花生豆花さんの映画レビュー・感想・評価

花生豆花

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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.2

幽霊が妻をじっと見ているだけ、会話もほとんどないような作品なのに胸を打つ。
幽霊にとって彼女は存在しているんだろうか?触れ合うことも話すこともできなければ、存在しないも同然なんじゃないか?悲しげな彼の
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.5

酒を断つための12のステップ。酒浸りのダメ人間がグループセラピーによって良い人間に成長する…と言うとむず痒くなってくるが、思考の変化によって本人の気分が良くなったならそれで良かった。
怪我して変な体勢
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最初で最後のキス(2016年製作の映画)

3.7

クラスメイトや大人からの評価vsガガ様の教え。同調圧力には屈しないぞと結託できる仲間を見つけたところで、価値観の押し付けはすでに自分の内面まで侵食してきている。もっと広い場所に出れば楽になる話だけど、>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.9

シェフの再出発ロードムービー。フロリダの開放的な雰囲気と中米の不思議な食べ物と活気ある厨房…遠い国の景色を眺めてるだけでもう嬉しい。キャラクターも人情味があってコミカルで、単純に明るい気分になれる作品>>続きを読む

コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.5

感染症で人が亡くなっていく。近いことが身近に起こってしまったこの状況で楽しんで観れるはずもなく、現実のツラさを希釈したように見えてしまう。

地上の星たち(2007年製作の映画)

3.7

陽気なパフォーマンスとは裏腹に真面目な問題提起がなされてた。画一的な教育システムからあぶれてしまう子供たちをどう救うのか…障害だといって一箇所に押しやるのは効率的だけど、そういう子が一人や二人居る集団>>続きを読む

プレステージ(2006年製作の映画)

3.5

不思議な作品だった。妻を殺した復讐の連鎖の話なのに手法に手が込んでいるのが滑稽で非現実的。真面目に観てると面食らう。映画自体がイリュージョンだからおおーってなればそれで良いのかもしれない。

ジュディット・ホテル(2018年製作の映画)

3.7

視覚的なセンスの良さ。短編だからそれだけで充分観ていられるのにストーリーも上手いこと纏まっていて完成度が高い。脇役もそれぞれ良い味出していた。死にたい元気な女の子、青い塗料を食べている男、キュートで残>>続きを読む

存在しない夢の国(2012年製作の映画)

3.2

ディズニーランドも平穏な家庭も虚構であることを意識させられる1日。秘密を知った後はit's a small worldの人形達も恐ろしく見える。

ビニール袋の夜(2018年製作の映画)

3.4

ビニール袋の復讐。子を産むことに執着する女は不気味で念願のベイビーもカマキリの子みたいにおびただしくて気色悪い…増え続けるプラスチックごみへの皮肉。

エアポート(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

トラブル続出で飛行機に乗り遅れそうな母子のため、グランドスタッフが奔走する。融通の効かない同僚を次々と突破していく彼女がかっこいい。働くってこういうこと。

ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

幽霊があの手この手で世界との接点を手に入れ、彼女を狙う悪の一味と戦う。霊媒師役のウーピーゴールドバーグが良い味出していて、霊を映像化する際のオーバーな演出も今となっては笑える。
二人で手をべとべとにし
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.0

過保護な親に育てられた子が街に出る。歌舞伎町やら新橋やら…無防備に冷たい人間に出くわして、まともに傷つくからひやひやするのだが、同時にすっと収まる場所が見つかるのが東京らしいなあと思った。だてに人が多>>続きを読む

美味しい美女/グルメな歯医者(2017年製作の映画)

3.4

女を食いたい男がにんじんに食われている。恋愛のあれこれを具象化させた作品。

君が君で君だ(2018年製作の映画)

4.3

アパートの一室で姫を見守り続ける男たち。姫の好きな人物になって盗撮して祈祷をしてブラをつけ髪を食べる…奇行の数々は爆笑ものだが、同一化の願望も不可侵の掟も彼らの言ってることはかなり理解できる。ホモソー>>続きを読む

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.8

近未来都市の造形がいちいちチャーミングでわくわくする。朝ごはんの全自動調理システムや邪魔すぎるダクトや内臓のように動く配管。技術の進歩によって思い描く未来はこんなに独創的で温かみのあるものだったなんて>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.7

人間への眼差しが温かい。女の子の整備士になるという夢が尊重されるところ、英語と運転が下手な運転手とガラの悪い客との子供じみた掛け合いが好きだった。
夜が更けていくにつれ、満身創痍で繰り出される会話が核
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.5

スポ根映画みたいな風情だった。フォード一丸となって…というわけでもなく各々のプライドと利益のための戦い。社内政治に嫌気がさす中で二人の友情が際立って尊いものに思える。

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.2

全くドラマチックじゃないのに映像だけは鮮烈だった。
関係と呼ぶほどでもない人間同士のゆるい掛け合いや痴話喧嘩が心地良い。ドライで身軽な彼等のどこへ逃げてもつまらない日常(仮)みたいな状態が続く中で、離
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.4

舞台がインドなのがうまい。ごちゃごちゃした街中を走り回るだけで異国情緒を満喫でき、麻薬王のぼっちゃんとストリートの子供達が登場する展開もオリジナリティがあった。

髪結いの亭主(1990年製作の映画)

4.0

女性の身体の美しさ柔らかさなどへの愛、執着。老いによって失われることを恐怖した妻がとった行動はあまりにも男性本位に思えるが、最高の状態で彼から奪い苦しめるというのはある意味フェアなのかもしれない。

ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.8

家庭崩壊と山火事が似ているという話。空に煙が広がる不穏な様子や、木々がごうごうと燃える光景が印象深く、映像的な語りが寡黙な少年の心情をうまく表している。こんな状況で粛々とできることをして受け入れるのは>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.3

静雄が良かった。素直で他人を思いやるが故に少し傷ついてる。僕は二人の邪魔をしていないかな?と訊ねるカラオケの場面が印象的だが、そこに居ていいむしろ居てほしい。昼間に道を歩いたり花を飾ったりびよびよ笛を>>続きを読む

(1954年製作の映画)

3.7

ザンパノを呼ぶ声が耳に残る。不器用も怠慢も言い訳にはならない、ジェルソミーナにとっては差し出されたものが全てなんだぞと自分の中のザンパノに言い聞かせたい。

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

泣き喚く声と散らかった部屋、でっぷり太った母が搾乳機つけて放心している図がショッキングだった。
壮絶な育児をこなす母親はまともに眠ることも気晴らしに出掛けるとこも出来ない…人として当然の欲求が抑圧され
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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.5

背伸びして傷ついてを繰り返す思春期の女の子。喋り方をマネて人気者の型を身につけるより、目の前のダサい男の子を大切にするほうがクールへの近道な気がする。

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.1

演出が過剰なのはどういう意図なのか。恋人を追いかける場面、交通安全ビデオのBGMみたいなのが流れてて轢かれるんじゃないかとひやひやした。やいやい突っ込みながら観るのが楽しいと思う。

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

4.0

度重なる侵攻によって失われ、再興してきたポーランドの地が、このふたりの物語にぴったり合う。時代や環境が変化する中で、繰り返し歌われる民族音楽。説明的なセリフがなく、美しい白黒の映像で物語ってくれるのが>>続きを読む

最初の晩餐(2019年製作の映画)

3.7

家族ってなに?という問いを抱えながら、それぞれが関係を築こうと努力する姿が微笑ましい。考えるほどに分からない、他者である家族に、料理を作り食卓を囲むことで少し近づくことが出来る。

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