)

3.8

まず、この映画に限らずではあるが、
予告編や煽り分において[ラスト~分の!]の様な表現方法は止めた方か良いと思う。
これ系の映画でちゃんとそのとおりになった試しがなく、肩透かしを食らう形になってしまう
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

基本、恋愛映画は全く見ない(寧ろ苦手)なのだが、清原果耶が出演するのを知り視聴。
結果として、清原果耶はほぼ出てこなかった、、、(重要な場面で出はするのだが)

しかし、これは完全に嬉しい誤算で、シン
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心の傷を癒すということ《劇場版》(2021年製作の映画)

3.7

実在の精神科医を描いたドラマの劇場版。
精神科医という仕事を通して、人に寄り添う事の重要さがとても丁寧に描かれていた。
また、それと同時に安医師自身も家族、友人など様々な人に寄り添われ生きてきたんだと
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さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

3.4

邦画では珍しくOPがあったのだが、
曲と相まってとても雰囲気のある良いOPだと思った。

内容としては、冷川と半沢との関係性が絶妙な距離感で描かれており、最終局面ののやり取りでの半沢のセリフは、信じな
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ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

3.9

原作未読、邦画版視聴済み。
全く邦画版とは内容が異なる。
(恐らくアニメの方がオリジナル展開?)
だが、これは本当に上手く若者向けに内容を昇華しており、邦画版とはまた違った良さがあった。
このアニメ版
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おとなの事情 スマホをのぞいたら(2021年製作の映画)

3.5

内容としては、ある出来事をきっかけに仲良くなった男女が集まったパーティーで始まったお互いの携帯を見せると言う遊びをきっかけに、様々な秘密が明らかになると言うストーリー。
豪華俳優陣の掛け合いは見ていて
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劇場版ポケットモンスター ココ(2020年製作の映画)

3.8

ポケモンは本当に久しぶりに見たが、
やられた。
自分の好きな作品である親子愛物で、
下手な洋画や邦画よりもよっぽど泣けた。
ただ、唯一にして最大の残念な点としては、ココの声を演じる上白石萌歌の演技がと
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.9

見る前のハードルを越えてきた作品。
のん演じるみつこは脳内に相談役のAという人格を持っているという設定なのだが、序盤はそのノリがしんどいというかイタい。
しかし、物語が進むにつれAという存在の大きさに
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AWAKE(2019年製作の映画)

3.6

夢破れる形で将棋を辞めた主人公が、
ロボット将棋開発を通してまた将棋と向き合っていく様が描かれる。
過去の因縁の相手との電王戦は、プロ棋士としてのプライドと将棋会の威信を背負っていたが為のあの結末だっ
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

3.2

元々福田雄一作品は好きで良く見ていたのだが、作品ごとにノリがキツくなってきている印象。
また、物語の展開もぶつ切りぶつ切りで、シチュエーションコントを何本も見せられているような感じであった。

ただ、
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

3.5

取り上げているテーマや豪華俳優陣の演技は素晴らしかった。
特に、戦場での女の子の叫びは、
本当に考えさせられる内容であった。

しかし、回収できていない伏線が多すぎるために登場人物へ全く感情移入が出
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.6

初めて4DXにて視聴。
想像以上でした。

ストーリーとしては、クライマックスがちょっとあっさりしてしまっているかなという印象を受けたものの、洋画はどうしてもアクション全降りの印象を受ける作品が多い中
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アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)

3.8

森山未來、北村匠海、勝地亮の三人それぞれの事情、ボクシングをやる意味というものが描かれるが、間違いなく勝地亮が前編における主役であった。

親の七光りで芸能界にいる芸人が、
ボクシングを通して自分を証
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アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

3.7

前編後編一気見したが、個人的には前編の方が好みであった。
各々複雑な環境に身を置くなかで、ボクシングを通して必死に答えを探そうとする姿には心を打たれた。

ただ、少し色々と詰め込みすぎたような印象があ
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キーパー ある兵士の奇跡(2018年製作の映画)

3.7

実話を元にした映画と知り、事実は事実は小説より奇なりとはよく言ったものだと感じた。

劇中で出てくる、憎むのは簡単だという言葉が胸に刺さる。
戦争というものはその人個人ではなく、人種全体を憎しみの対象
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滑走路(2020年製作の映画)

4.3

予告編含め、フィルマークスのあらすじ以外全く情報無しで見たため、正直あまり期待していなかったがそれはとんでもない間違いだった。

物語としては3者の視点から描かれる。
それぞれが完全に独立した物語で、
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.7

ある出来事をきっかけに家族、故郷から居場所を失ったたすく。
その人柄がどうしようもない程にダメな人間という訳ではなく、基本的には全然そんな事は無く、礼儀をわきまえたちゃんとした人として描かれているのが
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ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-(2020年製作の映画)

3.2

最近綾野剛はこういう役ばかりな気がする。折角演技力がある俳優さんなのに勿体ないような気がする。

物語としては可もなく不可もなくといったところであったが、最終対決の展開は、これまで苦戦してきた相手と
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さくら(2020年製作の映画)

2.9

この作品は恐らく評価が二分する作品のように思える。
そして私は残念ながら受け付けない側であった。

特に妹の美貴については、許されない恋に苦しんでいたと言うのは分かるが、
あまりにも歪みすぎてはないか
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.4

夫である高橋一生が裏で何をしていたのか、また終盤の場面の展開はそういうことかと感心させられた。

しかし、同じく黒澤清作品のクリーピーを見たときも思ったが、ここでこんな分かりやすい合成使う?っていう場
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.8

母になりたい、そのあまりに純粋であまり困難な願いを持ち続ける姿が見てて痛々しく、切なかった。
劇中後半での女になったから母親になれるというセリフが尚更胸に刺さる。

また、一果役の服部さんの演技がまた
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罪の声(2020年製作の映画)

3.7

犯罪の手段として使用されてしまった3人の子供のそれぞれその後が判明した時はその歩んだ人生があまりに対照的で胸が痛んだ。

人生の中で、理不尽なこと納得のいかない事は多くあるが、それが犯罪を犯して良い理
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.7

個人的には現段階での今年見た映画でNo1作品。

特別養子縁組によって養子をとった夫婦と、その養子の産みの親、産みの親からの一本の電話により、最悪の状況で再び対面することとなるまでの家庭が夫婦側、産み
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