ゆうじさんの映画レビュー・感想・評価

ゆうじ

ゆうじ

映画(360)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とても愛情深く、親密な雰囲気の映画だと思った。
大人になるにつれ言葉を覚えていくので、大人は感情表現が上手になっていると思い込むが、実は必ずしもそうではないと感じさせられた。
人との関係性や状況にとら
>>続きを読む

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

最初、誰かが交通事故に巻き込まれるんだろうな、でもオダギリジョーは死なんだろと思っていたらあっさり亡くなって呆気に取られてしまった。
全体的に良子が何を考えているのかがよく分からなかったが、純平のまっ
>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.8

羊から本来産まれるはずのない、得体の知れない生物が産まれてくるという映画。
全体的に不穏で気持ち悪い雰囲気なのが好みでした。
産まれてからしばらく視聴者も姿を見ることができずヤキモキして、見た時にはな
>>続きを読む

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.0

第二次大戦時にユダヤ人虐殺が実行された際に私財をうつことで多くのユダヤ人を救済した、オスカーシンドラーの話。
衝撃的な描写や、時代(政治)に翻弄される軍人と一般市民の心情も描かれていてかなり見応えがあ
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

例に漏れず、原作を何周もしたファンということで視聴。
原作で描かれていたシーンが画面の端で一瞬描かれていたり、音楽とコートの音と無音のバランスが非常に良く、ずぶずぶ入り込めた。
リョータのストーリーと
>>続きを読む

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

普通に大学行って、普通に就職した人の多くから共感を得そうな映画でした。
大学の飲み会に馴染めず、就職後のギャップに悩む。
それでも自分のやりたいことをずっと持ち続ける北村匠海くんはカッコよかったし、同
>>続きを読む

キング・オブ・スタテンアイランド(2020年製作の映画)

4.0

ワル過ぎず、素直で真っ直ぐな感性を持つ主人公を演じるピートデビットソンが素晴らしかった。
もともと雰囲気があって、場の空気を一変させられる力があるので好きだったが、さらに好きになった。
ママは全てお見
>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

3.9

終始、誰がどんな行動を取るんだろう、何を話すんだろうというはらはら感に満ちていた。
探り探りの会話や態度ではじまったからこそ雰囲気に入り込み、それぞれ登場人物の個性やだんだん融解していく関係性が絡み合
>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

穏やかで親密なベルファストがもつ本来の雰囲気と、紛争がもたらす破壊と荒廃が良い塩梅でごちゃ混ぜになっていて、はらはらしたり安心したり、良い刺激であった。
去る者と残る者との間での諍いの描写が無かった分
>>続きを読む

選ばなかったみち(2020年製作の映画)

3.6

モリーがレオの見ている景色を理解しようとするが、ずっと一緒の体験を共有しているわけではないから理解できるわけがなく。ただそれはどの親子にとってもそうで、よくよく考えてみると1人の人生を全て知る人は自分>>続きを読む

僕が大人になる前に/ビッグな僕の青春(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

H&MのCMを見てカッコいいと思ったピートデビットソンが出ている作品ということで、視聴。
モーが成長に伴って変化していくが、変化しないジークが作品の主役であると感じた。何より自分から去っていく人を見送
>>続きを読む

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.0

言わずと知れた名作、ようやく見られました。
バーバリーのコートやフレンチトーストなど、1つひとつのアイテムが忘れられずに描かれているところに丁寧さを感じた。
またマーガレットの境遇とジョアンナの対比も
>>続きを読む

舟を編む(2013年製作の映画)

3.8

ずっと気になりながら見られていなかった映画のひとつ。
全体的に面白かったが、それぞれの登場人物、特に松田龍平、宮崎あおいの生い立ちやバックグラウンドの描写が薄く、ところどころ感情移入しづらいところが散
>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ジュラシックパークシリーズ完結ということで、ワクワク鑑賞。
個人的には炎の王国はいらなかったと思っているので、これまでの主要な登場人物が参加した完結編である今作には一定の評価をしたい。
正直詰め込みた
>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ジョーダンピール好きなので視聴。
観終わった後に考察サイトに行きたい衝動に駆られたが、自分なりに考えてみました。
今回の作品は環境汚染に対して警鐘を鳴らしながら、先進国の白人たちが過去の行いへの報いを
>>続きを読む

アイアンマン(2008年製作の映画)

3.9

ずっと気になりながら見てこなかったマーベル作品。初めに見るならこれと言われて、ようやく見ることができました。
勧善懲悪で恋愛もあり、わかりやすいアメリカ映画という感じだったが、何より派手でカッコよく、
>>続きを読む

ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.9

超常現象モノながら、一人ひとりのバックグラウンドが丁寧に描かれていたことで、安心して見られる映画でした。
心の内につけ込んでいく様にはムカムカしたし、カネの使い方にはスカッとした。
時代もあってか、死
>>続きを読む

ファースト・マッチ(2018年製作の映画)

3.9

ヤーヤアブドゥルマティーンが出演ということで視聴、なかなかバイオレンスで刺激的な映画でした。
モニークが自分の過去を語るシーンと最後のシーンで一気に良い映画となった印象。
それまではモニークの言動の原
>>続きを読む

