吉野蒔穂子さんの映画レビュー・感想・評価

吉野蒔穂子

吉野蒔穂子

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.5

死んだらおしまい

この言葉を火葬場やお墓や葬儀の場でいう人、たびたび居るんですよね。
この言葉ほど、残酷で、腹が立つ言葉は無い。
おしまいなんて、よく言えるよな…

14歳の栞(2021年製作の映画)

4.8

これはお金を払って時間を割いて観る価値があります!最近わたし、こんなに誰かと対話をしたことなかったかも、と思いました。

怪物(2023年製作の映画)

3.0

すべて素晴らしかった。特に制作部泣かせのロケ地や自然災害、人災シーンの数々、さぞ撮影は苦労したことだろう。
脚本の構成も素晴らしいと思う。
でもそれはタイトルと予告編で粗方予想がつくことだ。
一大事な
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.7

半年程気になっていたので公開日にしっかり観てしまった。金曜日の夜にピッタリな映画だ。
ヒューマンストーリーの深みはそこそこだけど、そこを求めるべきジャンルではないのでノープロブレムだ。
B級だと思った
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ホーンテッドマンション(2023年製作の映画)

3.8

チェイス・ディロンの芝居がいささかクサすぎて記号的なのだが、それが今作の仕立てにはひと味を足していて、遣い方がうまいと思った。何よりも感動したのは、幽霊たちのCGデザインやモーションが、本当にディズニ>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

おばあちゃんたちの動きとキャラ設定が凄い。あとは歴作リピートの連続ですが、やっぱりクリエイターが行き着くのは、生と死や、時空の境界についての語りなのだと思いました。クリエイターはある程度、偏見とも言え>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.9

ストーリーは粗方予想が出来る、けど気持ちよく良い意味でその通りにはならないし、気持ちよく個々のキャラ設定はブレずに終わってくれるから疑問に思う瞬間が無い、爽快。迫力がすごく、観た後に動けなくなるくらい>>続きを読む

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.6

織田信長が狂っていく過程がもっとじわじわと恐ろしく感じたかった。市川染五郎さんと宮沢氷魚さんの役回りはお見事。色彩豊かな映画だった。ロケ地がどこも大変そう。

ペット2(2019年製作の映画)

3.9

大体2作目というのは1作目を超えないものなのに、これは超えていると思う。とてもメッセージが強く、子どもに勇気を与えられる作品になっていることが素晴らしい。

ペット(2016年製作の映画)

3.8

展開が子ども向けだが、動物たちの描き方はあるあるが多すぎて最高。ラブ光線を送る老犬に対して、猫が自分は猫であることを伝えた時に「誰にでも欠点はある」の一言で種族の壁を簡単に取り払ってしまうワンシーンが>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

池松さんがずっと震えているのが役作りによる芝居なのか、現場のプレッシャーで精神的に参っているのか心配になった。あと松坂桃李の使い方が雑すぎてアゴが外れた。

犬王(2021年製作の映画)

5.0

4回観に行きました、まだいくらでも観たい。何度でも泣ける。芸術作品として観れる映画。素晴らしいの一言。人生が変わる。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.9

原作未履修でしたが映像の独特な緊迫感のあるリアリティーと、音楽と効果音などの音響デザインが引き込まれるもので大変楽しめました。
学生の話ではあるのでストーリーや各々のバックボーンはよくありがちなもので
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エゴイスト(2023年製作の映画)

3.3

ひたすら良い話、優等生な内容で、何も予想外な感情や超越した何かを得ることはありませんでした。
私は心が荒んでいるのか?タイトルも相まって龍太のピュアさが怪しすぎて、ずっと詐欺師か何者かとかだと思って観
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おやゆび姫 サンベリーナ(1993年製作の映画)

4.3

ツバメがふっくらしていて良い。物語もとても夢がある。女の子は大好きだと思う。

アナと雪の女王(2013年製作の映画)

3.8

シンプルな姉妹愛にフォーカスした作品が出てくると思わなかったので不意をつかれ心打たれた。

狼 ラストスタントマン/狼 LONEWOLF(2022年製作の映画)

4.0

静かな眼差しの中に込められた想いに惹かれた。
スタントマンが命懸けであることもとても勉強になった。
昇華されることを祈るような作品。

余命10年(2022年製作の映画)

3.4

坂口健太郎さんの役づくりがちゃんと時間経過を感じられて良かった。

ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ(2021年製作の映画)

3.7

衣装、ヘアメイク、美術が時代を形作るために重要でありクオリティが高い。そしてルイスウェインの人生の世界観を映画に吹き込むために彩りや少しファンタジックな自然物をVFXが力入れているのだがクレジットを見>>続きを読む

マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.1

ファンタジックになり過ぎず、リアルなまま暗いままのお話でもない、でも身近な人の死を受け入れていく過程としてはあるあるな描写ばかりな、大変良い塩梅の作品。ストーリーの落とし所も、バランスが取れていて、納>>続きを読む

死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-(2020年製作の映画)

3.8

色々食べものが美味しそうでした。
衣装が鮮やか、小道具も鮮やか。

百目鬼さんが全部持っていったと思う。
なんですかいあの存在感!

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.6

あんなカッコイイ親父居たらそりゃ名前呼びするよねっていう…
ニタニタしてしまうくらいカッコイイ。
いざという時、ちゃんと助けに来てくれるの強いよね。

ワンピースは62巻までしか読んでおらず、アニメは
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プルートで朝食を(2005年製作の映画)

3.7

小鳥とテロップとキトゥンの突飛な台詞の連続により終始、歌とダンスの無いミュージカル映画にみえた。
散りばめられたメッセージや展開の早さが哲学的な脚本なのでもっとアーティスティックに振り切ったビジュアル
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

3.4

衣裳費が高そう。少し長く感じたが、ドンキホーテだもんね…と。

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.4

壮大なMVかな?と思えるくらいマカロニえんぴつだった。好きだから良いけど。
一緒に朝を迎えたときの枕元のティッシュが!致してない感すごくて装飾部か演出部そこはこだわってくれよ!とどうしても気になってし
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.8

尾崎世界観、クリープハイプのファンなので幸せだった。
終始このカップルのやり取り可愛すぎたな。

流浪の月(2022年製作の映画)

4.2

想像以上にリアルだけどファンタジックというか絵本のなかのお話というような印象にも思えた。現実はリアルでゾッと恐ろしく悲しさもあるけれど、ラストはたいそうなハッピーエンドだと思う。
私は私だけのもので誰
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