のちこさんの映画レビュー・感想・評価

のちこ

のちこ

映画(70)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

愚行録(2017年製作の映画)

3.9

「たくさん頑張って、たくさん我慢して、そういうのがプツッと切れたんです」

たしかに日本は階級社会なのだ
生まれを変えることはできないし、はなから得られないものがあるのが人生だ
これは決して特殊なシチ
>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

他ノーラン作品と比較して、私にはとてもわかりにくかった
大枠は理解できるものの、地味な仕掛けに気付けなかったりしたのは悔しい
前提知識がなさすぎるのが理由かも

とはいえ、ラストはすごくすき
絶望と安
>>続きを読む

健太郎さん(2019年製作の映画)

3.0

健太郎さん、感情の読めなさとある種の愛嬌がネコバスを思い起こさせた

私はこの物語は復讐劇ではなく、愛の物語なのだと感じる

あのハンカチを手渡された時、健太郎さんの子供は切り替わったのかもしれない
>>続きを読む

名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

3.5

久しぶりにコナンの映画を見たが、相変わらずアクションシーンが超人仕様で安心した

ブレスレット 鏡の中の私(2019年製作の映画)

3.0

結末や真相はどうあれ、ドキュメンタリーかと思うほどのリアルで静かな演技がこの映画の雰囲気を決めていて素晴らしかった

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

なかなか楽しめた
電話口でパニックを起こす女性をなだめるため、あえて「好きな食べ物はなに?」と聞くシーンがすき
答えを聞いた後の彼の返しもすきだし、私は白子が好き

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.7

お兄ちゃんたちに憧れてついていく主人公の無垢な笑顔が本当に美しい
情景のどれもが古い記憶を刺激する

スケートボードをガレージで練習する様子を少し引きで定点撮影してるシーン、何かに打ち込んだ経験のある
>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

4.2

世界は広い、でも大切なものは手の届くところにある
限られた時間の中でどう生きるか?
傷のある過去にどうさよならするか?

私たちも元は母親の胎という部屋の中にいた
世界を知り、どう行動するかは自分の意
>>続きを読む

AMY エイミー(2015年製作の映画)

3.7

類稀なる才能、の裏で、実際の彼女は素朴で優しくて、きっと寂しい女性だったのかもしれない
いい人に出会っていれば、信頼できる人が1人でも多くいれば
もしそんなifがあったとして、彼女はあの歌を歌えたのだ
>>続きを読む

複製された男(2013年製作の映画)

3.1

ヒント!ヒントをもう少し…!
と思いつつも、これは「欲」の話「愛」の話なのかもと思い、一旦納得できた
非常に深い
何度も繰り返し、支配するために彼が何をしてきたのか?

X エックス(2022年製作の映画)

3.0

ちゃんと狙って作りました!というわかりやすいホラーで非常にたのしめた
非力なシニアが殺人やるなら確かにこのやり方よね

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.7

あまりにしんどいシーンが多く、休み休み見た
悪の描き方がリアルすぎる、直接感情をぶつけられてる感覚で暴力的とすら思った

ただ、美しい映像も多く、ああ映画っていいなとしみいる瞬間に何度も心奪われた
>>続きを読む

キャビン(2011年製作の映画)

3.5

最初から最後まで大爆笑だった
ストレス発散!最高にエンタメ!
これはいいわ!大正解

オットーという男(2022年製作の映画)

4.7

生きる意味がわからず、心が疲れていた
そんなときに、この映画を見られたこと、本当に幸運だった

いくつになっても大切な人はできるし、過去を乗り越えることはできる

写真を飾るように、丁寧に思いを重ねて
>>続きを読む

ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

2.5

謎解きが進行している感じもなく、ゆるりと終わってしまった

しかしながら、森川葵さんの演技は素晴らしい
きちんと意味のある演技をしている
彼女が一人勝ちじゃないかと思うほど、「飛び抜けた演技」でした

アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

3.0

小説をなぞってるだけのように見えて、映画である意味を感じられなかった

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.0

雨に濡れた森からモワッと緑の香りが漂ってくるように、こぼれ落ちそうなほど眩い光に満ちた星に包まれるように、暴力的なまでの自然描写と、
おもしろ裸おじさん

途中はもはやダウンタウンのコントかのようなシ
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

見終わってみると、クリストファー・ノーランらしい素晴らしい(そして非常に難解な笑)構成でした

静と動、音による落差の表現で原爆を暗喩していた気がして、印象深かった
トリニティ実験前は淡々とドキュメン
>>続きを読む

モンタナ・ストーリー(2021年製作の映画)