最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

4.0

ただのラブコメではなく、登場人物のパーソナリティにそれぞれスパイスが効いていて良い映画でした。
音楽も終始非常に良かった。
展開に驚いたし、そこまでせんでも…と思ったが、それが製作陣の伝えたかったメッ
>>続きを読む

フルートベール駅で(2013年製作の映画)

3.9

前情報なかったのでなんとなく幸せな映画なのかと思っていたが、全く重たいラストで驚いた。
ワンダ(オクタヴィアスペンサー)の演技が良かったのはもちろんだが、ソフィアも心情の表現がかなり良く、心を打たれた
>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.9

警官に対してお前がいなくなってくれよと言いたくなった笑
コミカルな描写で笑ってしまうこともあったが、内容はアメリカ社会とアメリカ人のアイデンティティの根本にずっしりと横たわる問題で、まったく大げさな話
>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.8

何だこの話、、救いがない。
緊張と緩和がうまく使われていて、はらはらしたし、伏線回収もばっちりで恐ろしい。報復側の子どもがどういう立ち位置なのかだけ、教えてほしかった。
暴力も報復も決して許されること
>>続きを読む

アンテベラム(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

好きなサスペンス寄りのホラーかなと思い、視聴。
終始何が起きるか分からない、はらはらするストーリーで怖かった。やはり人種差別や暴力、恐怖や支配などの要素があると観客にも作品内の恐怖が共有され、締まった
>>続きを読む

オールデイ・アンド・ア・ナイト: 終身刑となった僕(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ヤーヤアブドゥルが出演しているということで視聴。
ボスらしい威厳と非情さが醸し出されており、とても良い役であった。

映画としては、人種差別と貧困による視野の狭さ、選択肢の少なさ、それらが負の連鎖で受
>>続きを読む

遥かなる山の呼び声(1980年製作の映画)

3.9

実力のある俳優が出ていると、本当に実在する人物に思えてくるし、この時代の俳優には特にそう思えるから不思議だ。
高倉健はもちろん良かったが、武田鉄矢と倍賞千恵子が特に良かった。
武田鉄矢はお調子者だが、
>>続きを読む

愛の渦(2013年製作の映画)

3.6

豪華な俳優陣と面白いテーマに惹かれて視聴。
新井浩文や滝藤賢一、池松壮亮に門脇麦、窪塚洋介に田中哲司。しかし期待通りではなく、中途半端であった。とくに池松壮亮と門脇麦と窪塚洋介。
共通して言えることは
>>続きを読む

イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

3.8

思っていたよりも終始ミュージカルでダンスシーンも長く、めちゃくちゃゴージャスなインド映画という感じだった。
ヒップホップがゴリゴリでかっこよかったところが大きく違うところかなと。
傷ついたレコードのリ
>>続きを読む

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

初めは真奈とすみれの恋愛ものかなと思って観ていたが、どうやら違っておそらく死生観についての物語なのかなと思った。
はっきり「東日本大震災」というワードは出てこないが、それをはっきり想起させるワードによ
>>続きを読む

学校(1993年製作の映画)

4.0

時代が感じられる描写が多く、当時の若者のノリも新鮮だったが、普遍的なテーマでかなり良い作品であった。
しかし各々が抱えている問題は今とあまり変わらず、人間の愛情に飢えている人間がかなり多いのだろうなと
>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

アンソニーの視点で描かれている描写が多く、事態が複雑すぎて、ずっと正解がほしいと思いながら見ていた。
もどかしさと、事実と思われることとのギャップにストレスが溜まった。
アンソニーの服装で、その時の認
>>続きを読む

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.9

いつだか父親が言っていた、「あの頃はみんな良くなると思ってた」という言葉を思い出した。まさにこの時代のこと。
ほぼ全ての人がそれを盲信していた時代なんだと思う。
時代に翻弄されるのは一部の尖った人間で
>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.9

物語の規模の大きさと用語の難しさに驚いた。
明らかに1話では完結しないほどに風呂敷を広げていく様が逆に楽しかった。
映画の公式サイトで用語の解説をしてくれていてたすかる。
父親が襲われるシーンではドラ
>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.9

グレタガーウィグの出演作を初めて視聴。
笑顔が素敵で恐れを秘めた表情がとても印象的だった。
ADHDぽい言動が目立つフランシスだが、徐々に自分を守るような言動が少なくなり、自分を受け入れていくような様
>>続きを読む

マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.0

インドは発展著しい、教育が進んでいる、多くの人が英語も話すことができる、といったイメージがあるが、発展著しいからこそ貧富、教育の格差もあるんだなと。
シャシの家庭は裕福なようだったが、そうでなければ学
>>続きを読む

キャンディマン(2021年製作の映画)

3.8

ジョーダンピールの携わる映画は人種差別への主張が強いと思っているが、この映画は特に直接的な表現が多い。
また空想はなく、あくまでも人間によることを描いているイメージがあるが、今回は空想も混じっていて、
>>続きを読む

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.8

単一民族の平和な学生生活を送った自分には、人種差別やスクールカーストの実情は理解し難く、あまりスッと理解することができなかった。
同性を好む性質に関する映画や物語に全く違和感がなくなっている、それだけ
>>続きを読む

>|