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寅さんって悪人が報いを受けなかったり、死に目に会えなかったりと、世の不条理をちゃんと描いているよね
悪人が報いを受ける場面よりも、遠く東京に感謝する寅さんが描かれる。ぼたんが決して絵をお金に替えようとしないのも粋で素敵だ。
武さんは一人勝ちを喜ぶ人物ではないと思っていたので、一作目から結末は分かっていた。作品の面白さよりもその事実を再確認出来た事が嬉しい。
社会に閉ざされているが故の幸福しか私たちには許されていないのだろう
このレビューはネタバレを含みます
脚本がしっかりしていて無理なく観れる。
ただ、散々物に触れ、普通に人を殴っていた主人公が、モリーに触れたいと葛藤していたのは笑った。