3.6

傷を乗り越え方は人それぞれで、そのどれもがその人にしか持つことができないものであることを気付かされる
だからこそ、傷を共有することが尊いのだろう

グレート・スクープ(2024年製作の映画)

3.4

淡々と事実を積み重ねていくハードボイルドな展開だった
実際の騒動を全く知らない私も、当時の状況がイメージしやすい見せ方/演出で、再現ドキュメンタリーに近い作品ではないかと思う
関係者たちの緊迫感や繊細
>>続きを読む

ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)

3.3

肩の力を抜いて見られるほどよいエンタメ映画という感じ
んなアホな、な展開ではあるものの、
目に嬉しい美しい風景やかっこいいドラゴンの描写などが見られたのは良かった

もらとりあむタマ子(2013年製作の映画)

3.2

前田敦子の「脊髄反射で出てくる言葉」の演技、あまりにも自然
メッセージ性の高い大事なセリフより、そういう日常的な誰の心にも残らない所作をこれだけリアルにやれるって才能だ

変に成長しない主人公もよかっ
>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

4.0

自分の人生を歩むことは権利ではあるが、義務でもあるのかもしれない
逃げることができない出自を、血を、根のようにびっしりと張り巡らされた鎖のように感じ忌み嫌う感覚は少なからず共感してしまう

どこか遠い
>>続きを読む

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

3.5

メリル・ストリープの演技は非常によかったものの、展開/構成がややいびつなテンポで、かつネガティブな要素が多いのでしんどかった
雑というか、心理描写がシンプル過ぎるというか

あちらにいる鬼(2022年製作の映画)

3.2

寺島しのぶさんは、泣くよりも笑う演技でより深く悲哀を表現されていたような気がする
非常に心にくる演技

コロコロと感情的に立ち回る女たちの中で、無表情のまま静かにただそこにいる妻の強さと冷えが非常によ
>>続きを読む

オキシジェン(2021年製作の映画)

3.1

序盤でなんとなく先が見えてしまったところはあったが、最後までどうなるのかとハラハラしながら見ることができた
ちょうどいいSF

傲慢な花(2022年製作の映画)

2.1

Netflixオリジナルのサスペンス、大抵日本の2時間ドラマみたいな感じなのなんでなんだ
白髪の葉加瀬太郎みたいな刑事の相棒はよかった

密かな企み(2019年製作の映画)

2.1

「わかってた!」の連続だった
心情もまったく理解しにくく、刑事もこれじゃ過去の傷乗り越えられんやろ…という感じ

X-MEN:フューチャー&パスト(2014年製作の映画)

4.2

見終わった後、シンプルに「あーたのしかったー!」と思える作品
アメコミ作品はこうでなきゃ
私たちは過去現在のエグゼビアとマグニートー、どちらもすきなのよ…!という気持ちを叶えてくれてありがとう

ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

4.5

n回目の鑑賞
人生に疲れている時に見る
生きている「時」の美しさを感じられて、非常に愛おしい作品
今を懸命に生き、たくさん笑おうと思える名作

X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011年製作の映画)

4.1

X-MENシリーズの中でも一番すきかもしれない
各キャラクターの心理描写や深掘りも丁寧で、構成ストーリーも飽きも来ず夢中で楽しめた

ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年製作の映画)

3.5

X-MEN3部作と比較して、よりハードボイルドで男臭いのが良い
ところどころセリフの言い回しなどが好みではなかったが、エピソード0としては情報開示のバランスが非常に上手で、全体として満足度が高かった

X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006年製作の映画)

3.9

おさらいのため久しぶりに鑑賞
なんだかんだでやっぱりX-MEN楽しいな…!

ミュータントとの分断を表現するために、「人間がミュータントへの恐怖から車の鍵をしめる」シーンなどは、細かいけど繊細でうまい
>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.2

SFだと思ってたら最高のコメディだった
出演者全員の好感度上がった
皮肉たっぷりで資本主義の嫌なところがよく出てる
決してやりすぎではない、起きかねない現実だ

あまりによかったので、好きなシーンをい
>>続きを読む

幸せをつかむ歌(2015年製作の映画)

3.5

メリル・ストリープ、涙の演技が本当にすさまじい
特にバスルームで背中を丸めて泣くシーン
背中しか写っていないのに、悲しみと情けなさが胸に迫るように伝わってくる
名女優の技光る演技に浸る映画

バクシャク -犯罪の告発-(2024年製作の映画)

2.9

実際に今も、酷い男尊女卑や人の心を踏み躙る犯罪は多くあるのだろう
現状を伝える意図は伝わった

しかしながら主人公の女性が立場の弱い人に対して説得する際、高圧的で暴力的であったことはどうしても受け入れ
>>続きを読む

>|